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中国 秦 : 開戦

連続更新90日目!!!

投稿が遅れてすいませんでした!!

しかし!!

あと10日!!あと10日!!!



中国


「ふーーーん。魔力が濃いから来て見れば。ただ数が多いだけだったか……」


男は残念そうに下を向き首を振る。


「数が多いなら自分がやられる可能性があるとは考えないのか?Sランク20!Aランクは50人もいる!このぐらいの戦力なら上級貴族程度なら捻る事も可能だと思うが?」


秦は自分の後ろにいるハンター達を誇示する。

空に浮かぶ悪魔貴族の男は鼻で笑うと両手の杖代わりの指輪に魔力を込めて左右に飛ばす様に手を広げる。


「【(ゲート)】」


20の黒色の魔力で生成された【門】が出現する。


「【開門(オープン)】」


腕を鍵を回す時の様に軽く捻る。

すると中から人型のモンスターがにゅるりと出て来て地面に落ちる。

そして立ち上がった。

これを皮切りに全ての【門】から続々とモンスターが溢れ出て来る。


「……後衛の召喚系の悪魔貴族かっ」


噛み締めるように秦が愚痴を溢すと悪魔貴族の男は小馬鹿にしてるのか笑い出す。


「くくくっ!くははははははははは!!低俗がっ!!召喚メインで戦うからと言って!直接の戦闘が出来ないはずないだろう!!」


見た目は12〜15の子供の容姿の筈がその場にいたハンター全員が気圧される。

モンスター達は統率された動きでハンター達に向かって進軍を始める。


「お前ら!下のモンスターは任せる!私は空に浮かんで笑ってるあのクソガキをぶっ叩きに行く!!」


「「「「了解!!」」」」


Sランク.Aランクのハンター達が走り出し召喚されたモンスター達と交戦を始めた。

1人残った秦は拳だけで戦うのは得策ではないと判断し槍を取り出した。


「君1人で僕に挑むつもり?」


「だとしたら何だと言うのだ。負けるつもりは毛頭ない」


「経験値が……っ!」


空間を掴むとそこから紫色の雷が迸り一気に引き抜く。


「《神杖の王鎧》。この杖には【自動防御】のスキルが施されているし魔法を発動させる媒体としても超級の仕事をしてくれる」


「へぇ!見下している相手にそこまでするのか!実はビビってるんじゃねぇのか!!」


「ビビる?口に気をつけた方がいいよ人間の女。……決めた、お前はボコボコにして動けなくした後犯し尽くす。犯して犯して犯して!その果てに死を望むほどに壊してやるよぉ!!」


「あははは!!!性癖が捻じ曲がったんだよクソガキぃ!!」


青い魔力が秦の体の中に浸透して身体能力が引き上げられると同時にその強化に耐えるための回復も施された。


「【神速】!!」


瞬間的に爆発的なスピードを獲得して地面を蹴り空に浮かんでいる少年の悪魔貴族に向かって跳躍をする。

秦を迎撃するため魔法が幾つも飛んで来るが槍で魔法を斬ったり、弾き返す。


そのままそこまで速くはないが宙に浮いたまま移動しながら魔法を放って来た。

空に浮いたままの秦は回避が出来ない。

しかし空中に魔力の塊を作り踏み台として利用する事でなんとか回避に成功する。


「?!……器用だねぇ」


「こんな曲芸師みたいな事も取り入れて行かないと勝てないと思ったからな」


飛んで来た氷の槍を空中に作った魔力の足場を起点に棒高跳びの要領で上手く避ける。

足場に刺さった槍をそのままに新たに《魂》の槍を取り出して振り下ろす。


ガギンッッ!!


《神杖の王鎧》に付与されたスキル効果で予め込められた魔力が自動的に魔力の防御膜となり防ぐ。

一定の魔力で一定の強度の防御膜を作るわけではなく攻撃側の威力によって強度と消費魔力が増えていく。


つまり

《神杖の王鎧》ごと消し飛ばす勢いの一撃を加えないと本体にすら届かないのだ。


「300年、毎日少しずつ込め続けた魔力を削り切ったら時初めてお前に勝機が生まれる」


【門】が1つ開く。

出て来た瞬間にすぐさま殺せるように槍に魔力を込めて地面を蹴る。

しかし


シュッ………………ドガン!!!


目に見えない衝撃が秦を襲い30m下の地面に叩き付けられた。


「っかは!」


肺から酸素が全て吐き出され呼吸が出来ない。

体が無意識に酸素を求め口を動かす。


「っはぁーー!はぁ……!はぁ……!一体何が起きた!空気を圧縮して放ったのか?」


呼吸を整えるとすぐさま自分の身を襲った衝撃の考察を始める。

その考察は当たっているのだがその衝撃の強さが桁外れだったのだ。


(一般人に例えるのなら車に轢かれたと感じる程の衝撃……といった所)


体を回復させて立ち上がる。

悪魔貴族の少年を見上げると開いた【門】が閉じている。


「さぁ、僕が預かったその化物を倒して見せてごらん。倒せたらようやく僕と戦える権利を与えるよ」


そう言うと自分の真下を指差した。

少年の指輪の先をつられて見ると顔を強張らせた。


「白い……人間?」


全身が真っ白の、アルビノというレベルも超える肌の色を持つ見た目の人間がいた。


「人間、いや悪魔……族?」


漂って来る不吉な魔力を感じるとただの人間ではなく悪魔族だという事が分かる。

しかし秦が感じた違和感が拭えない。


「お前……!一体何を作った!!!!!」


「作ったのは僕じゃないんだけどね。まぁ答えてあげるよ。この化物は僕達が求める悪魔族本来の力を取り戻す実験の副産物として生まれた存在だ」


「ゔぅぅうぅうぅううぅ………」


反応をしているかのように呻き声を上げた。


「もっと噛み砕いていうのなら実験のモルモットとして使用された裏切りの悪魔族の………」









「成れの果て、人工の魔祖悪魔さ」


「ゔぅぅうぅうぁあぁぁあ!!!!!!」


秦から見れば鈍足ではあるが止まらずに突進をする。

回避が容易という事もあり背後を取り槍を全力投擲をする。


カキンッ


金属音を響かせ槍が弾かれる。


「な?!」


「ヴゥゥウ!」


再度突進を敢行し秦へと迫る。

速度を生かし魔祖悪魔を翻弄しながらアイテムボックスから取り出したもう一本の槍を振るう。

しかし反撃を貰い槍が壊れる。


「攻撃まで……!!」


本当に全力を出さないと不味いと本当に感じ足場へ回していた魔力を回収する。

足場に刺さっていた武器が落下し地面に刺さる。


「後先は考えてずにまずはお前だ。【武具召喚】」


【スキル】を発動するとアイテムボックス内に収納されていた膨大な数の武器が地面に刺さった状態で半径100mの中に出現する。


「さぁ、踊り狂って死ね!」











ここまで読んでくれてありがとうございます!!

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