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落書き  作者: 村上誠一
9/17

フラッシュバック。

あれから3日経つ。

今井はまだ学校に来ない。今日は日曜日。

ベッドで天井を見つめながら僕は少し苛つく。


どうする事も出来なかった。携帯に電話しても電源が入っていない。

月曜日も来なかったら家まで行くつもりだ。


ふと小学校の時のアルバムに目が行く。


懐かしいなぁ。

確か生徒が少なくなって合併して今は廃校に

なったんだよなぁ。


ページをめくる。懐かしさに顔も緩む。

これ小学校1年生の時だ。

、、、れ、あれ?これ誰だろう。

僕と今井と女の子。

、、、たしか、毛利 都麻理。


もうり とまり、、、もりさと まり

似てないか?


ハッ。

僕は記憶がフラッシュバックした。


財布と携帯だけを握りしめて靴かサンダルか分からない何かを履いて自転車を漕ぎ出す!


目には涙が溢れる。

都麻理、都麻理、とまり―!


凄く長い時間自転車を漕いだ気がした。

廃校になった母校に着くとフェンスを乗り越えて

老朽化した木造校舎内に進入した。


小さく駆逐した木製の椅子に座る。


落書きがある。


ひらがな、汚い字で まけるなしんじ、

がんばれしんじ 


そう。この机は僕の机。この落書きは都麻理が

書いた。

僕らは毎日一緒だった。

ずっと一緒だった。

あの事件が起こるまでは




あの当時日本を震撼させた未曾有の犯罪事件。

小学校立て籠もり事件。


ある精神疾患の患者が病院を抜け出し。

この小学校に生徒、教師を人質に立て籠もり

30人を超す死傷者をだした凶悪犯罪事件。


当時、僕と、今井、都麻理は同じクラスだった

犯人は体育館に全員を集めて神の裁きをすると

意味不明な事を言いながら一人一人に斬りつけていた。

僕らはただ震える事しか出来なかった。

そんな僕を見つめていた都麻理は犯人に

こう言った。

都麻理「あんたなんかこわくないから!しんちゃんは、わたしがまもるから!」


犯人はブツブツ言いながら近づいてきた。

都麻理は僕の前に両手を広げて立ちはだかる。

僕はガタガタ震え、おしっこを漏らしている。


都麻理は小刻みに震えながら僕に笑顔で言った。

しんちゃんだいすきだよ。わたしはしんでも

しんちゃんはわたしが守る。

犯人は都麻理の髪を捕まえると引きずりながら外へ出ていく。

僕は頭を抱えてめをつぶり、耳を抑えた。

2日後警察の強行突入により事件は幕を下ろした。


それからだ。

僕は何にも興味を示さなくなったのは。


都麻理は、都麻理一家は引っ越しをした。

噂では都麻理は一生病院から出る事は無いであろうとの事だった。


僕は泣いた。なんでこんなに悲しい事を忘れたのであろうか。

なんで都麻理を思い出さなかったのだろうか。


、、、誰かが横に立っている。


今井「真二、都麻理に会ったよ。」








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