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連続更新148日目!!

久しぶりにこの時間帯に投稿出来ました!!

ご立派ァア!!!



アスマディア side


「弱すぎるな。……これだけキメラや、人工魔祖悪魔を揃えておいて俺に傷一つ付けられないのか。

 まぁいい、お前らには聞きたい事があるからな?」


アスマディアがギロリと睨む先には両手両足が斬られ、斬り口が焼かれて更に縛られた悪魔貴族の研究員達が地面に転がされている。

 

本来はリグリーンとイレイズが北の塔に突入する予定のはずだった。

しかしアスマディアの持つスキルの中でも稀少な【直感】のスキルが反応してイレイズとリグリーンに南に嫌な予感がある事を伝えていた。


そしてこちらの存在に気付いていて、行動も把握されている事も。

ブラフとして最初は当初の予定通りリグリーンとイレイズが北の塔に向かった。

2人が塔の前に立った所でアスマディアが200m範囲に魔力探知を妨害する魔法使用する事で目視でしか行動を把握出来ないようにする。

そこからイレイズはリグリーンにアスマディアについて行く事を伝え別れた。


「戦力自体は言う程でも無かった。だけどまさかここから直接地球へ人工魔祖悪魔を送ろうとしていたとはな。やはり【直感】は役に立つばかりだ」


「アスマディアの中では言う程ではないかも知れませんがレベルが低い私にとっては骨が折れる相手でしたよ。文字通り骨折られた上に腕千切られましたから」


「回復魔法で幾らでも生やすクセに冗談を言うのか」


「生やせるから冗談の余裕があるんです」


「一理あるな」


辺りには30を超えるオーガキングのキメラと人工魔祖悪魔15体の死体が転がっている。

既に煤になっている個体もいたが煤になるまでが遅い個体もいた。

その違いについて気になるがおおよそキメラや人工魔祖悪魔の素体にされる前の強さとかが影響している可能性を考えると余計な思考を止める。


「さて、時間がない……聞かせてもらおう。ここ以外にも地球へ人工魔祖悪魔及びキメラを送ろうとしてる施設があるはずだ。

 答えろ、答えたならば楽に死なせる。更に情報を吐いたのならば死なない苦痛を味合わせた上で生かしてやる」


「手足がない時点でもう充分生き地獄だと思うんだけど……」


容赦のない発言にアグリードの部下の中で比較的温厚なイレイズがアスマディアに対して引きつつ物理的にも距離を取った。

一応見た目17〜8の少女に引かれ、物理的にも距離を取られるとアスマディアも何とも言えない気持ちになる。


(…………傷、ついたのか?)


悪魔貴族の研究員を放っておきながら自分の胸に手を当てて自問自答をする。

そしてハッ!と正気に戻ると再び研究員達に向き直った。


「早く答えてくれ、時間がない。あまり俺らを焦らせるなよ?何をするか分からないからな」


(俺"ら"?)


勝手に一括りにされている事に引っかかったイレイズが心の中でツッコミを入れる。


「さ……」


「「さ?」」


「山間部にある施設は本来本拠地だった。

 だけど特殊【スキル】を持つ奴がお前らの隠密に気付いた」


((なんだと?!?!))


軽く衝撃が走る。

今は殆ど没落したと認識されていたオルナ家のメイドであるイレイズ達は少数精鋭で実力も平均的なメイド、執事より遥かに強く悪魔貴族の当主級だった。


それ故に隠密の自信もそれ相応に高く気付かれるなどと欠片も思っていなかったのだ。


「ではまさか……!」


「そうだ!!あの方がいる場所は既にただの研究施設に変化している!!あの施設と全く同じ作りの本拠地と内装転移したから直前までお前達は気付かなかっただろうな!!!ヒハハハハハハハハハ!!」


尋問していた研究員の1人が狂った様に笑い出した。

焦ったイレイズが肩を揺すり正気に戻そうとするが笑い続けたままだ。

そして突然笑いが止まったかと思うと縛っていた研究員達が一斉に2人を光の無い瞳で睨む。


「「「「「白銀の闇に栄光を」」」」」


バジュン!!!


「きゃっ!!」


「っっ!!」


「白銀の闇に栄光を」こう呟いた瞬間全員の頭が吹き飛んだ。

咄嗟に魔力防御を張ったアスマディアは血を浴びる事にはならなかったがイレイズは魔力防御が間に合わなかったために全身に研究員達の血潮を浴びる事となった。


「…………お気に入りの一張羅だったんだけどな」


オルナ家では普段温厚として通っているイレイズも流石に我慢出来ないのが頬がヒクヒクと動いていた。


「【魂奪回廊】」


オルナ家に連なる全員が使える【魂奪回廊】を発動させ死んだ研究員の魂を回収すると更に魔法を発動させた。


「【明滅回廊】」


これはオルナ家に伝わる【回廊】魔法をイレイズがオリジナル魔法として編み出した拷問専用の魔法だった。

VRと似た空間を自身の体の中に作る。

そこで魂に擬似的な体と感覚を与えるとイレイズが考える拷問を気が済むまで味合わせるのだ。


レベルが低く、実力もデルガ、アグリードの部下の中でも1番弱いが怒らせると逆に1番恐ろしかった。

過去にイレイズを怒らせた存在は20年以上タンスの角に足の小指をぶつける痛みを与えられた。

それ以降誰も、デルガでさえも故意に怒らせるような馬鹿な真似はしなくなる。


「何を……したんだ?」


「アスマディアは気にしなくていいですよ?ただ個人的に一張羅を汚されたお仕置きをしているだけですからね?あーあ自動的に着替えられる装備用意していないから何処かで着替えなきゃ……」


笑顔の裏に怒りを浮かべていた表情からシンプルに悲しんだ表情になり同時にテンションも下がっていた。


「アスマディア、私は物陰で着替えてくるのでデルガ様に今すぐ報告をして下さい。

 本拠地に黒幕はいないと!!」







真 site


「聞いていた情報と違う……」


「しかも反応のあったのはダミーの様ですね、この人形に本人の魔力を込めておいたのでしょう……小賢しい!」


デルガは無造作に黒幕の魔力を込めたと思われる人形を殴り壊した。











ンンンンンン!!!

予想外っ!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] >咄嗟に魔力防御を張ったアスマディアは血を浴びる事にはならなかったが魔力防御が間に合わなかったために全身に研究員達の血潮を浴びる事となった。 意味不明です(^_^;)
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