5話
【ヴィクトリア学園】はヒーローを目指す者達が集まる場所である。だが学園でもあり通うのは子供達だ。そんな力を持つ子供達が悪に狙われないようにこの学園は堅牢な作りになっている。
だけどそんなこと俺には関係がなかった。
「ふむ、さすが俺だな」
ダークヒーローは姿を消したり隠したりするのは当たり前なのだ。だから俺にとっては学園に入ることなど造作もなく赤子の手をひねるぐらいに簡単なことだった……くっくっく、言ってみたいセリフベスト10が言えたな!
「学園の中に入ったのは初めてだからわくわくするな!」
初めての場所、限られたものしか入られない場所に入っている興奮と、そしてそれも誰にも気づかれないようにして入っている背徳感が混ざり合い俺のテンションは上がりに上がっていく。
「それじゃ探すとするか」
上がりに上がっていく気持ちを落ち着かせるように深く深呼吸してからこの学園へと侵入した目的を達成するために行動へと移すことにした。
(生徒の数が少ない?)
学園の中を動き回ってすぐに気がついたことがある。それは生徒の数が少ないということに。
(そうか、もう終わっているのか)
そしてすぐに気がついた。学園の授業が終わり生徒達は下校していることに。先程みた生徒達も学園から家にへと帰っていたところなんだということに。
「これじゃ会えないかもな…」
俺がこの学園へと侵入した理由はある生徒と出会いたかったからだ。だが学園の授業が終わり生徒達が下校していてはその生徒と出会うことかできる可能性は極端に低いものになる。
「仕方ないか」
目的を達成出来ないと考えた俺はある行動を取ることにした。
「よっしゃー!この学園を冒険するぞ!」
自分ではわからないが俺の瞳は輝いていることだろう。そうして学園の中を調べに調べ尽くした俺は満足した顔で家へと帰っていった。