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FAP02:第06弾 "マッチョな相棒とグラマーな姉"


皆様、こんばんわ~♪


仕事帰りのファミレスで、一気に書き上げた暮灘です(^^;


いや、今日は移動多くて書く時間がいっぱいだぁ~(泣)


さてさて、今回のオペレーション(?)は……


ヴァルター

「前半は、前回の続きの私がミコお嬢様にお届けした物に関するエピソードで……」


エルフィー

「後半は、どぉ~んとお姉ちゃんが登場だよ♪」


ああ、また色々な意味で濃い二人が……


ヴァルターはともかく、後半は……ミコ、強く生きろ(;^_^A


ミコ

「どういう意味かなっ!?」




相変わらず史実とは別の意味でカオティックな真冬のスオミを楽しんで頂ければ嬉しいッスよ~♪








ヴァレンシュタイン家執事の一人、【ヴァルター・パーガン】。


別にワイヤー使ったり「あくまで執事ですから」という口癖はなさそうだが、それぐらいしてもおかしくなさそうな雰囲気はある。


長身&黒髪の美形でピシッと執事服着こなした青年が、最前線の軍事基地に居るというのは……なるほど、かなり妖しい構図だ。




ともかくその執事のヴァルターがミコの為に持ち込んだのは、ブリーフケースではなくガンケースだった。




その中に収納されていたのは、1丁の銀色に輝く"リボルバー"だ。


ぱっと見て解るのは、サイド・スイング式のステイクアウト・シリンダー(リボルビング)と、ダブルアクション/シングルアクション(DA/SA)のトリガー・メカニズムを持つ【モダン(近代的)・リボルバー】だと言うことか?



もう少し詳しく言えば、やたらと太く見える銃身を持つおそらくはステンレス製のシルバーボディに、鈍い鐵色(くろがねいろ)に輝くノン・フルーテッド・シリンダーが組み合わされた2トーンカラーのピストルで、グリップはミコの手や指にジャストフィットするようにオーダーされたそれは、もっと未来なら【パックマイヤータイプ】と呼ばれたかもしれない、ウッド&ラバーグリップと組み合わされてる。


全体的に言うなら、ミコのアクセサリーと呼ぶには少々禍々し過ぎる……よほどの阿呆じゃなければ、恐ろしい殺傷能力を容易に想像できる代物だった……



「ヴァルター……"この子"の事を教えてくれるかな?」


手の平に吸い付くような感触を、確かめるように楽しむミコにヴァルターは、


「御意にございます。ミコお嬢様」




☆☆☆




「使用弾は?」


「357マグナム弾の6連発。弾頭は185グレインJHP、銃口初速1450フィート/秒をデフォルトとしています」


「フレームは?」


「米国S&W社"Kフレーム"をベースに高応力/過負荷部分の肉厚を増すなどの補強を加えた、440Cステンレスのフルオーダーでございます」


「銃身は?」


「5インチ・ブルバレル仕様。エジェクターロッド・シュラウドを銃口ギリギリまで伸ばした物をバレルと一体化、一種のバレルウェイトとして機能させてます」


「シリンダーは?」


「高い圧力に耐えられるようクルップ鋼塊より削り出し、ノンフルーテッド・タイプで仕上げました」


「サイト/ハンマー/トリガーは?」


「サイトは無反射処理したコンバット・フィクスド・ドットサイト。無論、ゼロイン・アジャスト済みです。ハンマーは手袋をしたままでもコックしやすいラージ・ハンマー。トリガーは、シングルアクション時はフェザータッチに調整したマッチグレード・トリガーをセットしました」


立て板に水の説明を返していたヴァルターはニコリと微笑み、


「ご注文通り強力なフルチャージの357マグナム弾を安全に連射できる強度を持たせつつより反動を抑えやすいデザインとし、なおかつミコお嬢様得意の"SA&クイックドロウ"に適正化したチューニングを施しましたが……如何でしょうか?」




☆☆☆




「ヴァルター、ホルスターある?」


「無論でございます」


愛用のCOLTガバメント"ナショナルマッチ"をホルスターごと外し、ガンベルトとセットでオーダーメイドされたらしい上質な鞣し革をふんだんに使ったファスト・ドロウ・ホルスターを、ミコはメリハリが少ないがそれなりに女性らしい丸みを帯びた腰に巻いて、真新しいリボルバーを放り込む。

そして……




"ヒュッ……スチャッ!"


目にも止まらぬ速業とはこういう動作を言うのだろうか?


