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東方無明録 〜 The Unrealistic Utopia.  作者: やみぃ。
第三章 吸血鬼異変
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後話3 凶銀狐




「志歩、入っていいか」

「………………マモルか。……いいよ」


 声をかけてからたっぷり5秒後。

 襖の向こうから、心底嫌そうな声で返事があった。


 襖を開く。

 畳の上に敷かれた布団。

 俺に背中を向けて横になる、浴衣の銀髪少女がいた。


「キミとだけは顔を合わせたくなかったんだ」


 彼女が寝返りをうってこちらを向く。

 青い右の前髪からのぞく、赤い右目。

 悲しげな色に見えた。


「寂しいこと言うなよ。身体は大丈夫か?」

「最悪さ。頭の中がごちゃごちゃと煩くて」


 彼女の枕元に座る。

 見た感じ怪我はもう良さそうだ。

 精神もディエナよりは安定しているみたいだし。

 安定してるというより理性で押さえつけてる風にも聞こえるが。


「じきに良くなるよ。吐き出したいことがあるなら聞いてやるし」

「…………はは、わかってないな……。キミは誰かに自我を乗っ取られたことがあるのかい」


 俺が言葉をかけるが、彼女は力なく嗤い捨てた。

 赤と銀の目が閉じる。


「行動原理が脳ミソから書き換えられて、視野が狭まって敵しか見えなくなって。無害な人妖を手当たり次第に傷つけ、友人を殺しかけ、親友を悲しませ、それでいて痛みも罪悪感も感じない。挙げ句、正気に戻ってもその時の事をはっきりと覚えてる。この恐怖と苦しみがわかるかい?」


 志歩はそう言って俺を睨む。

 俺は敢えて何も返さず、そのオッドアイに相対した。


「……いっそ殺されていればよかったのに。戻らなければよかったのに。そうすれば悲しまずに済んだ。苦しまずに済んだ。あの巫女も里の人間たちも満足した。殺した人妖も報われた。なのに…………なんで、なんで情けをかけたのさ……マモル」


 酷く苦しそうな顔だった。

 いつも飄々としている彼女とは似ても似つかない。

 痛いくらいに同情できる。

 だが。


「……言ったろ。“不幸になれ。俺のたったひとりの家族のために”……って」


 敢えて心を固くする。


「俺はさ、見たくなかったんだ。志歩が死んだと聞いて絶望する明の顔を。“なんで殺したの”って泣き叫びながら俺の胸を殴る明を。……お前の気持ちなんてこれっぽっちも考えてない、ただの自己満足だ。恨んでくれ」


 目を伏せ、少し頭を下げる。

 助けておいて謝るつもりはない。

 だが、自分勝手な理由で行動したのは確かだ。


「…………忘れて、マモル。ただの自嘲だからさ」


 志歩は静かにそう返した。

 穏やかな表情だった。

 ディエナと違い、取り乱すことで吐き出すような真似はしないようだ。


 まあ子供じゃあるまいし当然か。

 ディエナの前で言ったら怒られそうだが。


「変な気遣いはしなくていいぞ。俺は明よりは余裕があるから」

「ふふ、優しいね。アカリは元気が無さそうでとても話せなかったのさ。……ありがと」


 いつもの表情に戻った志歩。

 やはり彼女には、何を考えているか分からないこの雰囲気が似合う。

 容姿との相性も良い。


 ……ところで。


「聞くだけならいくらでも。……明は昨日の戦闘で相当疲れたみたいでな。冗談も少なかったろ」


 話しながら彼女の頭髪をちらりと見る。

 顔を合わせた時点で気付いていたが、敢えて口に出さなかった。


「うん。アカリらしくなかったね。まあでも、ディエナとやりあったんなら仕方ないさ」


 肩まで伸び、一部は胸近くまである銀髪。

 その頭頂部付近に異物があった。


 耳だ。

 髪と同じく銀色の、狐耳のようなものがふたつ並んでいる。


 ……まさか志歩の正体って。

 妖狐(ようこ)


 だとしたら霊夢の言うとおり“厄介”だ。

 人間が狐狸の幻術を見破るのは至難の技だからである。


「相当堪えたみたいでね。俺もだいぶショックだったけど」


 明も気付くわけだ。

 ただ、志歩本人が気にしていないのが気になる。

 隠すつもりならなぜ耳を晒したのだろう。

 まさか晒していることにも気付いていないのか。


「違いない。ボクが同じ立場でもそうなるさ」


 彼女が目を閉じた隙にまじまじと見てみる。


 柔らかそうな毛。

 髪色に劣らない美しい銀色。

 本物なのだろうか。

 まあ本物の狐の耳なんて記憶が曖昧だが。

 

