照屋なボクは、君に近づけないよ!
___ボクの好きな女の子は、優しい子だよ。
だけどね? ボクが、あまりにも照屋で、彼女に近づく事が出来ないんだ!
___他の女の子なら?
普通に話せるはなしも、君が近くにいるだけで心臓がバクバクと高鳴るんだ!
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___ボクが、君を好きになったキッカケはね?
君のさり気ない仕草だったんだ!
サラサラな長い黒髪を右手でさり気なくかきあげた時に...。
ボクの、心臓にグサッと何かが刺さったような、、、。
___そんな衝撃を受けたんだ!
___あれから、ボクは君を無意識で見つけて目で追っているんだ!
君と目も合わせられないのにね...。
君が気づかない、遠くの方からでもボクは君を見つけ出せるんだよ!
・・・それほど、ボクは君の事を好きなのかもしれないね!
*
___ボクと仲がいい男友達が? 急にボクにこんな事を言いだしたんだ!
『___俺さ~田崎の事、好きかもしんねえ~』
『___えぇ!? どういう事だよ!』
『___なんかさ~田崎見てると? ドキドキすんだよな~これって?
【恋】してんじゃねえーかと思うんだよ!』
『___ヒトシ、お前! 今まで、“恋”とかした事あんのか?』
『___いや? ないけどさ~でも、そういう事だろう?』
『___じゃあ、ボクも言うけど? ボクも、田崎さんの事が好きだよ!』
『___そうなのかよ! もっと早く言えよ!』
『___い、いや? 言えないだろう! そんな事、、、。』
『___なんでだよ! 俺たち“親友”だろう! 水臭いじゃないかー!』
『・・・それは、謝るよ! でも、本気で好きだからさ~なんか、言葉にして
言うのが照れ臭いんだよ! ヒトシだって、ボクの気持ちが分かるだろう?』
『___いや! 分かんねえーよ! 俺だったら、直接、田崎に言うからさ!
お前は、いいのかよ! それで、俺と田崎が付き合っても、、、?』
『・・・それは、嫌に決まってるだろう! だけど? それはそうなったらで!
仕方がないというか、田崎さんの付き合う相手がヒトシなら、まあ、いいよ!』
『___お前! 本気で言ってんのか!? 俺なら、相手がお前でも嫌だよ!
田崎と付き合うのは、俺しか絶対に認めないから!!!』
『___なんで、いつもヒトシは、そんなに強気でいられんだよ!』
『・・・まあ、なんでかな? そんな事考えた事ないよ!』
『・・・そっか!』
『___じゃあ、逆に聞くけど? なんで、お前はそんなに弱気なんだよ!』
『・・・なんでかな? そんなの、考えた事ないよ!』
『___お互い、田崎の事、頑張ろうな!』
『___あぁ!』
___ひょんなことから?
ボクの親友と同じ女性を取り合う仲になってしまったのだけど、、、?
・・・ボクは、自分の気持ちを誰かに言えた事で、少しホッとしていたんだ!
ずっと、自分だけの心の中に閉じ込めていたからだろう...。
___しかも?
田崎さんを取り合っている相手は? ボクの親友のヒトシだ!
___もし? ボクが負けても、、、。
ヒトシなら? 諦めもつくのかと本気で想えたんだよ!
・・・だけど? やっぱり。
___相手がヒトシでも、絶対に負けたくないな!
*
___だけど?
ボクは、相変わらず彼女と目も合わせられないし!
・・・それに、ヒトシは? 他の女の子と付き合いだしたんだよ!
・・・それって?
ボクに、気を遣ってくれたのかな?
___アイツ! 案外、いい奴だからさ~!
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