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プロローグ

主人公の名前

荒鐘 真

あらかね しん


《シングルナイトを倒しました》


高位のナイト型モンスターを倒れると声が聞こえた。

頭の中でこの無機質な声を聞くたびにゲームをしているんじゃないかと錯覚してしまう。


この声を聞くようになったのは半年前だ。


ダンジョントラブルはここ数年間でもっとも死亡率の高い死因でありこの高い死亡率の上に今の人類が生かされている。


そして俺は一度そのダンジョンで()()()のだ。




そして俺は一度死んだダンジョンで人生の転機を迎えた。



「デルガ、アグリード」


数ある名前の内の2つを呟く

赤黒い()()()が出て来ると中から2人の身長180ほどの騎士が出てきた。


「下に潜る。デルガは後衛もとい俺の護衛、アグリードは……全部蹴散らせ」


「「任せろ」」


騎士は空間から武器を取り出し歩き始めた。



☆ ☆ ☆



Fランク、雑魚、無才能


(色々と不名誉なあだ名が僕についているなぁ。

まぁ、それも仕方がないと自分で割り切ればなんて事はないしそもそも事実だし)


なぜ真に不名誉なあだ名がつくかと言えばそれは18歳になる頃にはそこそこの人数がレベル2〜3に上がるからだ。

そんな中真だけというわけではないが未だにレベルが1だからだ。

そのお陰か高校の仲間内で不名誉なあだ名がついた。

レベルを上げる手段がダンジョンしか無いとはいえ保護者として大人1〜2人居れば子供だろうと倒せるゴブリンすら倒した事がない。


今の世の中生まれてから病気がちだとか事故で足を切断する羽目になり片足がなく運動すら出来ない、あとシンプルにレベル上げるのが面倒くさいなどといった特殊な事情がない限りレベル1だなんてありえない。



そんな真がGW中に張り切ってレベル上げの為にそこそこのお金を払って人を2人雇った。

ランクはC、今から挑むDランクのダンジョンに連れて行くには少し過剰気味といった所だ。


あらかじめ決めていた集合場所に着くとCランクの人達に挨拶をする。


「初めまして芥康介(あくたこうすけ)といいます。今回はDランクダンジョンに雇ってくださりありがとうございます」


「僕の名前は荒鐘真(あらかねしん)です。よろしくお願いします」


真が自分よりランクが全然上なのに偉ぶらない芥さんに好印象を持ちつつ握手をする。


「しっかし、今までレベル1だったのはなんでだ?見たところ怪我とかもねぇようだし…」


「おい鹿島(かしま)あまりよそ様の事情に首を突っ込むな、全く……申し訳ない」


物腰柔らかいリーダー格の芥さんが鹿島と呼ばれた男を注意すると鹿島さんは苦笑いしながら「すまん」と真に謝る。


「大丈夫です。隠すような事でもないのですよ?単純に親が過保護だっただけです」



ダンジョンは下手なサラリーマンより遥かに稼げる場所だ。

サラリーマンの平均が25万の所ダンジョンは一回でおおよそ5万、この数字は最下級のダンジョンであるEランクダンジョンを10人で攻略した場合の1人の報酬だ。


しかも余程戦闘センスがない限り成人した男ならかなり余裕なのだ。

俺は妹と2人で暮らしている。

両親は3年前にダンジョンのある事故で亡くなり帰らぬ人となった。

それ以来両親が残してくれた遺産で2歳年下の妹を学校に通わせつつ俺もバイトをしながら高校に通っていた。


僕は高校に通わずに働くつもりだったが両親の遺言で高校までは通って欲しいと言われた。

幸い妹と僕2人を高校まで面倒を見れるくらい遺産があり生活面ではさほど苦労はしていない。

だけど俺は学校の終わりにほぼ毎日バイトに行っている。

妹には昔抱いていた陸上の夢を諦めて欲しくないのだ。


高校の卒業も確定して時間に余裕が出来た僕はバイトより稼げるダンジョンに挑もうと思ったわけだ。



「芥さん鹿島さんよろしくお願いします」


「「こちらこそ」」


腰に下げている護身用の短剣に触れ自身のレベル上げと妹の夢の為にダンジョンに踏み込んだ。









ここまで読んで下さりありがとうございます!

(゜∀゜)

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