7/68
奴隷君。
どーでもいいけどさ。
この前、道を歩いていると、小学生の集団を見かけた。
男女比率が男子一人、女子三人。
モテモテッスなー、とか考えながら見てたら、どうも様子がおかしい。
しばらく眺めて、その違和感がなんなのか気付いた。
女子三人の手には鞄は無く、男の子は鞄を四個持って沈黙の行進。
いくら男の子でも重いだろうに。
「昨日の○○面白かったよねー」
「うん、××が格好良かった」
「そうそう、あのシーンが特に……」
「あ」
突然口を開いた彼に三人の視線が集まる。
「そ、それ、ぼくも見た……」
「あっそ」
でねー、△△が……
強く生きろ。
私は切に願った。
まー、別にどうでもいいけど。