クマ
連続更新64日目!!!
中国語韓国語覚えようかしら
バスッ
バスッ
空間に真しかいないはずだが多数の人達か飽きられている空気を感じていた。
何故なら
「ここまで絶望的な球技センスだとは……」
「俺も予想外だよ」
スカッシュを始める為にあったボールがカス当たりしかせずその場で回転するだけなのだ。
野球の打ち方で再度試すが
「最早恥ずかしさも消えて清々しいわ」
無理だった。
「来たやつを打ち落とすなら得意だけどそもそも飛ばす事がこんなにも下手なのはある種の才能だわな」
肩を落としていると獅堂や古豪会長、ジェイソン達が出てくる。
一様なんとも言えない顔をしている。
古豪会長はなんとか平静を装っているつもりの様だが意外と顔に出やすいタイプの様だ。
笑顔が引き立っている。
「し、荒鐘君」
「言わんで下さい」
「練習すれば出来るはずだよ。頑張ろう」
「うるせーー!!!!デルガいるから良いもんねーーーー!!!」
この後獅堂もプレイしたが普通に出来た。
プレイ様子を見て悔しがった真が優しく壁を殴っていた。
そして名前を呼ばれたデルガは真のいない所で親指を立てた。
次の日
若干機嫌の悪い真と獅堂がハンター協会の前にいる。
そして目の前には中国のSランクハンター達がいて真と対峙していた。
何故Sランクだと分かったのか。
それは胸に付けているSという文字の小さなバッヂと隠す気のないオーラからありありと分かった。
中国はSランクハンターを日本より多く抱えている。
日本は新米の獅堂を含めて21人、対して中国は40人近く抱えている。
ここ2、3ヶ月で急激にSランクハンターが増えたのだ。
武器技術の進歩もあるだろうが先日会った猫娘達の頭の猫耳を思えば確実にそれだけに留まっていない。
そして今真と獅堂の前に全員では無いが中国のSランクハンター約20人が立ちはだかっていた。
その1番後ろに猫娘と自称シャンシャンがいて2人を見ている。
その表情には罪悪感が浮かんでいた。
(まぁ、ぶっちゃけ。猫耳は人体実験か何かじゃないと付かねえわな。だから先日の事話した時に怒られてこんな事になったと見た!)
「えーー、久しぶりネ?。先日は助かったよ。だけどやっぱ猫耳見せたのはまずかったみたいで上に怒られちゃったよ」
「まぁでも外套や魔石を持ち帰ったからプラスマイナスゼロだったから良かったよ。でもこの状況はすまないネ」
((なんか流暢に話してる?!この短期間で日本が上手くなり過ぎじゃねぇか!))
猫娘とシャンシャンが集団の後ろから少しの言い訳と謝罪を口にした。
集団の内の仮面を被った1人が猫娘とシャンシャンに耳打ちをする。
何か話しているが中国語所か英語もまともに出来ない真と獅堂には何言っているのか理解できない。
何かの言葉に2人はピクリと何度か反応をしたり顔をほんの少しだけ赤らめたりしている。
一体何を言っているんだと真は邪推するが少しも齧っていない中国語なぞ分かるわけが無かった。
そのまま中国の集団はハンター協会の中に入っていく。
予め来る事は分かっているため一般のハンターは出入りしていない。
後ろをついて行き協会に入るとそこには昨日ぶりのジェイソンとジェイネー達が座って待っていた。
中国の集団はアメリカの集団とは真反対の所に陣取り先に着く。
リーダーだと思われる奴が受付に行き紙を受付嬢に渡す。
中身を開け見ると冷静だった顔が驚愕に変わる。
「す、直ぐに読んで参ります!!!」
毎度の如く走って奥の部屋に古豪会長に連絡を入れる。
しかし直ぐ受付嬢が戻って来る。
同時に古豪会長がエレベーターから降りてくる。
「あ、え?古豪会長?!連絡が通じないと思ったら」
「この頃毎日騒々しいからね。来ると思ったんだ」
「「すいません」」
身に覚えがある真と獅堂は揃って頭を下げる。
手を振り気にするなと示すと罰の悪そうな顔を上げて再度一礼して謝る。
クマの出来ている古豪を見ると謝らずにはいられないのだ。
「して予定より1時間早い到着ですが何かありましたか」
「私が通訳をさせていただきます」
集団の中からおおよそハンターの格好ではない人が歩み出て来た。
そして通訳の人にリーダー格が話す
「今日予定より早く協会に着いたのは我がSランクハンターについて相談があるからだ」
通訳が伝えるとリーダー格が通訳に耳打ちをする。
「我が率いるSランクハンターの猫娘と冥rいたっ?!」
突如シャンシャンが通訳の人の背中を強く叩いた。
「ごほっごほっ!!何を!」
「あの2人にはシャンシャンで通してるからシャンシャンだも伝える!!!」
「いやしかし貴女の名前わわわわわ!首掴んで揺らさないで下さい!」
シャンシャンの突然の奇行にさしものリーダー格も動揺を隠せずオロオロとしていた。
そこにギャップを覚える一同
「おほん。取り敢えず話を続ける」
なんとかシャンシャンの猛攻から逃げきり襟を正す。
「猫娘とシャンシャンの2人を無期限で荒鐘真及び麻倉獅堂の両名のパートナーとなる事を了承して欲しい」
「「「「「「「ブフォォオ?!」」」」」」」
当たり前ながら日本語を理解できる日本勢と多少だが日本語を理解できるアメリカ勢が同時に吹き出した。
言われている当人達は意味が理解出来ずに宇宙を感じていた。
現実逃避とも言う。
「荒鐘君、麻倉君」
「「ひっ!」」
名前を呼ばれた2人は背後から感じるプレッシャーに小さな悲鳴を上げる。
そして壊れた人魚のように少しずつ後ろを向く。
古豪会長の顔は笑顔だったが目が全く笑っていなかった。
プレッシャーになんとか勝ち声を絞り出し名前を呼ぶ。
「こ、古豪会長」
「ん?何かね?」
「「面倒毎持って来てすいませんでしたーーー!!」
「はっはっはっ!気にしていないとも!ただ睡眠時間が削れてクマが出来るだけだからね?」
((もう一緒古豪会長には足向けられねぇな!!))
「えっと……」
「よろしくね?2人とも」
「「よろしくなぁ!!」」
若干に自棄になりつつも返事はしっかり返した。
ライバル増えてるまたやね。デルガ動きます