 好奇心も混じり、その銀の耳に手を伸ばし。


「……」


 つまんでみた。


「うにゃあああぁぁ!?」

「わあっ!?」


 瞬間、志歩が絶叫する。

 おもいっきり手が叩かれ、驚いて後ろに尻餅をついた。


 志歩は掛け布団ごと畳へと転がる。

 頭を両手で押さえたまま。


「ひ…………あ……ぁ……!?」


 絶望感溢れる悲鳴。

 彼女は恐る恐るこちらを向く。


「………………み、見た……?」


 震える彼女は涙目だった。

 この世の終わりのような顔をしている。


「え……? まあそりゃ……触れたくらいだし」

「っ!? …………」


 志歩がオッドアイを見開き、やがて固く閉じた。

 そっとどけられた両手の下から、うなだれた狐耳が姿を現した。


「妖狐……だったのか?」

「………………バレちゃった、か」


 志歩はゆっくりと起き上がった。

 自棄になって何か仕掛けてくるかと身構えたが、そんなつもりはないように見える。


「あの巫女のせいだね……封印で化術が薄まって……。アカリ……あの子、お、教えてくれてもいいじゃないか……」

「あはは……明は小心者だからな」


 乾いた笑いを返す。

 そりゃ明が意気消沈してたわけだ。

 普通なら怖くて会話もできなかっただろうに。

 人外相手で“元気がない”程度にしか感づかれなかったとは。

 明なりに頑張ったんだな。


「えっと……彗星の妖怪ってのは嘘だったのか? ああいや、だからどうこうってわけじゃなくて、純粋な疑問なんだけどさ」


 誤解のないよう聞いてみる。

 霊夢の言うような、何かを企んでいるふうには見えない。

 だからこそ理由が気になった。


「…………」

「すまん、答えたくないのなら別に」

「……この世界なら黙っていてもいずれ見抜かれるだろうさ。話しておくよ、キミにだけは」


 観念したようにため息をつく志歩。

 彼女は辺りを見回し、音を聴き、近くに誰もいないことを確認してから、布団の上まで戻ってきた。

 俺の近くまで来て、そっと人差し指を顔の前に掲げる。


「……広めないでよ。周知は遅らせたいし、アカリに嫌われたくない」

「わかった。霊夢は……あの巫女は気付いてるだろうけど、口止めしておく」


 そう言い、にこりと笑ってみせる。

 彼女は安心したように一息つくと、布団の上に横座りした。

 灰色の浴衣の裾から綺麗な膝が覗いた。


「……彗星の化身ってのは嘘じゃないよ。ボクは狐であり、そして彗星なのさ」


 彼女はゆっくりと口を開く。

 同時に、何故か浴衣の青い帯をほどいた。

 止める間も無く彼女は浴衣の襟に手をかけ、それを引き離す。


 志歩が浴衣の下に何も身に付けていないことは、明から聞いて知っている。

 俺は咄嗟に顔を背けようとした。

 だが直前に見えた光景に、俺はそれをできなかった。


「ボクは天狐(てんこ)。千年の時を経て天に至った狐さ」


 目を奪われた。

 少女の裸体にではなく、その非現実的な幻想さに。


 志歩の容姿が激変していた。

 鋭く気高く立つ銀の狐耳。

 浴衣を押し退け現れた大きな銀の尾。

 狐や猫のような、縦長に細まった瞳孔。

 肩程度までだった銀髪は足先まで伸びている。

 髪先と尾先は冷気を帯び、背後に銀の軌跡を生む。

 青い右前髪は幻想的な冷光を放ち、銀の軌跡を光線で貫く。


 その姿はまさに銀の狐。

 そして同時に、空を駆ける彗星そのものだった。


 彼女が裸体を晒した理由もすぐに解った。

 眼光の鋭くなった赤い右目。

 その上下の瞼に真っ赤な入れ墨のようなものが現れていた。

 赤い入れ墨は線となって上下に伸び、上は額の生え際まで、下は頬、首、胸を突っ切り下腹部にまで至っていた。

 右の肩や腕のほか、背中や腰、腿にまでもその赤い線が走っている。

 少し鋭くなった手足の爪は、透き通るような青色に染まっていた。


 人間なら誰しもが畏れ戦慄するであろう容姿だった。

 妖艶さなんて意識の隅に追いやってしまうくらいに。


「醜いだろう? これがボクの本当の姿さ」


 自嘲気味に嗤う志歩。

 僅かに上がった口角から、鋭い犬歯が顔を覗かせた。


「彗星と流星とは則ち凶兆と吉兆……でも、人々が凶兆ばかり畏れたためにこのザマだよ」


 青い爪先で赤い紋様をなぞる。