ミコのクイックドロウ(速抜き撃ち)はまるで達人の居合抜きのような速さと印象があった……


ホルスターから抜きながら、ハンマー(撃鉄)をコックするのも忘れてない。


ミコにとっても満足いく感触だったらしく満面の笑みで、


「ヴァルター、パーフェクトだよ♪」


「お褒めに預かり光栄至極」


とヴァルターは嬉しさを隠しきれないように優雅に一礼するのだった。









**********




じぃ〜っと主従のやり取りをどこか羨ましそうに見てたユッタの視線に気付いたミコは、


「ユッタちゃんユッタちゃん、わたしの"ガバ(COLTガバメント=M1911系列拳銃の略)"、いる?」


「ほえっ?」


一瞬、ミコの言葉が理解出来ずにキョトンとするユッタだったが、


「"この子"も来た事だし♪ それにわたしのガバってたしか、ユッタちゃんが欲しがってたんじゃなかったっけ?」


「えっと、その……もらちゃっていいんスか……?」


「いいよ☆ 元々私物で持ち込んだ物だから、問題ないし。趣味で色々いじってるから少し使い辛いかもしれないけど」


「いいッス! 全然おっけーッス!! ミコ隊長の愛銃いただけるなんて、こんな嬉しい事はないッスよ!!」


その台詞が誇張でもなんでもない事は、その表情と期待に満ち溢れた瞳が雄弁に物語っている。


というより、今にもピコピコ動く犬耳とブンブン千切れそうな勢いで振られる尻尾が見えそうだ。


ミコは苦笑ぎみにホルスターごと外した拳銃を持つと、


「ユッタちゃんが使ってるのって、P-38のスオミ・モデルだったよね? 45口径は9パラ(9mmパラベラム弾)に比べて反動が鈍くて重いから気をつけて」


とアドバイスしながら手渡した。


「はいっ! "ビシッ!"とくるキックじゃなくて、"ガツン!"と来るキックッスね!」


それをまるで恩寵を賜るように(うやうや)しく受け取るユッタ。


「そうそう、そんな感じ♪ だから、反動に慣れる迄はダブルハンド(両手保持)でしっかりグリップしながら撃つのがお勧めだよ?」


ユッタは、まるで愛しい我が子を抱きしめるようにミコのガバをギュッっと抱きしめ、


「……ミコ隊長の愛銃……ミコ隊長の細い腰にずっと下がって、太ももに密着してた拳銃……」


"どろぉ……"


ユッタの胎内から分泌された粘度の高い液体が、下着を内側からベトベトに汚した……




「ユッタちゃん、どうしたの? 顔、真っ赤だよ?」


「ミコ隊長……ハァハァ……」


何やら目が艶かしい光を帯びているようだが、


「フフン。流石は雌犬。躾どころか下の蛇口まで緩い」


その瞬間、ユッタはクワッ!と目を開き、


「人が幸せな気分に浸ってる時に水を差すんじゃないッス! ていうか、なんで分かるんすかっ!?」


するとヴァルターは人差し指を口元によせ、"ナイショ"のゼスチャーをすると、


「それは秘密です」




☆☆☆




「そういえば、ミコお嬢様。此方に来る前に寄らせて頂いたエルフィーお嬢様より、言伝てを預かってます」


「言伝て? 戦闘詳報を書き終えたら大隊長室へは行くつもりだったんだけど?」


ヴァルターは首を横に小さく振ると、


「いえ、ミコお嬢様。『新しい"相棒"を受け取ったら、直ぐに出頭しなさい。詳報は後でいいから』との事です」


「ふ〜ん……急用かぁ。なんだろ?」


「申し訳ありませんが、私も何も聞いておりません」




(ヴァルターにも内容を話してないって事は、軍機絡みかな?)


ミコだけでなく、エルフィー……ミコの姉でヴァレンシュタイン家長女の【エルフリーデ・ヴァレンシュタイン】大尉のヴァルターへの信頼は大だ。


何しろ、ヴァレンシュタイン家の有能な執事長で、父に絶対の忠誠を誓う【セバスチャン・グレゴリー】が「若いのに見所がある」と、彼にしては絶賛と言っていい評価をしてるのだ。


「まあ、行ってみればわかるかな?」











**********




そして、視点は大隊長室。

言ってしまえば【パンツァー・フロイライン】基地で一番立派な部屋の一つで、"姉の根城"でもある。

"コンコンコン"


