FAP02:第11弾 "無邪気なノーラと生真面目なミモリ"
皆様、こんにちわ~♪
本日はアレルギー性鼻炎が異常に激しい暮灘です(^^;
さてさて今回のエピソードは勿論アンジェリカの階級が明らかになるのですが、何より……
ノーラ
「やっとボク達の出番だね♪ みもりん☆」
ミモリ
「みもりん言うな! はぁ~……よりによって貴女と作品デビューすることになるなんてね……」
ノーラ
「仕方ないよぉ~。だってボク達はセットみたいなもんだってセツヤ言ってたし」
ミモリ
「ちょっと作者!!」
いや、別にずっとペアって訳じゃないし(^。^;)
まあ、中身はカオスだけど(苦笑)
一応、キャラがそれなりに出揃うエピソード、お楽しみ頂ければ幸いです♪
さてさて、相変わらず賑やかというより姦しいミコの小隊長室。
「本当か!? そうか……小官も伍長から軍曹に出世かぁ……"ロンメル軍曹"……うん! 悪くない響きだな!」
『父様……エレオラはやりました……また一歩、父様に近付きました』と呟きながら、素直過ぎるくらい素直に感激するエレオラだが、まあ彼女の台詞から想像できるかもしれないが……
ミコの【マンネルハイム十字勲二等章(二級マンネルハイム十字章)】の受勲に合わせ"昇進"が言い渡されたのである。
しかもダイナミックな事に【3倍の敵を殲滅】したミコを含む麾下の戦車小隊20人全て。
年齢に多少の幅はあるが、未婚であることは共通している【王立女子戦車訓練学校(通称"戦女")】の卒業者は、
成績優秀者→伍長
一般成績者→兵長
という階級が与えられる。
小隊の全員が同期で、まだ配属から1年目の新任ばかりだから、士官学校卒業のミコ(少尉)と、第一次冬戦争が初陣だったアンジェリカ(曹長)を除けば、全員が上記の二つが現階級だ。
それが、
伍長→軍曹
兵長→伍長
となるのだ。
ミコは少尉から中尉に昇進。
それは良いのだが……
「ふ〜ん……で、わたしゃ上級曹長? 特務曹長? それとも准尉? どれになるんだい?」
問題は、アンジェリカだ。
彼女の階級は下士官の中では一番上の"曹長"。
その上にくるのは……
一兵卒(士官教育を受けてない叩き上げ)がなれる下士官と、士官学校卒業者がなれる上級士官(少尉以上)の間にある、"准士官"と呼ばれる階級層だ。
アンジェリカに用意されるのは、その准士官のポスト。
実は准士官、ほぼ並列に三つの階級がある。
ごく普通の意味での昇進……曹長の上で少尉の下である【上級曹長(兵曹長)】。
二階級上……少尉と同等かそれ以上の権限がある【特務曹長】。
階級権限は上級曹長と同じだが、士官候補生と同じく上級士官……少尉への道が開ける【准尉】。
さて、アンジェリカに与えられる階級章は……
☆☆☆
「アンジーちゃんは、"准尉"に昇進だよ♪」
幼なじみの年上の親友が、自分と同じ上級士官への道を歩み始めたことが嬉しくてしょうがないようなミコ。
ミコは前々からアンジェリカはもっと高く評価されるべきだと思っていたようだ。
「まっ、妥当っちゃ妥当なとこね……」
対してアンジェリカの反応は淡白な物だ。
それもその筈で、
「もうちょいとだけ下士官身分で楽できるかと思ってたんだけどさ……人生って、中々ままならないわね〜」
「ごめんね? わたしが言うのもなんだけど……お姉ちゃんの情報が正しければ、フィンランド軍は慢性的な兵力不足が続いてて、特に上級士官の不足がそろそろ深刻になってきてるみたいだから……」
アンジェリカの台詞が本音であるこを分かっていたミコがそう申し訳無さそうに言うと、
「仕方ないって。人手が足りてないのはどこも同じだしさ」
「ヒトデが足らないのっ!?」
ガタッと音を立てて立ち上がったのは、今まで大人しく座ってた……というか、じんわりと昇進の喜びを噛み締めてた小隊4号車の車長、【ノーラ・イソラ】だ。
特徴は、短いシャギーに揃えたキューティクルたっぷりの黒髪と、いかにも快活そうなクリクリとよく動く大きな瞳。
オマケに八重歯。
全体的にユッタといい勝負かそれ以下に小柄さで(間違いなく140cm台。それも中盤)、同じく胸は絶壁が如くまっ平らではあるが……
ユッタは原則として合法ロリ臭がプンプンする幼児体系がデフォルトで、そのスジの人には堪らない幼い体つきだが女の子と一目で解るのに対し、ノーラはなんと言うか……
B-W-Hの順に言うなら【つる〜ん、ぺた〜ん、すと〜ん】という感じだ。
