夜の203号室
(はぁ、また寝ちゃったよ。今、何時だ?)
スマートフォンを手に取り、夜8時を過ぎていることがわかった。
(今日もオナニーしかしなかったなぁ。いつもと同じだ。俺はずっとこんなのばっかりだ。)
スマートフォンを見ても着信が無ければメッセージの通知もない。
(友達いないもんなぁ、俺。彼女もいないし、毎日つまんねぇなぁ…)
俺はいつも仕事と休日のオナニーを繰り返している。何も変わりはない。刺激と言えばアダルト動画ぐらいだ。
「あっ、良いこと考えたっ!」
つい声に出てしまった。
(そうだ、そうだ、子供の頃に聞いたことがあるやつ、実際どうなんだろう…)
「えっと、こっちが… だから…」
俺は食器棚から小さなコップを取ってきた。ビールメーカーの名前が入った小さなコップだ。そして、202号室がある側の壁に、まるで聴診器をあてるかのようにした。それから、そのコップの底に空気が入らないぐらい耳をピッタリとくっ付けるのだ。
(んー、無音だなぁ。これじゃ何の意味も無いのか?無駄なのか?)
しばらく黙ってそのまま様子を見た。
『ああっ…』
(ん?確かに隣の202号室から聞こえた。これは舞ちゃんの声だったのか?それとも俺の妄想か?)
どちらにしても俺は興奮してきた。
(舞ちゃんが彼氏を連れ込んでいるのか?それともオナニーでもしてるのか?)
もう俺はコップから耳を離せなくなった。
(このコップ作戦は思いの外、聞こえるものだな。)
『ヌプッ、ヌプッ…』
何か湿った音がした。何かをかき混ぜようとしたみたいな…
そのすぐ後に聞こえてきたのが、
『あっ、いい…』
『ヌチャ、ヌチャ…』
コップから分かるのは1人分の気配だけ。恐らく彼氏を連れ込んだのではなく、舞ちゃんはオナニーをしているのだ。
(おぉぉっ、何という偶然。コップ作戦を思いついたその時に、舞ちゃんがオナニーしてるなんて!)
今日は何回射精しただろうか。そんなことは関係なく、俺のペニスはギンギンに硬くなっている。剥き出しのペニスを握り、しごき始める。
『んっ、んあっ…』
『ヌチャヌチャ、ヌチャヌチャ…』
(舞ちゃん、なんて声出してるんだ。あんな清楚な顔して、こんな声を… それにしても激しいな。かなりビショビショになってそうだ。スケベ汁を溢れさせてるな。床を濡らしちゃうんじゃないかな。垂らすぐらいなら、俺が全部飲み干したい。)
しごく手が激しくなる。
(舞ちゃん、欲しいなら俺に言ってよ。自分の指じゃなくて、ここにペニスがあるんだから使ってよ。)
「あっ、気持ちいいよっ、舞ちゃん…」
202号室からは舞ちゃんのセクシーな声がどんどん聞こえてくる。『んっ、んっ…』
『あっ… いいわ…』
『グチュ、グチュ…』
『んあっ…』
(舞ちゃん、そんなにかき混ぜてほしいなら、俺のペニスでかき混ぜてあげるよ。)
しごく手に力が入る。
『んっ、んっ、そこ、そこ気持ちいい…』
(舞ちゃん、ここだろ?そう、奥だよね。気持ちいいでしょ?)
『あっ、あっ、ダメ、イキそうよ。イッていい?あ、我慢出来ない。イク、イッちゃう…あぁ…』
(舞ちゃん、一緒にイこう!中に出していい?イクよ!出るっ!うっ…)
ビュッ、ビュッ、ビュビュッ…
興奮しすぎたのか、もう今日は何回目だろうか。まだこんなに出るのか、と言うほど沢山の精液を噴出した。
「舞ちゃん、また今度一緒にやろうね。」
ボソッと口から願望が溢れてしまった。
「ふぅ、最高に気持ち良かった。また本物の女体を感じてみたいな!」
汚れた床を拭きもせず、ベッドに仰向けになって眠りに落ちた。