ミコは三度のノックの後に、


「ミコワルツェ・ヴァレンシュタイン少尉、入ります」


ガチャリとドアを開けた途端にミコが見たのは、


「パパぁ〜、"エルフィー"とあ・そ・ぼ♪」


"バタン"


ミコは無言でドアを閉め……


「わたしに姉なんかいない……裸Yシャツで机の上で四つん這いになって実の父親を誘惑して子種をねだる性格/性癖破綻者の姉なんかいない……」


虚無に溢れた瞳でブツブツとドアに呟く姿が、哀れを誘う。


「ミコちゃん、来てくれたのね?」


再びガチャリとドアが内から開くが、ミコは何か色々諦めるように溜め息を突くと、


「お姉ちゃん……言いたい事は色々あるけど、まずはパンツくらい履こうよ……」


この時、ミコの脳髄を走り抜けた虚脱感をなんと表せばよいのだろう……?




☆☆☆




「ミコちゃんが中々来ないから、つい【パパ悩殺ポーズMk31】を開発してたのよ〜。てへっ♪」


「てへっ♪ じゃないよ、お姉ちゃん……」


コロコロと笑うその女性……

ミコの姉、エルフィーこと【エルフリーデ・ヴァレンシュタイン】は、母親の血が強く出てる茶色がかかった柔らかそうな金髪が、まず目につく女性だ。


身長はミコより僅かに高い位(つまりは大体平均身長)だが、ミコと対照的なのはそのボディー。

いわゆる【出るとこは出てて、引っ込むとこはキッチリ引っ込んでる】、中々にグラマー娘である。


多分、90cmは楽に越えてるだろう胸はサイズより、大玉のグレープフルーツ二つ仕込んだが如く重力に逆らうような形の方が自慢かもしれない。


ミコと間違いなく姉妹と思えるのは、その顔立ち。

"ミコの2〜3年後の姿じゃないのか?"と思えるほど顔立ちがよく似てる。


つまり基本的に童顔で、間違いなく美人なのに可愛らしい雰囲気も同居している。


もしイメージCVをつけるなら、ホリエモンじゃない方の堀江さんっぽい。


そう、何となく某"地平線"に出てくるツイン・メアリの"傷あり"の方っぽい……と言えば、ビジュアル・イメージは伝わるだろうか?




「お姉ちゃん……いつも言ってるけど、わたしはあんまりヴァレンシュタイン家から変質者とか性犯罪者とか出てほしくないんだけど?」


とりあえず、エルフィーがブラとパンツ&スカートを大人しく装着してくれた為に話を進めるミコであるが、コメカミを押さえてる所を見ると話してるだけでSAN値だかMPだかがガシガシ削られてるのだろう。

無理もないが。


「大丈夫よぉ♪ ミコちゃんにとっては私の呼び方がお姉ちゃんからお母さんに変わるだけだから☆」




ミコは、


(きっとわたしを殺すのは敵じゃなくてお姉ちゃんだろうな……死因は絶対、砲弾じゃなくてストレス性の病気だよ)


と思いながら、


「エルフリーデ・ヴァレンシュタイン大尉"殿"、まさかとは思いますがそんな与太噺(よたばなし)を聞かせる為に、小官に至急出頭せよと命じられたのでしょうか?」


「もう。ミコちゃんたらノリが悪いよ?」


「大尉……どうか小官に"不名誉除隊"の名誉をお与えください」


ミコ、目がマヂであった。


「はいはい♪ え〜とね、それじゃあ早速本題だけど」


基本的にいつも楽しそうなエルフィーだけに、真面目モードでもあんまり真面目っぽさが見えないのが難点だ。


「実はね、ミコちゃんには小隊のみんなを引率して"王都"に行って欲しいのよ」


「王都……ヘルシンキに? 戦争の真っ只中になんで?」


「それはね……」






ミコがエルフィーに聞いたのは、意外な事情だった。


詳細は……

いずれ明らかにされるのかもしれない。








次回へと続く







皆様、ご愛読ありがとうございましたm(__)m




実はかなりゴツいミコの"相棒"と、再び登場……というか"身内モード(笑)"のエルフィーお姉ちゃんは如何だったでしょうか?(^^;




実はモチーフとは姉は別人です(笑)

というか、


エルフリーデ→ドイツ語で"妖精"→妖精女王→"傷あり"


という連想ゲームでキャラメイクができたのはナイショです(笑)




さてさて、次回は舞台は一転して王都へ移動?


果たしてプロット通りに行くか謎(汗)ですが、また次回にて皆様にお会いできる事を祈りつつ(__)





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