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未獲得

連続更新128日目!!

駅伝疲れたっす





10月26日

2日連続魔界に潜る

スキルを獲得する気配がまだ無い。

秦達はひたすらデルガと模擬戦をして基礎を鍛えてまくる。

真は他の4人とは少し方向性が違うため、完全別メニューで大森林でひたすら動きながら矢を放っていた。


「追尾性能あれば余裕過ぎるけどそれじゃ意味ないしなぁ……」


愚痴を溢しながら弓を限界まで引き絞っていく。

氷の矢がもの凄い勢いで高速回転を始める。

手を放つとギリギリ視認出来るスピードで飛んでいくとゴリラ似のモンスターの腕に当たり吹き飛ばす。

血が噴き出して血溜まりを作るが、すぐさま傷口を押えてどこから矢が飛んで来たのか探し始める。


(矢は基本的に真正面から戦う武器じゃない。個人で使うのならば隠密が正解。同じ場所で魔力に任せた一矢を放つだけは得策とはいえない、ならばどうすれば良いか一矢毎に動くのではなく動きながら矢を放つのが正解だよなぁ!!)


昨日デルガから軽く助言を貰い、そこから何とか真は自分なりの回答を見つけ出した。

その答えを得てから今日一度も外していなかった。


「少し数が多くなって来たな」


目の前にウルフ系のモンスターからゴリラ系、蛇系、中には一際大きい虫系のモンスターが大群を成していた。

大森林の中で矢を乱射する真に対応してきていると分析する。


この状況を解決する為に引き絞る矢の数とそもそもの弓を2個増やす。

空中に浮かし更に魔力を使い矢を引き絞る、そして引き絞り狙いをつける。

隠れている真の姿は見つかっていないが側にいる事は勘づかれていた。


「時間が多少かかるけど確実に仕留めていこうか」


ボッッ


3本の氷の矢が飛んでいく

そのどれもが弾丸の様に高速回転をしていた。

真の手で直接放った矢は昆虫系のモンスター2体の頭と胸を貫き、右側に浮かしていた弓から放たれた矢はウルフ系モンスター1体の頭を性格に撃ち抜いた。

最後の左側の矢は蛇系のモンスターに刺さる。

頭に刺さらず絶命させる事は出来なかったが地面に縫い付ける事に成功した。


「いい感じだ!!!」


この時から2時間の間に100以上のモンスターに加えて戦闘音を聞きつけてやって来たグール系、ゴブリン系、オーク系も魔石とアイテムに変えていった。








「終わりだ!!!」


ドシュッ!‼︎


全力の一矢が一つ目の巨人を抉り取る。

その瞬間に巨人は影に変わり真の長い戦闘が終わった。

アイテムを拾わずに戦っていたからか半径200mに渡り用途様々なアイテムが散乱している。

しばらくデルガやアグリードと一緒に拾う事も出来ないため真1人で魔石等を集めていった。


全部拾うのに1時間もかかった。

汗を拭い大森林から出てデルガ達の元へ戻る


「シーーーン!!お前はスキルは獲得出来たか?俺は何とか手に入れたぜ!!!」


汗が滝の様に流れているが嬉しいのかジェイソンは仰向けの体勢でガッツポーズを決める。

横で叫ばれたジェイネーにとって少しうるさかったのかジェイソンの頭を軽く叩く。


「主様スキル獲得までの進捗はどうでしょうか?やはり慣れないため厳しい……ですか?」


「いや、昨日や今日の2日間で普通じゃあり得ないくらい追い込んだおかげか一度も外す事は無かったよ。

 だけどスキルを獲得出来る雰囲気がないんだ、不思議なくらいにさ。短剣とかはある程度の型とオリジナルの剣技を1つ編み出した当たりで獲得出来たけど今回はさっぱりだ」


「その時はどんな状況で獲得したのだ?」


アイテムボックスから折り畳み式の椅子を取り出して腰掛けている秦が水分補給をしながら質問をして来た。

何気ない質問に疑問を抱きながら当時の状況をより鮮明に思い出そうとする。


「確か……デルガやアグリードと一緒に鍛錬して、他にもアスマディアって悪魔貴族に短剣術を教えてもらってたけど?一度も勝てずにボッコボコにされたな」


「それだ」


当時を思い出して溜息を吐いた真に指摘する。


「お前はこの2日間で単純な技術は見違えるほど上昇したかもしれない。だけど追い込まれる経験はしたか?ギリギリの戦いをしたか?

 この2日間で近接戦闘スキルのこっちの組はデルガに何度も何度も転がされている。Sランクハンターとしての矜持が簡単に折られるくらいにはな。


「ベテランの精神がなければ私は昨日の時点で辞めていたよ。はは、ははははは」


龍は自分なりのジョークを言い楽しそうに笑う。

あまり龍がジョークを言う所を見た事ない秦は1人で驚いていた。


「という事は技術自体はもうある程度完成しているから後は本気の戦闘を経験しろって事かな?」


「詳しいスキルの獲得条件は人類史の中で不明と言ってもいいくらいだが、ある程度目星が付いてるのは知っているだろう?」


「正に今言った通りに技術、そして本気の戦闘の経験。この2つが仮説として1番有力だ」


「だけど今まで弓を使った事ない奴が掴み始めるといきなりスキルを獲得した例もある」


「元々弓を扱う才能があったのかーーーーーー」


真と秦の話に釣られる様にしてジェイソン、ジェイネー、龍までもが会話に参加する。

そして結局その日は議論も完結させ事もスキルを獲得する事も出来ずに終了した。



荒鐘 宅


「デルガはスキル獲得について詳しい事は分かったりするのか?」


「いえ、あまり詳しくないですね。私の場合は毎日の鍛錬が死と隣り合わせなのでいつの間にかスキルを獲得していました。

 お力になれず申し訳ありません」


「いやいや、気にすんなって!大変だったんだから仕方がないだろ。俺も俺で議論が楽しかったから別に気にしていないよ」


しゅんとしたデルガが頭を下げるがすぐ様フォローをする。

真は過去に弓術を手に入れた人のデータとダンジョン記録を調べて、少しでも早くスキルを獲得するための手掛かりを探す事を決意した。


デルガに一言断ると真は部屋に篭り本やスマホ、更にはパソコンも利用して過去のハンター関連の記事を漁る。











ここまで読んで下さりありがとうございます!

(゜∀゜)

面白いと感じた方はブクマ、☆評価、感想を送って頂けると私自身のモチベがアップします!!


また明日!!!(予定


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