表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/68

coincide

コインを投入してください。

無機質な機械音声が、僕に命じる。

折角ゲームセンターに来たのだから、何かやっていこうと思っていた。丁度良さげなシューティングゲームだし、当然、プレイする気だったのだが。

こうも、傲慢に命令されると、途端に冷めてしまう。我ながら捻くれた性分だと、ほとほと呆れ果てる。けれど、僕の捻くれは、冷めたまま、止める事すら許さない。

コインを入れ起動すると、いかにも安っぽいオープニングが流れる。コスプレをしたおっさん二人が、学園祭の出し物並みの演劇を披露する。ゲームが始まって出てきた敵は写真を貼り付けただけの蝙蝠で、いよいよ駄目な雰囲気を醸し出す。

しかも、連射機能が無い。

そしてやたらと高難易度だ。

ゲームオーバーの文字を背にして筐体を去る。

そして、一緒に来ていた店主を連れてきて、プレイを促す。



彼はクリアした。

ムカついたので、一発殴った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