TOEICの試験
<書き出し>
僕は「生き物研究所」の研修生に成りたくて『TOEICの試験』に挑戦している。
先月は待ちに待ったその日だった。
コレにパスしないと僕は研究室の修習生には成れない。
これまで三回挑戦しました。
ダメだった。
挑戦者達は研究所の一廓にある体育館に集まって、参考書を開いて最後の勉強をしている。
『今度こそ』は落ちるわけには行かない。
1限目の試験は『カラス語』。
2時限目は『ネコ語』。
3時限目は『アリ語』。
午前の部はこれで終わり。
そして午後一番で『ワニ語』の試験が始まる。
カラス語の偏差値は60。
ネコ語は30。
アリ語は90。
ワニ語の偏差値は出ていない。
『ネコ語』は、いつもヨシコ(野良ネコ)と話しているから自信が有る。
『カラス語』も電柱に止まっているヨシオ(カラス)の話しが解るから大丈夫だ。
このヨシオは頭が良い。
カラスのくせに、最近イヌ言を習得している。
「ワンワン」とうるさい。
『アリ語』と『ワニ語』は難解だ。
日本にはワニは居ない。
この間、デパートの動物売り場でワニと話しをしていた。
販売員に叱られた。
アリは三匹、ビンに入れて毎日話し掛けているが、全く通じない。
アリ達はいつも三匹、集まって触覚で話しをしているのだ。
僕には触覚が無い。
爪楊枝でアリの触覚を触った。
先を齧られた。
家庭教師にアリとの会話の仕方をレクチャーしてくれと頼んだが、笑って居るばかりで教えてくれない。
試験結果の通知が来ない。
研究所に電話してみた。
ネコ語、カラス語の成績は抜群だが、やはりアリ語とワニ語は再試験に挑戦してくれとの事。
今、研究所ではワニと会話出来る人を至急探しているらしい。
どこの予備校に行ったら良いのか分からない。
アマゾンの原住民はワニやアリと話しをしていると聞いた。
一応、春のアマゾンのパレイドリア人講師の予備校に参加の手続きを取った。
今度こそ・・・。




