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越後の忠臣  作者: のらねこ
第二章
22/45

宇佐美定満

1526年 3月 新発田城 城下町

なんだかんだ、城を手に入れてしまった。

城を作れとは指示してないはずなのに。

住居などを増やしていたら、いつの間にやら、城となった

その城には、周りを木で隠すように指示をした。

きっと天下に、飯山城ありと思わせてやる。


まずは、目先の課題だ。

定家「こゆk」


やべ。忘れてた。逃げるときに、大変になるから連れてこなかったんだ。


小雪がいない生活は久しぶりだ。


宇佐美との、面会

どちらに着くのか、全くわからない。

宇佐美は、長尾と越後上杉の戦が始まった段階で、長尾を裏切り、越後上杉についた。


もしもの時は、すべてを捨てても逃げ切る


宇佐美邸に着いた。

門の、守備の兵に取次をお願いした。

今回は、長尾為景の時とは違い、公式での面会をすることができた。


守兵「柿崎定家殿ですね。殿は、謁見の間にいます。ご案内します」

すぐに、部屋を通された。


そこには、白髪の多いい爺さんがいた。


「守兵大儀であった。持ち場に戻ってよい」

やさしい声だった。しかし目は、鋭い


すぐに頭を下げて

定家「お初にお目にかかります。柿崎利家の子、家定です」


白髪の爺さん「お初にお目にかかる。上杉家家臣宇佐美定満だ」


定家「遅くなりましたが、元服の時、ご協力ありがとうございます」


嘘ではない。

式が終わった後に父にきいたのだが、なんでも俺の「定」には、この爺さんと、当主の上杉定実がかかわっているらしい。


宇佐美「いやいや。定家殿のうわさは、ここまで届いていますとも。なんでも、最近は町の巡回をしているらしいではないですか」


定家「いいえ。ただ運動不足のためにしているだけです」


そっから静かな時間が続いた。宇佐美は、常に俺の方を見ている。

普通のごろつきどものほうがかわいいをしている。



宇佐美「早く、本題に入られたほうがよろしいかと思いますが」

怖い顔で見てる。


定家「はぁ~。わかりました。なら本題に入らせていただきます。今回は1つ提案を持ってまいりました」


宇佐美「どのようなことでしょうか」


定家「一緒に長尾に付きませんか。という提案です」

宇佐美は、一切顔いろを変えなった。面白くない


宇佐美「どのような利があるのでしょうか」


定家「簡単です。越後を統一することができる。それに、宇佐美殿は、長尾に帰りたいのではございませんか。」


宇佐美「おっしゃる意味が分かりかねないのですが」


定家「簡単ですよ。1つは、今の提案に対して、すぐに切らなかった。普通なら、裏切りましょう、なんて誘ったら、切り捨てるなり、追い出すなりをします。2つ目は宇佐美殿が、越後上杉に飽き飽きしてるんではないですか」


宇佐美の顔が少し変わった。

良かった。こんなのはったりに決まってるだろう。事前に考えたことをいってるだけ。簡単な仕事よ


宇佐美「なにゆえ、私が、上杉に飽きてると思いで」


定家「簡単ですよ。うちの手のものに調べさせた限り、宇佐美殿の案は、ほとんど通ってないと思うのですが」


今、越後上杉で力を持っているのは、上条定憲と黒川清実の二人だ

初期の頃は、宇佐美は信頼されていた。

しかし長尾との戦の数が減り、小競り合いばかりになりだして変わった。

宇佐美は、戦や、謀略に関しては、天才的だった。

しかし、内政は、凡人通りだった。

その結果、上条、黒川の二人と、政権争いで敗れ、中央で仕事ができなくなった。


宇佐美「話は分かった。一考に値する。計画を聞かせてくれ」


定家「次の、戦で、両陣営総大将同士に出てきてもらい・・・」


この後、宇佐美との、計画の話し合いになった。

当たり前だが、すべてを話すわけがない。


宇佐美「その計画通りに進めば、長尾は勝てるだろう。しかし、私は自分の主君に刀を向けるのはできません。なので、不戦の約束のみでよろしいでしょうか」


定家「わかりました。長尾為景様に報告しておきます」

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