 血が流れているようでもない、単に変色しているわけでもない、不思議な赤色を放っていた。


 流星群とは、彗星の公転軌道上に残された塵に地球が突入することで観られるものだ。

 流れ星は幸せを呼ぶと云われ、現世でも願いをかける人は沢山いた。


 でも、彗星は違う。

 古くから凶の前兆と呼ばれ、現れるたび地上はパニックになった。

 彗星の正体が解った最近でも、“尾からウイルスがばら蒔かれる”、“通過時に地球の大気が持っていかれる”などという憶測が飛び交った。

 世紀の天体ショーだ、宇宙の神秘だ、などと喜ばれるようになったのは、迷信や伝承が忘れ去られたごくごく最近のことなのである。


「妖ってのは人間のイメージに拠るもの。きっと、ボクはただの恐怖の対象として見らるようになったんだ。天を掴んだ高位の狐だったのに……なんて無様なんだろうね」


 良くない印象というのは強くなるもの。

 対して、良い印象というのはすぐに掻き消されてしまうものだ。

 “善行は砂に描かれ、悪行は岩に彫られる”という中国大陸の古い言葉にあるように。

 吉凶双方を司るはずだった彼女は、やがて凶の象徴とされてしまったのだろう。

 そしてそれが容姿にも反映された。


「ボクは人間にも妖怪にも妖狐(同族)にも忌み嫌われた。だから海を渡ったんだ。妖狐であることを隠したまま、日本で細々と延命を続けたのさ」


 裸体を隠そうともせず淡々と語る彼女。

 その禍々しい容姿にも慣れた俺は、意識しないよう自然と目を逸らした。


 九尾の狐もそうだが、妖狐というのは多くが中国大陸由来のものだ。

 志歩もそのうちのひとりなのだろう。


「でも200年前くらいに……いや100年前だったかな、遂に霊力が底をついて意識を失った。もう少しで完全消滅するところだったけど、そのタイミングであの暗鬼の騒動が起き、再び目覚めたのさ。……危なかったよ。天狐の霊力を使って、極東という僻地でギリギリまで延命したからなんとか持ったんだ。大陸に留まっていたらもう二度と目覚めなかっただろうね」


 志歩の言葉は日本史が裏付けている。

 江戸幕府が進めた鎖国政策。

 それによって日本は近代化に踏み切るのが遅かったとされている。


 だが、妖怪にとっては好都合だったようだ。

 技術の発展の低速化と、平和ゆえ過剰に発展した江戸時代の文化力は、妖怪などの存在を完全否定できなかった。

 志歩もディエナもそのお陰でギリギリまで延命でき、そして復活も間に合った。


「そして、目覚めた直後に出会ったのがアカリだったのさ。……それまで通り“彗星の妖怪”の姿を晒すか、元のこの醜い天狐の姿で会うか迷ったけど……結局前者を選んだ。もう誰にも嫌われたくなかったからさ」


 不意に志歩が俺の顔を覗き込んだ。

 思わず目があってしまい、視線が下に動きかける。

 慌てて顔ごと逸らすと、彼女は少し寂しげな顔をした。


「やっぱり、マモルも醜いと思うかい?」

「いいや。……異様には見えるけど、幻想的で綺麗だと思うよ」

「ふふ、じゃあなんで目を逸らすのさ」


 志歩は一転、悪戯っぽく笑う。

 布団から身を乗り出して近付いてくる。

 視界に割り込んでくる赤い紋様と白い肌。


 ……こいつ、確信犯か。


「ボクは気にしないよ、千年も生きてるんだし。それに天狐っていうのは……」


 志歩は言葉を止める。

 疑問の視線を向けると、彼女はにこりと笑った。


「……いや、今は言わないでおくよ。これ以上嫌われたくないからね」


 彼女はそう言うと、霊力を少し身に纏った。

 大きな尾が、狐耳が、縦長の瞳孔が、赤い紋様が、鋭い青爪と犬歯が、冷たくなびく長髪と光が、一瞬にして霞んで見えなくなった。


 後に残ったのは、銀髪オッドアイの少女。

 邪魔するもののなくなったその綺麗な裸体は、男子の目にはかなりの毒だった。


「っ!! ……いいから服を着てくれ」

「えー? マモルも好きでしょこういうの」

「嫌うぞ」

「着る。着るって」


 調子に乗る志歩をばっさり切り捨てる。

 彼女は灰色の浴衣をさっと纏うと、腹部で青帯を結んだ。

 いつもの志歩に元通りだ。


 結局、俺はその様子を直前まで眺めてしまった。

 心の隅で“名残惜しい”などと思ったあたり、俺も結構正直な男のようだ。

 ご苦労であった、俺の理性。

 

