日本 : 開戦
連続更新82日目!!!
最終章頑張って書くね!
ストレートに☆5くだちぃ
ゲートの端を掴み中から現れたのは肌が異常に白い悪魔だった。
空に浮かぶゲートから地上に降りると真達を見る。
そしてそれを皮切りに次々と各地のゲートから下級悪魔や上級悪魔が現れた。
地球の人間を奴隷にする上で1番の課題が敵対するオルナ家の3人。
その為上級貴族はアメリカ、中国、インド、それぞれ1人ずつ現れた。
そして残りの上級貴族は今真達の目の前に立っている。
「……空気が不味いな。流石は人間達の住処、下等な存在には空気すら見捨てるらしい」
明らかに見下している言葉、煽り、嘲笑に普段温厚なハンター達が反応する。
「人間を奴隷にするとか息巻いて来たクセに少数精鋭か……本当はビビってんだろう?悪魔貴族!」
不敵な笑みで真は煽り返した。
「貴様この方をどなたかも知らず!!」
「落ち着けシャンバラ、品がない」
真の言葉に憤慨した悪魔貴族を先頭に立つ男が諫める。
ハンター達はこの男をリーダーだと仮定した。
「私達も汗をかかずに済むのなら戦いたくないのだよ。これは交渉だ」
「何が言いたい……?」
「毎日1万の数の人間を奴隷として魔界に輸出しろ。そうすれば俺達はお前らを襲わずに争わずに済む。お前らを対象にしないから地球も守れて自身も守れてどちらにも得があるだろう?」
悪意に満ち溢れ歪められたその笑みはハンター達の神経を逆撫でしていく。
しかし男の表情を見た真は指摘する。
「そんな事言って……殺気をまるでまるで隠せていないじゃないか。素直になれよ、俺らと心ゆくまで戦い殺し尽くしたいってさ!」
「くひっ!」
ガギギィィイィイィン!!
男の姿が霞むと同時に真の姿も霞んだ。
刹那の間に真と男は刃を交え鍔迫り合いに持ち込んだ。
「ほぅ……!下等な人間のクセにこのスピードについてくるか!!」
「まだ目で追えるよ。コーズ・ブリンズロット」
デルガの目と共有して手に入れた情報から男の名前を呟くと微かに眉が上がる。
「何故私の名を?」
「教えない。……鍔迫り合いも飽きたな?デルガ、アグリード、アスマディア、ゴレマス。自分のレベルに合った上級貴族を殺せ……散開!!」
「「「「はっ!!」」」」
「「「「ちぃ!」」」」
名前を呼ばれたデルガ達は上の実力の者から順番に掻っさらいどこかへ連れ去った。
そのスピードにコーズが少なからず驚いている隙をついて真は短剣の力を弱める。
「なにっ?!ガァっ?!」
体勢が崩れた瞬間に半身になりコーズの顔目掛けて掌底を放つ。
数十m吹き飛ばされ姿が消えるも魔力探知で居場所を特定する。
「紅葉、盾峰さん。残ったこいつらは勝てると思いますけどよろしくお願いします。俺は……」
チラリとコーズの飛ばされた位置を見る
「司令塔を殺します」
「「荒鐘君!(真君!)」」
2人の静止を聞こえないフリをしてコーズの元へ向かった。
「行っちゃいましたね」
「ならば私達は目の前の見えている悪魔貴族達の対処をすれば良いわけか……」
《魂》装備の2つの大盾を構えて大声を上げる。
「お前らぁ!!!目標は上級貴族2名!下級貴族13名!!『契約』した私達はそれぞれ上級貴族1名と下級貴族を2名ずつ受け持つ後はお前達で打ち勝て!紅葉ぁ!」
「分かってる」
先程の真達やりやや劣るが去年とは違い遥かに速くなったステータスとスキルに頼り【疾走】する。
紅葉は契約した時に身につけた【鑑定】を使い自分の相手と盾峰の相手を選別する。
まずは1番手前の悪魔貴族の目の前に光の球を出し目潰しをして首を掴むそして2人目はその更に近くにいた女の悪魔貴族を盾峰の方向へ向けて全力で蹴り飛ばす。
その場で瞬時に3回転し加速をつけて首を掴んでいた悪魔貴族を盾峰の方へ投げ飛ばす。
「ぐっ」
投げ飛ばされた悪魔貴族の男は小さく息を漏らす。
一連の流れを黙っていた訳ではなく残った上級、下級貴族達は一斉に武器を投擲、魔法の発動等を行なっていた。
飛んで来た短剣らをガントレットで掴むと残りを迎撃、掴んだままの短剣に魔力を纏わせ紅葉に迫りくる魔法を全て斬り落とす。
パリィ……ン
そこまで良い物では無かったのか短剣が静かに砕け散る。
「ちょっと私個人に付き合えよ」
【疾走】スキルを発動すると魔力が少し減る。
普段の5割増しで早くなり近接系の下級貴族と切迫すると盾峰がまだ担当を1人余らせている為腕を掴み無理やり振り回し他の悪魔貴族が近づけないように軽く牽制すると投げ飛ばす。
ここでようやく紅葉の相手の本当の選別が始まった。
上級貴族が率先して魔法を放ってくるが当たると流石にただじゃすまない為全力で避けつつ他の下級貴族を少しずつ他のSランクハンター達の元へ投げ飛ばしていく。
「「「「やっと戦闘開始だぁーー!!!!!」」」」
待ちくだびれていたのか世紀末の人間のような叫び声を上げて獲物の下級貴族達に群がる。
その中の1人が召喚魔法を使い高ランクのモンスターを
出していく。
それはダンジョン決壊の時アグリード達が戦ったヴォルフレーよりは実力が落ちるがそれでも今のAランクハンター達には少しばかりキツい相手だった。
「さて……残ったのは君達かぁ」
「貴様この我と拝謁して跪かぬとは万死に値する。お前達……私を存分に引き立てそして贄となれ!!」
足元から魔法陣が広がり紅葉を巻き込む勢いで広がって行く。
慌てて退くと紫色の光の光量が上がると途端に勢いが無くなり収縮する。
今の魔法陣を発動した男以外の下級貴族が紫色に全身が光る。
徐々にその光が体から剥がれると紅葉は異変に気付いだ。
(体が消えた……?!上級貴族の魔力量が上がった!まさか取り込んで自分の一部のしたの?!)
2人の下級貴族を取り込んだ上級貴族の身長が少しだけ高くなり筋肉もほんの少しだけ増えた。
「へぇ、カッコ良くなったじゃん?」
「人間の醜女に褒められると……気分が悪い」
「【換装 : 戦神のガントレット】」
壊れても何度でも復活するが才能の若干落ちる武器ではなく壊れたらもうお終いである代わりに破格の性能を誇る【戦神のガントレット】を換装し装備する。
眉をひくつかせた紅葉が目の前の上級貴族に向かって堪えるように呟く。
「い、一応私は人間の中ではかなり綺麗な自信があるんだけど?」
「黙れ醜女」
何も言わずにガントレットの肘に付いている刃をを煌めかせて走り出した。
ここまで読んで下さりありがとうございます!
(゜∀゜)
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また明日!!!(予定