目立って出っ張ってるとこも無ければ目立って引っ込んでるとこもない。
全体的に華奢で平べったく薄い。
引っ掛かる場所があまりなく、良く言えば【スレンダーなアスリート体型】。
だがぶっちゃけ、剥いてみなけりゃ【変声期前のショタ少年】で普通に通ってしまいそうだ。
多分、全身から生気溢れるような快活な気配が、余計にそれに拍車をかけてる気がする。
強いて言うなら、某【はがない】に出てくる"ソラ(幼少期の方)"を、心持ち縦に引き延ばし……いや、引き延ばさなくて大丈夫だ。多分。
ともかくソラを某シスター(少)の瞳っぽくして+八重歯にビジュアル・チェンジ。
そのイメージに想像できる限り、最大限の無邪気さを加えて元気娘にしたビジュアル・イメージ……で大体あってると思う。
「……その手に持ってる"星形の素敵な物"は何かな? もしかしたらツッコんだら負け……とか?」
「これ? 筋トレ(フィットネス)・グッズだけど?」
ノーラはクルクルと指先で器用に"星形の素敵な物体"を回しながら、
「最近、イギリスで発売された【鉄の海星】って言うらしいんだ♪」
無邪気に笑うノーラだがミコは困惑気味に、
「鉄ヒトデって……健康グッズというより、新手(?)の近接投擲武器にしか見えないんだけど……」
「隊長鋭い♪ これ、いざとなったら投げつけて護身グッズに早変わりだってさ」
こんな"五角形に尖った鈍器"がまともに頭にでも当たったら、文字通りの"お星様"になりそうだ。
(鋭いのは、その投擲鈍器の五つのトンガリじゃないかな……)
というのがミコの率直な感想だ。
確かに護身というよりむしろ殺傷に近いと思われるのだが……
だが、ノーラはなんか"鉄海星"をギュッと抱きしめて(痛くないのか?)、嬉しそうに顔を真っ赤にして、
「"彼"がね『ノーラはただでさえ可愛いんだから、自分の身はいつでも守れるようにしておかないと、心配で"また"閉じ込めてしまいそうだ』だって♪ きゃっ☆」
何を思い出したのかノーラの顔はとても幸せなそうで、それでいて淫欲に満ちていた。
☆☆☆
(ツッコミ所が多すぎて、どこからツッコんで良いのかわからないんだけど……)
ウォーモンガーのグラップラー疑惑が常に付きまとうが、変なとこが常識人なミコの脳はノーラの幸せの基準とやらのせいで、ややオーバーフロー気味だ。
だが、救いの氏神は意外な所にいた。
「ちょっとノーラ……今、聞き捨てならないこと言わなかった?」
ユラリと椅子から立ち上がったのは、黒と見間違える程深い葡萄色の髪を、日本的表現を用いるならお菊人形風の長いおかっぱにした少女だった。
まるで軍服を着用見本のようにピシッと緊張感すら感じるように着こなし、腕には"憲兵"を表す米軍の【MP】の腕章……
腕章に【風紀委員】とか【団長】と漢字で入ってないあたりに良心を感じる仕様だ。
彼女の名は、
「ほぇ? "みもりん"、ボク何かおかしなこと言った?」
「"みもりん"言うな。私は"ミモリ"よ」
そう、彼女の名前は【ミモリ・ソイニネン】。
着けてる腕章は伊達ではなく、本当に【短期憲兵養成講座】を受講した"憲兵資格"持ち……小隊5号車車長と兼任だが、本職の憲兵さんだ。
みすぼらしい格好に貧弱な装備ではプロパガンダ効果も弱いので、予算も装備もフィンランド軍の中では潤沢な【パンツァー・フロイライン】ではあるが、全軍通じての慢性的人手不足という大前提に関してはどうにもならず、色々と兼任してる人物も多い。
ミモリもそんな中の一人だった。
☆☆☆
「"また"って何? あんたまさか監禁でもされてたの?」
憲兵と言っても主な仕事は、隊内の犯罪を取り締まるのではなく【隊内の規律の維持】がメインだ。
プロパガンダ……それもモロに
【戦うアイドル・ユニット】
である【パンツァー・フロイライン】におかしなスキャンダルでも出たら、それこそ士気がガタ落ち=国家的な損失だ。
そんな訳でミモリ達【兼任少女憲兵隊(通称"フロイラインMP")】の主な取締りは隊に関わる規律違反……具体的には、
・無断外出(脱走)
・無断外泊(脱走)
・男の連れ込み阻止
が多くなる。
中には何を勘違いしたのか基地に忍びこみ、悪さを働こうと考える不埒な輩もいない訳ではないが……
残念ながら基地自体の警備を担当してるのは軍人ではなく、最新鋭のプロイセン式装備を持ち過酷な対テロ要人警護訓練で選抜されたフィンランド警察警備部"特殊警護チーム"、通称