「ったく……誤解されたらどうする」

「だからボクは気にしないって」

「俺や周りが気にする。せめて誰もいない時を選べ」


 廊下の向こうにいるであろう霊夢のほうをチラリと見る。

 他人に興味を持たない子だから盗み聞きなんてしていないだろうが、心臓に悪いのは確かだ。

 あと明にめっちゃからかわれそうだから勘弁してくれ。


「じゃあこんど誰もいないときに……」

「嫌い」

「冗談だよ」


 けらけらと笑う少女に深いため息ひとつ。

 千年も生きてる彼女からすれば人間なんて……まして20年も生きてない俺なんて、ただのおもちゃか。

 小動物の赤子で遊ぶようなものなのだろう。

 戦闘にしろ会話にしろ色仕掛けにしろ、本気で来られたら負ける気しかしない。


 悔しい。

 どちらかというと男として悔しい。


「…………ありがと」

「?」


 志歩がぽつりと呟く。

 礼を言われる理由が見当たらず、俺は彼女を見て首をかしげた。


「あの姿を見て、嘘でも“綺麗”だなんて言ってくれた人間はいなかったよ」

「嘘でもお世辞でもないぞ」

「ふふ、そうかい。じゃあそう思っておくよ」


 努めて真剣に返すが、彼女は微笑みながら答えただけだった。


 綺麗と出たのは率直な感想だ。

 もちろん初対面で突然あの姿だったなら、逃げ腰でビビりまくって感想どころじゃなかっただろうけど。

 でも、俺は志歩や彗星の云われを知っていた。

 だから驚きこそしても恐怖や嫌悪は感じなかったのだ。


 それに、容姿外観だけで判断するのは幻想郷(ここ)では愚策だ。

 人間の子供のような見た目の人喰いなんてざらにいる。

 小人クラスの妖精でも甘く見ると大怪我を負う。

 逆に、醜悪な見た目でも友好的な妖怪だっている。


 明との関係が示すように、志歩は友好的な妖怪だ。

 当然である。

 高位の狐が人を喰い殺すような真似はしないのだから。

 ゆえに不必要に恐れたり遠ざけたりといったことはしなくてもいい。


「じゃ、霊夢には事情を説明しておく。明にも話しておくけど、お前からもちゃんと説明しろよ」


 そう言って立ち上がる。

 が、志歩が袖を掴んで止めてきた。


「待って。やっぱり自分で説明するよ。ボク自身のことでマモルの手を煩わせる訳にはいかない」

「……ならそう伝えておく」


 彼女の意志を妨げる理由はない。

 俺は頷き、掴む手を優しくほどいた。


「……ボクのこと、受け入れてくれるかな」


 志歩は半ば諦めの口調で呟く。

 俺は明るく笑って見せた。


「そんな心配要らない。俺と明が受け入れさせる」


 明はきっと笑顔で快諾するだろう。

 疑念が晴れて嬉しがるはずだ。


「キミとアカリが受け入れてくれるのは前提なんだね」

「当たり前だろ。俺たちが信じなくて誰が信じるんだ」


 俺は最初から疑うつもりはなかった。

 というか、疑ったところで何も出来なかっただろうという達観だ。

 この至近距離から妖怪の不意打ち攻撃を食らって生きていられる自信は無い。

 なるようになれと思っていたのだ。


 ただ霊夢は……。

 あの鬼巫女と妖怪が理性的に会話するのはちょっと大変かもしれない。

 まあ、うん、頑張れ。


「“信じる”なんて言われたのは何百年(いつ)ぶりだろうな」


 志歩の言葉に目を細めた。

 孤高で高位、だが孤独だった少女。

 その経験から漏れる言葉には、長寿の人外ゆえの重みがあった。


「ありがとう、マモル。これからもよろしくね」


 頬を弛める志歩。

 らしくない。

 こんな表情もするのだな。


「ああ」


 差し出されたその手を、俺は強く握り返した。


 俺に彼女の苦しみはわからない。

 千年の経験値の差は埋まらない。

 種族も年齢も隔絶している。


 でも、そんな彼女とでも。

 “友達”になることなら、人間の若者でもできるのだ。




「それにしても、あれを女の子として見れるなんてマモルも相当な特殊せいへ」

「絶交だ」

「うわわごめんって」


 前言撤回。

 “知り合い”あたりからやり直そうかな。







※【天狐(てんこ)


 主に中国大陸を発祥とする、数ある妖狐伝説のうちのひとつ。

 狐が千年の時を経て天の領域に達した姿であり、神に匹敵する力を持つともされる。

 妖狐は人間を化かして精気を吸い取り力を着けるものだが、天狐まで至れば人を襲うことはない。

 “天廻”と表す他、一部では“天狗”とも。

(類似した語に“天ツ狐(あまつきつね)”があり、これは流星を妖怪的現象と捉えた際の名だとされる)


 無明録においては、天祈志歩の真の種族名として登場する。

 天狐の云われに似合わぬ禍々しい能力と容姿を持ってしまったため、ここ何百年も変化術で種族を偽っていたという。

 なお彼女の吉凶増幅能力と彗星の力は、天狐と成った際に手に入れたものである。




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