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指摘

連続更新132日目!

遅なってしまったぁ〜



10月30日

真はデルガと秦と龍はアグリードとジェイソンとジェイネーは大森林の中で鍛錬をしていた。

手加減のお陰で真の攻撃は何度かデルガに届くが、ほんの少し本気を出されただけで全く通用しなくなる。


秦と龍もアグリード相手に善戦していたがステップアップで少し本気を出すと立場が逆転し追い詰められる場面が多くなった。

しかし2人とも中国という武術に触れる機会が多い国の出身故か技術で対応し始めた。

対応出来る幅にも限界はあるがそれでも2人はステータス以上の動きでアグリードにくらいついた。


ジェイソンとジェイネーは…………もはや弓を使っていなかった。

正確にはジェイソンだけが……だが


「だぁぁぁぁぁ!!!!こんな物で当たるかぁぁぁあぁぁぁあ!!!!!!!」


譲り受けた弓を思わず地面に叩きつけそうになるが直前で思い止まり横にあった岩に置いたあと手頃な小石を広い弓の代わりとして地面に叩きつけた。


「ヘンな所で理性的ねアナタ?」


「さすがに貰った物は叩きつけられんだろう?それよりジェイネーはイライラしないのか?!

 あんな小さい物体を遠くに飛ばして動く的に当たるんだぞ?!この昨日から弓を使い始めてまともにモンスターに当たったのはたったの24回だぞ?!」


「それは単純にアナタが下手すぎるのよ。私は100回以上は当てたわよ」


「くっ!これが俺とジェイネーの差か……!!!」


やや大仰な仕草で項垂れる。

そんなジェイソンを呆れながらも愛おしそうな表情で見つめる。

肩をポンポンと叩いて立ち上がらせると、大樹の上の方にある人が1、2人ほど乗れる枝を指さした。


「取り敢えずアナタあの枝に登りましょ。ここだとモンスターに見つかって思考の邪魔になるわ」


「分かった」


ジェイネーの冷静な判断にジェイソンは教師に従う様に頷くと何度か別の枝を伝い目的の枝に座った。

ジェイソンより遥かに身軽なジェイネーはジェイソンがいる枝まで2度の跳躍で辿り着く。


「さて、デルガさんの所まであと2時間はあるから今から30分から1時間は問題点を挙げて改善案を考えましょうか」







デルガの巧みな槍使いにスキル補正もない真の鞭術は全て捌き切られる。

単発の速さならステータスと相まってデルガが冷や汗をかく位には速いがデルガ自身が身体能力を少し強化すれば対処出来る。

そして強化を使わずとも数百年ものの槍術や剣術が合わされば素の能力でも対処が出来る。


「主様!!集中力が乱れています!もう一度意識を!」


「くっ!」


ッッパァアン!


今真にとって最速の一撃を放つがデルガは目視で避ける。

避けた時に真と距離を更にとり、槍を構えたまま話す。


「主様、その一撃の速さは身体強化を施していない状態では最高と言って良いでしょう。

 しかしこと連撃に関しては厳しいようですが"お粗末"というほかありません。元々の高い身体能力で私の槍に対処していますが無理矢理感が否めません」


「そっか〜……」


真自身としても今の欠点が分かっていただけに改めて指摘されると少しショックを受けた。

若干しょんぼりしながらポリポリと後頭部をかくと慌ててデルガが駆け寄って来る。


「す、すいません主様!強く言いすぎました!私は鍛錬の事になると口調が荒くなってしまいーーー」


「デルガ」


「主様の心情を考えずに荒々しい口調になってしまい……申し訳ありまーーーーー」


「デルガ」


「なので今夜の……くっ!私自身の罰としてオヤツのチョコレートケーキを是非とも響にっ!」


「デルガさん?」


顔が近いデルガを離す。

少し距離を作ったことで冷静になると改めて申し訳なさそうにモジモジとする。


「いいか?心情を慮ってばかりで欠点を指摘出来ない様じゃ駄目なんだよ。デルガはその点指導者としてしっかり出来てる、だから不満なんてない」


「ですが……」


「あーーもー!欠点の指摘如きで指導者がモジモジしてちゃ駄目だろう?!ただの罵倒ならまだしも、指摘だぞ?指摘!至極真っ当だ!!

 事実俺は一撃以外はお粗末の一言だ!」


「いや、あの」


「あのじゃない!!」


「はぃっ!!」


真が一喝すると反射的に背筋が伸びる。

数瞬間視線を交わすと溜息を吐きながらこめかみを優しく何度か押す。


「デルガは最近そこを気にしすぎだ幾ら……その、姉公認の仲だとは言えだ!」


ヘタレ故明言を避ける。

正にヘタレ

対するデルガも顔を紅くして俯くだけだった。

結論はどちらもヘタレである。


「取り敢えずもう一度模擬戦ではく基礎の指導をしてくれそうすれば【鞭術】スキルの獲得にぐっと近くと思う。それと」


手首に付けてあった時計を見る

表示されていた時間は12:11分、昼食の時間帯だ。


「流石にご飯も食べずに鍛錬は質が落ちるだけだ。ジェイソンさんやジェイネーさんを呼んできて来てくれ、俺はアグリードにいって秦さんと龍さんの模擬戦を止めてもらうよ」


「わかりました。それでは連れて来ます」


パチッ


若干ざわつくゲートを潜り2人を探しにいった。

真はまだ鍛錬を続けている3人に声を掛けて休憩に入る。

デルガが2人を探しにいって30秒後再度ゲートが開く。

そこから出て来たのは開いた本人のデルガではなくジェイネー、次に出て来たのはデルガ、最後のジェイソンは呆れ顔のデルガに引き摺られて来た。


「まだ…………矢がまともに当たっていないのにな」


もの凄い拗ねていた。

子供みたいに頬を膨らませて拗ねるジェイソンに呆れながらもジェイネーはやはり愛おしそうに見ている。


「ええと、昼ご飯にするには良い時間帯ですので皆で食べましょう。一応昨日の夜に我が妹に作ってもらったサンドイッチ等があります」


アイテムボックスから大きな机を2つ取り出し、椅子を7つ並べた。

取り出した机の上に響特製のサンドイッチ等を出すと皆で賑やかな昼を過ごした










ここまで読んで下さりありがとうございます!

(゜∀゜)

面白いと感じた方はブクマ、☆評価、感想を送って頂けると私自身のモチベがアップします!!


また明日!!!(予定


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