2.異世界転移・・・?じゃなくね?
前回のあらすじ:現世におさらばして、異世界に召喚されるみたい!新しい神託スキルをもらってドキドキワクワク!どんなスキルなんだろ?!
さあ今週もみらくるちぇーんじ!
「あれ・・・?明るい・・・?」
「はぁはぁ、お兄様、召喚は成功しましたか?」
「うん? 誰?」
「・・・成功したようですわね・・・」
「ああ、言葉はわかるようにしてくれたんだっけ。なんかお腹すいたなぁ・・・」
「そうですか、前回食事した時期がわかりませんので介護食を用意させましょう。誰か!」
「あ、おかまいなくー」
「では、私は自室で休ませて頂きます。説明はこちらのロッテンマイヤーからお聞きください。」
(ばたん)退出および扉の閉まる音
「ではよろしくおねがいします。」
「はあどうも・・・、うん?うまく起き上がれないなぁ・・・体に力が入らないというか、ロッテンマイヤー?さん?取り急ぎ教会でお祈りをしたいのですが、連れて行ってもらえますか?」
「承りました。では王族専用祈祷所へご案内します。場所柄安全ですので、道すがらクララ様より承りました説明をさせていただきます。」
「ご丁寧にどうも」
「こちらの車椅子に移動させますのでお手をどうぞ」
「よいしょ・・・。ふう。おや?あの鏡に映るのは僕ですか・・・誰ですこれ・・・」
「はい。この国の第一継承者エドウィン王子様です。」
「ってことは・・・エドウィン王子の体に召喚された?・・・ということ?」
「そうなりますね。王子は遠征で深手の傷を負い、蘇生魔法で復活しましたが、時間経過の為に魂が戻らず、召喚魔術によって魂を定着させたのです。」
「ふむ・・・・ではちょっと祈りますね」
小さな神殿のような祈祷所に到着し、言われたとおり祈りをささげる・・・。
『神様?神様?・・・』
『早いですね。もうですか?』
『多分・・・ですけど、元の世界と手足の長さが違ってちゃんと動かない?んですが何とかなりませんか?』
『ああぁ・・・なるほど・・・それもそうですね。リハビリしてる時間もないので定着に一押ししましょう・・・』
(光が降り注ぐ)
『どうでしょうか?しかし、こんなことで1日1回の神託を使ってしまうとは明日まで大丈夫でしょうか?』
『ありがとうございます。明日また相談しますね。』
「ありがとう。多分車椅子はなくてもよくなった」
「おお、神の奇跡ですね!」
「では元の部屋で食事を頂きたいのですが、案内いただけますか?」
「承りました。こちらになります。一応お手をお願いします」
部屋に戻るとスープと柔らかそうな煮込み料理が用意されていた。
「いただきますー」