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高揚

連続更新129日目!!

遅れてしまいました!!



10月27日

弓術を獲得しているハンターを徹夜で調べ上げその経歴とスキルに対するコメントを漁った真は1つの答えを出した。


(全く同じタイミングで弓を扱っても獲得までの日数に差が出るのは人によって貰える経験値が変わるというよりも才能の有無によって獲得までの必要経験値が変わってくる……のか?

 同じ鍛錬をしても獲得する経験値自体は同じなのかな?数値化してるのは何故かステータスだけだから微妙に不親切だよこのシステムは)


「主様時間も時間ですので仮眠はとっておいた方がいいのでは」


「回復魔法掛ければ高々1日の徹夜くらい何とかなる。それよりも俺は早くスキルを獲得したいんだよ、早くスキルを獲得出来れば次の段階の鍛錬に足を踏み出せるしな」


「それは分かりますが今日は約束の時間まであるので1時間でも仮眠を取った方が……いえ取って下さい。ほんの少しのストレス等がいずれ大きな不調に繋がる事があるのでお願いします」


デルガの気遣いに真は軽く息を吐くとチラりと時計を確認すると6:12と表示されていた。

流石に長く調べ過ぎたなと反省すると机から離れベットに腰掛ける。


「じゃあ響の朝ご飯が出来たら呼んでくれ。もしくはあと少しで出来る時間帯に呼んでくれ。仮眠取るから……」


真はベッドの脇に置いてある暖かくなるアイマスクを付けて横になる。

20秒後真の意識は闇に落ち、小さい呼吸音だけが部屋のデルガの耳に届いた。


部屋から出ると響がデルガを見ていた。


「お兄ちゃん寝た?」


「はい、すぐに寝てしまいました。やはり回復魔法で身体的な疲れは取れると言っても精神的な疲れは取れませんからそこが出たのでしょう。

 私達悪魔貴族の事情にも関わらせてしまいましたから……正直自分で解決出来ないのがもどかしいです」


「そんな事ないよ、デルガはお兄ちゃんが困ってる時に力になってくれてるんでしょ?それで充分じゃないかな。家族なんだし深く気にしないで行こうよ」


「はい、ありがとうございます。響。それと主様は仮眠をとっていまして起こすのはーーーー」


「ご飯が出来た頃、でしょ?しっかり聞いていたよ!少し遅めに作るから待っててね!」


そう言うと響をエプロンを付けて台所へ向かった。







「さて、デルガと我が妹である響の気遣いにより長く仮眠出来てもの凄くすっきりしました。

 予定より1時間遅れましたが本日の鍛錬を始めます。秦さん達はスキル獲得の有無に関わらずデルガとひたすら鍛錬をお願いします」


「シンはどうするんだ?また大森林の中でモンスターを殺して回るのか?絶滅しちまうぞ?」


ジェイソンが冗談っぽく揶揄う


「確かに今日もモンスター相手に矢を放つだけなんだが少し趣向を変えてみる事にしたんだ。

 デルガにバフ無し少し長い時間続くデバフ、服も魔力を編んでいない本当にただの服にして防御力を大幅に低下させてから大森林の中で戦う。

 デバフ付けないと大森林の中のモンスターじゃ相手にならないんだ。だから個体と同程度の能力値にすれば数がもの凄く辛くなって経験値も多く入る……かも!知れねい」


「そこら辺はまだ分かんない感じか?」


「まぁ、そうですよ。1日やそこらで分かったら世の中の学者泣かせちゃいますから。よし!では僕は言って来ますよ。デルガ!」


デバフを頼もうと名前を呼んだ瞬間に体を様々な魔力と光が包み込み身体能力が半分ほどに下がる。

今までの身体能力から下がった為体中に重りを付けた感覚に襲われ顔を顰める。


「意外とこれキツイな……死にそうになった瞬間だけは全力でデバフ打ち消すけどそれまでこれだと考えると……久しぶりに怖いな」


武者払いに襲われながら戦闘への高揚感からか口角が少しだけ上がった。

アイテムボックスから使い慣れた弓を取り出すと魔力を込めて引き絞る動作をする。弓自体の能力により氷の矢が出来上がるが昨日より小さくなっていた。


「引き絞る動作にも若干抵抗を感じる。これは今後負荷をかけて鍛錬したい時に使えるな……デルガありがとう。秦さん達も頑張って下さい、俺は大森林で擬似

的な死闘をしてきます!」


身体能力が下がった事により昨日より遅くなったスピードで大森林へと向かった。


「かーなーり怖いが四の五言ってられないなっ」


右足を地面に刺す勢いで減速して弓を構える。

昨日の感覚よりも大分魔力を込めて引き絞る動作をすると丁度同じ程度の矢が出来た。


「この一矢にも技名でも付けて楽しんで行くか!

 【アイスガン】!!!!!!」


弾丸の様に高速回転した氷の矢は乱立する大樹の上にいた鳥系モンスターに真っ直ぐ飛んでいき分厚い胸を貫いた。


ヒュッッ


「ガァァアっ………」


その断末魔を機に大森林中のモンスターが敵である真へと殺到し始める。


「【アイスーーーーーー」


モンスターを交わし体を踏み台にして跳躍したあとクルりと回転して地上を見つめて標的を見定めて矢を放った。


「【ーーーーーーガン】!!!」


ドンッッ


垂直に放たれた事で多少一度目よりスピードが出たのか重い音が真の耳に届く。

その一矢は正確り頭を撃ち抜いていた。


(技術自体は問題ない、あとは戦闘の経験とモンスターを倒して貰える経験……かな?)


次の一矢を止まる事なく用意しながら昨日から少しハマっている考察の内容が浮かび上がってくる。

思い出しから考えが止まらなくなった真は楽しくなって来たのか気持ちが更に高揚してくる。

モンスターの攻撃を避けるタイミングもギリギリになりながらも確実だった。


「意外と別の事考えながら戦闘するのも悪くない!!

 戦闘!!考察!!この2つでいいからな!!!」


ハンターになってから出て来た真の一面である戦闘狂の部分が出て来る。

本人は気付いていないが口角は更に上がり満面の笑みに変化していた。


「【アイスガン】!!!!」













明日も頑張って投稿だぁ!

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