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連続更新133日目!!

遅くなりました!!!



月も代わり11月となった。

真はAランクダンジョン攻略の仕事を依頼されているため午前の魔界での鍛錬はない。

デルガが秦と龍をアグリードがジェイソンとジェイネーを指導している。


1人で依頼されたAランクダンジョン攻略してゲートから出ると声をかけられる。


「荒鐘ハンターですよね?時間はありますか?」


真と同年代と見られる若いハンターだった。

正直直ぐに魔界に行きたかったが流石にそれは駄目な気がしたのか話に応じた。


「話の内容次第だな。大事な話じゃないのなら帰らせてもらう」


「自分もハンターをしていまして、やっぱりモンスターは怖いんですけど……なんとか生活の為頑張ってるんです」


「そうか、頑張ってるんだな」


「はい、だからお願いがあります、僕を鍛えて下さい!」


「却下」


少しでも早く魔界に行き鍛錬に集中したい真だったが今しがた声をかけて来た同年代のハンターが前に立ち塞がる。

イラッときたせいか目が鋭くなった。


「うっ!!」


その目にビビって一歩下がったが自分に何か言い聞かせたのが逆に一歩踏み出した。


「……なんで俺の前に立ち塞がる」


「荒鐘ハンターに鍛えてもらいたいんです!!時間なんて幾らでもあるでしょう?!!」


「俺はSランクに上がって仕事以外遊んでるとでも思ってるのか?そんなわけ無いだろ。

 誰だか知らないけど俺は暫くの間暇じゃないんだ。誰かに師事したいなら他を当たってくれ。紹介くらいしてやる」


同年代のハンターの言葉を軽く受け流し、横を通り抜けるとそのハンターは歯を食い縛るの真に向かい叫んだ。


「Sランクハンターで多少偉いからって図に乗るなよ!!!超新星と呼ばれるメンバーの中で1番強くて日本トップだからといって!!

 クソッ!偉そうに!」


ハンターが叫んだ中のある言葉に反応する。


「偉そうにって言ったよな?」


「だ、だからなんだよ」


「偉そうにじゃない、偉いんだ。Sランクハンターとして申し分のない力を付け、お金を貰えい、それ相応の責任が伴う。分かるか?お前は俺を日本トップと言ったな?」


「あぁ」


「日本トップって言葉をもっと分かりやすく言うと日本で1番強い事だ。この言葉の意味を分かるか?

 俺より弱い立場にあるハンターを含めた一般人を守る義務がある。命を背負ってるんだ。重責だよ。

 それでも常に輝かないといけない、いいか?一般人にとってハンターは希望だ。命を懸けて誰かの希望になるハンターという職業が偉くないわけない」


「…………!!」


「お前本当の意味で命を奪わなきゃいけない状況になった事ねぇな?………よし決めた。お前に本当のハンターとしての現実を見せてやる。

 名前は?」


突然名前を聞かれたハンターは呆気に取られた表情になる。

言葉をまだ理解出来ていないハンターを見て声を上げる。


「名前!……名前は?後ランク」


「あっ……えと、羽原(はばら)重鬼(じゅうき)です。その……ランクはDになったばかり……です」


真はSランク、対して自分自身は下から数えた方が早いDランクである事に劣等感でもあるのか少々歯切れが悪かった。


「付いて来い。現実を見てもなお俺に師事したいならば俺がお前を育ててやる」


その一言を最後に真は一切振り返らず歩き出す。

どうすればいいか分からなくなって羽原は迷うが歩き出すと真の後ろをついて行った。


最近メッキリ使っていなかったテレパシー擬きを使いデルガと連絡を取る。


『デルガ、済まないが今日の午後よ鍛錬は中止にして秦さん達に付き添ってくれ』


『え?!主様は何を?』


デルガの質問にふっと笑みが溢れるとハッキリと伝える。


『少々青いハンターなりたての少年に現実と覚悟を問う』


『……分かりました。多少は心配ですので部下を誰かそちらに寄越しますか?』


『大丈夫だ。気を遣わせて済まない。それではまた晩まで』


テレパシー擬きを解除する。

羽原からしたら歩いている途中で突然笑った真がとても怖く見えただろう。

しかしハンターは力を持たない一般人の希望であり、輝かなければいけない存在、という真の言葉に思う所があったのか足取りは止まらない。


人通りの少ない路地に入ると足を止める。


「さっき言った……重責、俺がSランクハンターがどれだけのモンスターを相手にしているかしっかり見ろよ」


ヴン


真の心情に合わせていつもと違う音を鳴らしてゲートが開いた。

ダンジョンゲートとほぼ変わらないゲートが開いた事で咄嗟に武器を構えて羽原は警戒する。


「警戒出来るのは良い事だ。まず一つ目はクリアだな」


そしてもう一度デルガにテレパシー擬きを使う。


『デルガ、悪いが1人だけ部下を寄越してくれ。もしかしたらのため……もしかしたらなんて起こさせる気はないが念の為に1人来て欲しい』


『分かりました。行き場所はどこでしょうか?』


『魔界だ。場所……分からないよな?ならやっぱ』


『いえ、こちらに特殊な魔法がありますので気にする必要はありません。魔界のどこにいようと特定出来ます』


『おおぅ……』


一歩間違えればストーカー発言に変な声が出てしまう。

後ろを首だけ振り向き一言告げる。


「ここから先はお前にとっては死しか存在していないそれが現実だ。それでも俺達が相手している"重責"を見るか?」


「はいっ!!」


「来い」


真は羽原を先に入らせると自分も入りゲートを閉じる。


ゲートの先はいつも通っている大森林がある魔界ではく、そこよりも遥かに荒れた土地だった。


「こ、ここは……ダンジョン?」


「性格には違うが概ねあっている。そしてさっそくだが1匹目の"重責"が来たぞ?」


真が指を刺した先には如何にもモンスターと言うべき存在がいた。

それがパッと見ただけでも最低Bランク以上の力があると分かる程だった。


「羽原と言ったな?俺らSランクハンターは仕事以外の時もあんな化け物と対峙する恐怖と戦い、克ち、その場に立つ。

 そして命を懸ける」


ルォォォォオォォオォォオ!!!?


大型の人型モンスターのオーガは棍棒を振り上げて真を狙う。


「何故なら後ろには守るべき存在と守る力があるからだ」


トッッ


振り下げられた棍棒に手を添える

次の瞬間には粉々に打ち砕けていた。

そのまま手ぶらになったオーガを真は手の中に出した短剣で止めをさす。


「恐怖に打ち克ち、対峙する。これがハンターの本当の仕事であり。重責だ」


「あら……かね……………ハンター」


「立てよ」


尻餅をついた羽原に手を伸ばす









新!!

キャラクター!!

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