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謳歌
初めに
読んでいただきありがとうございます!初めて書いていくので、誤字や、年表ミスなどがたくさんあると思いますが。あたたかい目で読んでください。
死
周りには、たくさんの人に囲われている。妻が横で泣いている。次期大名の息子は目を赤くして我慢している。前世に比べれば、頑張って生きることができた。
正直ここまで頑張る気はなかった。歴史の教科書に、名将として書かれれば御の字だと思っていた。
「殿」
みんなが呼んでいる
為景公、景虎公が見えるな。
「綾、人生楽しかったか。わしは楽しく生きることができたぞ。」
「はい。私も殿のおかげで幸せに生きることができました。」
「そうか。本当によかった。」
天寿をまっとうすることができた。
「今、景虎公のそばに行きます。わが人生に一片の悔いなし。」
みんなの鳴き声が聞こえてくる。まだ死んでないのに、もうみんな泣いている。まだ、俺は死んでないのに。「はー」なんでもう泣いているんだよ。
あれ声が出ないな。
「上杉家を守り、大儀であった。」
よかった。最後に景虎公に褒められた。
「さ、次の戦に行こうぞ」