3.
食事を済ませたクロウはルークに連れられて繁華街にある質屋に来ていた。狭い店内には宝飾品や調度品、毛皮のコートにバッグと様々な品物が並べられていた。
「はい。確かに」ルークが手渡した金を数え終わると質屋の主人は長剣を取り出してルークに手渡した。「はい。じゃあ、これね」
「おお、我が愛しの相棒よッ」
ルークはそう言うと受け取った長剣の鞘に軽く口づけをした。
「何が愛しの相棒、だよ。質屋に入れてあったクセにさ…」
クロウは呆れながらそう言った。
「まったくだよ。まあ、この次はもう少しまともな質草を入れておくれよ?」
「なんだよ。名剣なんだぜ?」
「まあね。けど、売れやしないんじゃ、意味がないんだよ?」
店主はそう言った。
「知るかっ。見る目のねえ奴が悪いんだよ。おら、行くぞクロウ。約束通り、どれだけ成長したか見てやるよ」
そう言うとルークはさっさと外に出て行ったので、クロウは渋々後を追っていった。
このお話はここで終了となります。
理由は、作品内容と世界設定を大幅に変更した為です。キャラクターや第一章の一部は流用しますが、世界観に合わせて大幅に変える予定です。