【オルトロス("双頭の番犬")】
だったりするので、軽機関銃担いだ厳ついお兄ちゃん達と冗談抜きに命を掛けたリアル鬼ごっこを楽しめる……なんて頭のネジがダース単位で抜けた猛者じゃなければ、基地には忍び込むまい。
☆☆☆
対テロ都市鎮圧戦すら想定している"オルトロス"の存在こそが、政府が本当は何を恐れているかを暗示していた。
政府は断じて不心得な下半身ヤローを警戒してる訳ではなく、赤色政府の命令で動く各種機関の……ロシア語でいうところの"濡れ仕事"の専門家達の潜入……
つまり、暗殺や誘拐を恐れてるのだ。
正面切って倒せないなら搦め手から攻める……常道である。
特にソビエトは濡れ仕事専門のセクションには事欠かないのだから。
そしてミコ達のフィンランド国内における、【政府の考える"本当の立ち位置"】も察してもらえるとおもう。
それはともかく……
「うん♪ "かんきんちょーきょー"っていうのだったら、ボクされたよ☆」
「なっ……!」
思わず絶句するミモリに、ノーラはニコニコと無垢に微笑み、
「ボクが実は女の子だって教えて告白したら、そのままお姫様抱っこで"ターク"の部屋にお持ち帰りされてぇ〜」
ほぅ……とノーラは艶っぽい溜め息を漏らし、
「上も前も後ろも、"ボクの初めて"を全部タークにあげちゃって……3日間くらいかな? ボクとタークはずっと繋がったままだったなぁ〜」
☆☆☆
「繋がったまんまって……」
思わずミコが唖然と呟くと、
「ふに? 言葉通りだよ? ご飯の時もおトイレの時も、いっつも"タークの"がボクのお口か前か後ろにに入ってたし♪ ボクの恥ずかしいとこ、ぜ〜んぶタークに見られちゃった☆」
(タークって人、よくわからない……というか、わかりたくないけど)
無邪気な笑顔と濁った無垢な瞳がコントラストを魅せるノーラに、
「……お姉ちゃんとベクトル違うけど、多分ガチの真性だ」
ごもっともである。
「あ、アンタっ娘はぁぁぁ〜〜〜っ!!」
「ふえ? みもりん、どうして怒ってるの?」
「どうして……? どうしてですって!? んな変態プレイに興じてるなんて知ったら、普通は怒るわよっ!! それと、みもりん言うな!」
風紀委員長……もとい。兼任憲兵隊のミモリは見かけ通りに生真面目な気質らしい。
「まあまあ。ミモリも落ち着きなって」
しかし、ここは年長者の貫禄か?
すかさず仲裁に入ったのはアンジェリカだ。
「でも、ヤヴェリナ曹長……」
生真面目なだけあって、ミモリも上官には強く出にくいらしい。
「隊則には【未婚女性であること】とはあるけど、別に未通女であることとか、彼氏持ちじゃいけないとかは一言も無いじゃん?」
「それはそうですけど……」
言い澱むミモリだったが、
「私らは全員、最低でも志願年齢には達してるんだから、自分の人生くらい責任もてるんじゃね?」
アンジェリカはクルッとノーラに向き、
「それにノーラ、アンタがどんな性生活を送ろうがわたしゃ関知しないけどさ……全部を男任せにし過ぎて泣きをみないようね? 間違っても妊婦は、戦場になんて出せないんだから」
「はぁ〜い♪ でも、大丈夫じゃないかな?」
「なんでよ?」
苦虫を纏めて噛み潰したようなミモリに、
「だってボク、まだ"月の便り"来てないし♪」
(きっとノーラちゃんに足りないのは、常識と女性ホルモンなんだろうなぁ……)
と思うとは無しに思うミコだった。
次回へと続く
皆様、ご愛読ありがとうございましたm(__)m
4号車車長のノーラと5号車車長兼憲兵のミモリのデビューは如何だったでせうか?(^^;
それにしてもノーラ……いきなり飛ばしてくれる(笑)
そして、押さえ役のミモリだけど、あんまり押さえられてない罠(笑)
少し裏設定話すとボクっ娘ノーラ、実は本当にホルモン異常で女性ホルモンが不足気味なんです(^^;
だから、二次性徴が上手くいかず、【女性らしい体つき】とは程遠くなってしまった訳です(^_^;)
ちなみに、そのうち(FAP03かな?)出てくると思いますが、彼氏の名前はフルネームだと、
【ターク・フェローホーク】
って名前で元々はイギリス人です♪
名字の元ネタわかる人はいるでしょうか?(汗)
今回でミコ小隊の主だった面子は出揃い、いよいよ次回は新たな転回へ……となるといいなあ(;^_^A
それではまた、次回にてお会いできる事を祈りつつ(__)




