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第八話 8

 美豊が帰って来るまで、隼人とまたヒエログリフの勉強をしようかと思ったが、隼人が家の中でサッカーボールを蹴り始めたので、公園で遊んでやろうと思い、隼人を誘い出した。


 夕暮れの公園は、子供達でいっぱいだった。鬼ごっこをしたり、縄跳びをしたりと、みんな騒がしく遊んでいる。そんな子供達の中で、隼人と僕はボール蹴りをして遊んでいた。楽しそうに笑っている隼人を見ていると、昔、同じように僕と遊んで笑っていた隼が思い出され、胸が締め付けられた。


 そのうち、太陽が西に沈み、子供達は家に帰り始めた。そして、ある子供が叫んだ。

「あ! パパだ! お帰り!」

「おお、健太か! ただいま! 一緒に帰るか?」

「うん!」

 隼人は、その光景を無言でずっと見つめていた。


 僕は、隼人に近づき声をかけた。

「俺達も帰ろうか?」

「うん! パパ!」

 隼人は、そう笑顔で僕に返事をし、僕に駆け寄った。僕は、隼人を抱き上げた。隼人の笑顔を見ていると、僕は、胸がいっぱいになった。


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