むっち鞭
連続更新131日目!!
サブタイ考えるの面倒くさ〜い
10月29日
「全員が1つ目の【スキル】を獲得したので次は主様が私とアグリードで鍛錬をします。
秦達は逆に弓術獲得を目指す方向にしますが、もし既に弓術を持っているならば別の【スキル】獲得を目標とします。誰か弓術を持っている人は?」
デルガの質問に手を挙げたのは秦と龍だった。
アメリカ勢のジェイソンとジェイネーは弓術に触れる事があまり無かった為か【弓術】スキルを持っていない。
秦達は幼少期から武術自体に触れる機会に恵まれたお陰で【スキル】を獲得できていた。
「分かった。秦と龍は弓を持っているか?」
「なんの効果もないごく普通のやつと魔力で矢を自動生成する特殊なやつだけだな。他にもあるが鍛錬では主にこれを使っていた」
「ならばそれをジェイソンとジェイネーを貸してやれ。弓に触れる機会が無いならば持っていないだようからな。悪いが龍もあれば貸してやれ」
「分かった」
2人はアイテムボックスからそれぞれ2種類の弓を取り出すとジェイソンとジェイネーに渡す。
「こっちの黒いヤツは魔力で矢を自動生成する弓だ」
「反対にこの白いヤツは特殊な能力は無いがひたすら撃ちやすく壊れにくい。シンプルイズベストという言葉を表した弓だ」
2種類の弓を受け取った後白い弓用として2人にそれぞれ200本ずつ渡した。
「すまないな、後でしっかり返そう」
「いや、返却は結構だ。この手の弓と矢はアイテムボックスの中に数えられないほど腐らせているからな。言い方は悪いが私としては在庫処理が出来て助かってる。だから気にせず使い倒してくれて構わない。
だがこれからずっと使うのならば矢の補充は自分達でしてくれ」
「助かる」
「助かります」
一通り話が終わるとジェイソンとジェイネーはデルガとアグリードにデバフを掛けてもらい大森林の中は向かっていった。
真が暴れた後だがモンスターはまだまだ腐るほど存在している。
「さてデルガさん、私達はどの【スキル】獲得を目標とすれば良いのだろうか?」
龍がジェイソンとジェイネーを見送ったあとにデルガを見て予定を聞く。
アイテムボックスから2つのある"アイテム"を取り出すと秦と龍は固まった。
「鞭?」
「そう鞭だ、近距離でも遠距離なく中距離から絶妙な間を維持したまま攻撃する武器だ。普通の長剣とは違いよくしなるから扱いに難があるのが欠点だが!
扱いをマスターすれば下手な槍より遥かに役にたつ。流石に相手が達人ならば無意味だが」
「少年期に少しだけ扱ったことがあるが良い思い出がないな」
「龍さん何かあったんですか?」
真が少年期に何があったか聞くと龍は恥ずかしそうに頬を掻きながら話し始めた。
「初めて鞭を手にした時はまだハンターになって間もなかった。だから当時鞭をメインにしていたハンターを真似て振るったら鞭の先が顔に当たってな?
そこからトラウマになって今まで触ってもいない」
(こんな初々しい龍さんを見るのは初めてだな……)
秦もあまり見ない龍の表情を見てほっこりしていた。
2人はデルガから鍛錬用の鞭を受け取ると鞭術の指導を受けるためアグリードの元へ行く。
「さて、主様やっと2人になれましたね」
「本来ならその言葉にトキメキを感じるはずなのに全くトキメキを感じないな。ラブコメなセリフなのに悪寒すら感じるもん」
それとそうだろう。
真の目の前では完全装備に身を包みゴツい槍を携えたデルガがいたのだから。
アイテムボックスの中には鞭も沢山使われずに眠っているがどれを使うか迷っていた。
【鞭術】スキルを獲得するための鍛錬だが気を抜けば一撃を貰い激痛と共に気絶する事があるからだ。
流石にデルガは加減をするとはいえ痛い思いをなるべくしたくない真は練習用の鞭ではなく対モンスターを想定して作られた専用の鞭を取り出した。
ヒュヒュヒュヒュヒュン!
なんとなく体に当たらない程度に思うまま振るった。
風切り音がなり真の耳に何度か届く。
「ふむ、今の動作を確認した限りだと主様に【鞭術】の才能は少なからずある事は分かりました。
これから1時間は思い切り私に向かって振って下さい。対象に向かって思い切り振ることから始めましょうか、それと私は攻めはしませんが偶にこの槍で防がせていただきます」
こうして真のラブコメ(鍛錬)が始まった。
「主様!まだ私相手に遠慮でもしているのですか!!今の主様の攻撃など当たってもさほど気になりませんよ!!
ただ振るうのではなく引き戻す事をしっかり意識して下さい!そうすればそれなりのダメージを相手に与える事が出来ます!」
ッッパァアン!
即座にデルガの指摘通りに居合の様に振るった後それよりも早く引き戻す。
鞭の先端がデルガの鎧の胸部分に当たり気持ちいいほどの音が響いた。
「っ!即座に出来るというのは凄いですよ!次はこの単発的な攻撃に連続性を与えれる様にしましょう!」
「はい!!!!」
教師の様な教え方に真も思わず生徒みたいな返答を無意識にしてしまう。
「脇が甘いですよ!閉めて下さい!」
「はい!」
「足が浮いてます!鞭以前の問題!!」
「はい!!」
「連続性が無くなって来ています!言われた事もう一度意識しましょう!!」
「だぁぁぁあ!!」
体を回転させながら居合の様に鞭を振るう。
そしてそこから無理矢理逆回転に体に捻りより速く手を引き戻した。
更に速く鞭の先端がデルガの顔へ向かうがほんの少し首を曲げただけで避けられてしまう。
「なぁ?!?!」
「主様今の一撃は身体強化を施していない中ではかなり速かったですね。賞賛に値します」
「肩甲骨周り柔らかくしておいてよかった……よ!!」
半径2mの距離で結界を作る様に全力で鞭を振るい、近づこうとしていたデルガを遠ざける。
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また明日!!!(予定




