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落書き  作者: 村上誠一
2/17

落書きの謎解き2

横峯明日香。

あれから気になっている。

ショートカットで少し丸顔、陸上部に入ってる

1年の時より少し背と胸が成長している。

かわいい、、のかなぁ。

「あんたバカァ?」が引っかかる。

ふと自分の机に目を向ける。

、、、ん。

何だ?

机に

落書きがしてある。

[やっと気が付いたね。ハ−トマ−ク]

んーー何だこりゃ。

今まで気が付かんかったぞ。

最近書かれたのか僕はその文字を凝視した。

そして僕の脳みそはフル回転した。

、、、確かこの教室も選択授業で使われている。

そして昨日が選択授業の日。

さらに選択授業の担当が僕の担任の谷先生だ。

先生に聞けば昨日この席に座った子がわかる! 


簡単だ。ベリーイ−ジだ。

僕は放課後職員室で谷先生に僕の席に座ってた

子の名前を聞いた。

谷先生「?無気力人間が他人に興味持つのか?」

谷先生は50前半の小柄な人、白髪混じりの頭を

ポリポリ掻きながら不思議そうに僕を見る。


確かに、、、こんなに気になる事は日常では

珍しいしドキドキしている。

谷先生「まぁこんな時代だからあんまり個人

情報はどうかと思うが先生は真二をしんじてる

、、、」

一瞬意味がわからなかった。

「先生、、、まさか真二としんじてるをかけ、、

谷先生「やめい、やめい。ギャグを解説するな」

先生は真っ赤になり席の子の名前を教えてくれた


1年の石森麗。

レイって、、、綾波?

そっちかぁ~。


僕は駄目もとで1年の教室へ向かう。

一人窓際で机に向かう少女がいる。

夕日に当てらて黄金色に身体を染めていた。

まだ幼さが残る横顔に神秘ささえ感じる。

僕は思わず口ずさむ。

「石森さんだよね。」


少女、、、「いえ。違います。レイちゃんなら部活です。」


うっ、めっちゃ恥ずかしいぞ。


少しニコっとした少女に僕は無意識に話かけた。

「、、、名前、何?」

黄金の夕日を背に少し長い髪が風に吹かれて

まるで天使のようだった。

少女は僕の顔を見ると顔を赤くして

「森里真理です。」


マリってあのマリかぁ?明らかに伏線だよな。


真理「あ、あの私もう帰るのでレイちゃんの部室案内しましょうか?」


僕は彼女に

見とれていたが無意識に首を縦に2回ふる。


なんだろう、ただ放課後の廊下を歩いているだけなのに心臓が痛いぞ、心筋梗塞、狭心症?

いや、彼女のせいだ。

小柄な真理ちゃんは少しうつむき気味で真っ直ぐ

前を見ている。

そうか、コレが噂に聞く青い春と言う奴だ。

ち、ちくしょう、ちくしょう!

無性に悔しくなりグッと目を閉じると真理が

「ここですよ。」


僕は教室扉の貼り紙を見る。

アニメ研究所、、、


真理は少し頭を下げるとゆっくりともと来た道を

戻る。


僕は唾を一つ飲み込むと扉をノックした。


返事は無い。

そっと扉を開ける。

一人の黒縁眼鏡の女子が何かのDVDを見ている。


僕は一度扉を閉めて自問自答する。


なぜ僕はここにいる。

そもそも落書きなんて意味が無い

単なる偶然で気にしなければ良い

逆にこんな事に夢中になる人間ではない

そう、気まぐれである


帰ろう、そして明日からいつもの自分に戻るんだ

僕は教室に背を向けて歩き出すと一人の女子にぶつかる。


「ご、ごめん。」

ノートやら、筆箱やらが散乱した。

ノートの名前は石森麗。





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