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ゼイ

連続更新118日目!!

今月入って2000PVを超えるが2日もあって驚いてます!!



体育祭、文化祭から1ヶ月が経った。

その間にも各国のハンターの質は上昇している。

ダンジョンの平均ランクが上がったとしてもさほど影響がないほどだった。


そして真、獅堂、紅葉、猫娘、冥凜に付き添う形でデルガとアグリードがいつも来ている魔界にいた。

災害が起きた様な被害もいつの間にか元通りに直っており真と猫猫は怪訝な顔になる。


その2人の様子に紅葉達の頭にハテナが浮かぶ。


「この魔界に住んでいる黒幕へ逆侵攻する日はアスマとゴレマスの最新情報が入り次第だという事は言ったよね?」


「しっかりと覚えているよ」


「今年中には決着をつけたいからな。なるべく早く戻って来てくれればいいんだけど」


「そこは2人次第だよ。焦るなって〜」


下を向きながら愚痴をこぼす真の肩をポンポンと叩くとアイテムボックスから槍剣を取り出して地面に刺した。

紅葉達もそれぞれ武器を構えていく。


「取り敢えずはレベリングを頑張るって方針でいいじゃん。森の中のモンスターの気配もめちゃくちゃ増えてるしさ。中には災害が襲うまでいなかった様なモンスターの反応もある」


「対人戦じゃなくて対魔獣戦の訓練って事でいいか、今日は。最近デルガとアグリードとの対人戦ばっかりだったからな」


「ふぅ」と一息吐くと前を見据えた。

そしてシンプルな見た目の『槍剣』を取り出す。

目の前に広がる大森林に向けて『槍剣』を向ける。


「ならゲーム要素も含めて楽しもうか。1時間の間に多くアイテムドロップした奴が勝ちで負けた奴は勝った人の言う事を許せる範囲で聞く!オーケー?」


ギラリと目が輝く。

勢いよく頷くと魔力を体中に巡らせていき戦闘の準備をする。

真の合図待ちだった。


提案を出した真も全ての指に指輪をはめて特殊な効果のネックレスやイヤリングも付けて対魔獣の完全装備を整える。

『槍剣』を掲げると合図と共に振り下ろす。


「ゲーム開始!!!」


真の言葉が聞こえると霞むほどのスピードで大森林へ向けて駆けていく。

体中に雷属性の魔力による身体強化を掛けると真も地面を蹴った。


足に力が入ると「バチッ」という放電と共に体を雷に変える。

走って行った獅堂達を一瞬にして追い抜くと初めに大森林に入って行った。


そこから獅堂達からも視認出来るスピードに落とすと木を避けながら偶然鉢合わせたモンスターを『槍剣』で一撃で殺していく。


10個の指輪、両耳のイヤリング、首に1つ掛けたネックレス


この全ての装備の効果は魔獣に対するドロップ率の上昇だった。

1つだけなら対して変わらないが12個も重ね掛けをして更に服に込められている【装備効果倍増】も加わり破格の性能となっている。

魔石は確定、武器等はランダムだったが完全ランダムになり確定ドロップになった。


完全ランダムとはどう言う事か

それは虫みたいな雑魚同然のモンスターからもSランクモンスターであるシングルナイトの武器である

『一等騎士の短剣』が落ちる様になる。

本来はそのモンスター由来の武器しか出てこない物が闇鍋とはいえ上物を狙える様になる。


「ドロップ確定なら俺が奢って貰うのは確定だなあぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!!」


そんな私利私欲に塗れた真の叫びが大森林中に響いた。







「嗚呼……たまらねぇぜ」


真以外の全員が悔しそうに机に突っ伏している。

ウキウキとしている真を皆が恨めしそうに睨んでいる状況だった。


「やっぱドロ率アップのアイテムは重宝しますなぁ!!」


「流石にそれは卑怯だろうがっ……!」


「勝てば官軍負ければ賊軍なんだよなぁ!!」


抹茶アイスの周りに小豆や白玉が乗ったデザートを食べながら勝ち誇る。

超高級な抹茶、超高級な小豆等を使った超高級なデザート。

普段絶対に見せない蕩けた顔で口に何度も運んでいた。


デルガはチョコレート、アグリードは苺のデザートを何度も口に運んでいる。

賭けに負けた獅堂、紅葉、猫娘、冥凜は何も食べていない訳では無いがひたすら悔しそうに食べていた。


「私ドロップ率が上がる装備なんで持ってないのに」


「私も!」


「やっぱ卑怯ねーー!!」


「はははっ」


3人がヤケ食いを始めると獅堂は笑うと真に話しかける。


「アスマとゴレマスにはなんで言ってるんだ?」


「最低でも黒幕の所在の把握。もし出来るならばその黒幕の弱点等を調べてくるまで基本帰って来るな」


「ブラックゥ」


「でも黒幕を引き摺り降ろす事が出来たらこっちで幾らでもダラダラ出来るよ。俺がさせる。早く響の足も治したいしな」


「そう言えば響ちゃん大学は行くの?」


「お金の心配がないから行くとは言ってる。足が治ったら陸上を再開するかどうかは……まだ分からない」


ほんの少しだけ顔が暗くなる。


「中々響の特殊な足の病気を治療出来る人と都合がつかなくてな。半端ではなくマジで腕がいいもんだから各国飛び回ってるのが……ね?」


「そりゃあ仕方ないわな」


「「ハハッ」」


今度は乾いた笑い声が出る。

すると横からニュッとチョコレートアイスが乗ったスプーンが目の前に出たくる。


「どしたデルガ?」


「事情があるならば仕方がありません。なら待つ間は美味しい物でも食べてレベリングに勤しべはいいのです。食べますか?」


「え、あ、おぅ……おう。じゃあ貰うわ」


差し出されたスプーンに乗るチョコレートアイスを口に含むと今度は真が抹茶、小豆、白玉の乗ったスプーンを差し出す。

デルガは面くらいながら少し迷い食べた。


その後仲良く顔を赤くさせると獅堂達は一斉に真の脛へと爪先を向かわせクリーンヒットさせる。


「ぶふぁあ?!?!」


あまり痛さに変な声を上げてしまう。


「大丈夫ですか?!」


慌てたデルガが慌てて回復魔法を掛けようとするが手で制すと一言告げる。


「これは"税"だから甘んじて受けないと」


「ゼイ?ゼイとはなんですか?主様?主様?!」


ゼイへの言及を避けて真は抹茶アイスを食べた









真は賭けに関してはまぁまぁ悪どいんです。



真はコケテ、頭打って、爆発すればいいのに

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