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落書き  作者: 村上誠一
6/17

平穏な日々。

、、、退屈だ。

あれから1ケ月が経ち石森さんの言うとおり

僕が単なる落書きに過剰に反応していただけと

この平穏が物語る。

横峯とは約束をブッチしたあの日からは一言も

喋っていない。

今井は僕が元の無気力人間に戻り安心して

相変わらず悪友でいてくれる。

季節は6月に入っていた。


少し日差しが強くなりだした放課後。

一人の女生徒が僕を訪ねてきた。


石森「先輩お久しぶりです。、、、少し宜しいでしょうか?」


「ん、、、あぁ石森麗ちゃん久しぶり!」


僕らは屋上へ移動した。

石森はうつむいている。何度か僕の方を見て

重い口を開く。


石森「先輩、ご、ごめんなさい。私、私。」


石森は少し涙声で話し出す。

僕は驚いて

「ど、どうしたの?泣くほど大変な事?」


僕がなだめると石森は大きく息を吸って吐くと


石森「続いていたの、、、」


真二「な、何が?」


石森「ら、落書き。」


真二「?何の事?」


石森「だからまだ終わってなかったの!落書きは今も続いてる!私が選択授業の時に先輩の机の落書きを消していたの!」

木曜日が選択授業だから水曜日の夜から木曜日の朝にかけて落書きされていた事になり、その落書きは真二に見られる前に石森によって消されていた。


真二「ち、ちょっと、何処かのホラー映画みたいな言い回しやめてよ!か、仮に続いてたから何なんだよ。どうせ他愛もない事でしょ?」


石森は僕の方を見るとへの字になった口を

重そうに開くと

「今日、待ってるそうですよ。放課後、体育館裏で」


真二「な、何でそうなる?」


石森「うわぁぁぁ、ゴメンナサイ!」

石森は走って行ってしまった。


はぁぁぁ?何だそりゃぁ!

「コラァ逃げんなや!」



放課後


真二「ん〜困ったぞ体育館裏には来たが誰もいない。」

夏とはいえ体育館裏は暗いなぁ。

ふとグラウンドに目が行く。

あっ、、、

横峯。

彼女は陸上部、短距離の選手だ。

美しくしなやかな身体、ダイヤモンドの様な汗


僕はしばし目を奪われる。

「カッコいいなー」


どれくらい待っただろう。

時計を見ると5時過ぎていた。


、、、帰ろう。


僕はグラウンドのフェンス沿いを校門へ向かっていた。誰かとぶつかりそうになる。


あっ。あっ。

2人が同時に言葉を発する。


真二「よ、横峯。お、お疲れ。」


横峯「、、、バカシンジか。」


僕は少しムッとしたが一度約束をブッチしている。

グッと堪えて。

「い、今終わり?こ、この前ごめんな。」


横峯はムッとしながら

「別に、何とも思ってない。」


横峯の横顔は運動の高揚感で少し赤く

への字になった口元はとても小さく可愛らしい


僕は無意識に

「一緒に帰ろうよ。」


横峯「、、、嫌。嘘つきは嫌い。」

はにかんだ横峯の横顔は良いよと言っていた。





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