2話ダークヒーローとはカッコいい者だ!
ダークヒーローとはカッコいい者のことだ!
俺のカッコいい服装はスキルによって顕現されている。
だが…
「う~ん、まだ中二病のコスプレという感じがするな~」
今の服装でもカッコいいことには変わりはないが、上手く言えないけどコスプレをしている人と大差がないように感じる。俺はコスプレではなく本物のダークヒーローなのだ、これからダークヒーローと生きていくのにはやはり服装に気をつける必要がある。
だってダークヒーローがコスプレの格好をしていてはカッコよくないじゃないか!
「これって変えられないかな?」
今の俺の服装はスキルによって顕現したものだ。それならばと俺はスキルによって服装を変えることが出来るんじゃないかと考えた。
そして俺の考えは当たっており、服装は俺がイメージするようにして変化していく。
「うんうんこれも…あ、ふむふむこれもありだな」
俺は自分が考えるカッコいい服装を考えていた。そしてそれは現実世界では叶わなかった。誰かに見られたら恥ずかしいと言う思いもあったが一番の理由は存在しないからだ。思い描く服装はあくまでも頭の中でしかなかった。だけど今は違う、思い描いていたものがスキルによって顕現するのだ。そのためか俺は今まで溜め込んできたものを一気に吐き出すかのように色んな服装を顕現させていた。まるでファッションショーのように…まぁ観客はおらず俺1人だけだけど。
「ふむ、これにするか」
そして数時間にも及ぶ俺の1人ファッションショーは終了した。
俺がたくさん思い描いていた空想上の中から選んだのは闇組織のボスみたいな服装だった。これならば誰からもコスプレなんて言われずカッコいいと言うだろう!
「くっく、くっくっくっくっくく~」
思わず笑みが零れる。このカッコいい服装をした俺がカッコよく人を助けたそんなこと想像するだけでおかず無しでご飯が二杯食べられそうだぜ!
「だが、だがまだだ!」
まだ俺にはダークヒーローとして足りない物が沢山ある。
「さぁこれから忙しくなるぞーー!」