表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/68

糞垂れ流して、

外国に居た。

とりあえず英語圏内のようだが、具体的な場 所は分からない。

僕はあるお店でバイトをしているのだが、その店主が厄介者で兎に角言う事を聞かない。

今日だって、彼が駄々を捏ねて飯を喰わないので、朝作ったとろろ昆布丼を僕は二杯食べたのだ。

まあ、彼の駄々はいつもだが、それにしたって今回のは酷い。失恋だかなんだか知らないが、彼は落ち込んでいるようだ。

向かいの店に買い出しに行くと、気の良いオバさんが居て、「早く、元気になるといいわね、」という一言。そうですね。あのままでは困る。

昼飯を渡すため彼の部屋の前へと、僕のノックは二三回。木製の硬質な響きの気持ちよさと言ったら。

彼は何も言わず扉の隙間から紙切れを出して、「キャビアを食べたい」

キャビアを求めて三千里、海へ。

船頭さん、キャビアは有りますか。

「簡単に言うことじゃないよ、有るけどね」


僕は手持ちの金を出して、乞う。

くださいな。「はい、毎度あり。たりないけどね」

キャビアを持って帰路のはるばる。

僕が帰って来ると彼は卵かけご飯を食べていて、「御免ね、お腹が空いてしまった。さあ、キャビアを食べよう」

僕は溜息をついて、言う。


実は帰って来る前に、すべて食べて仕舞いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