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もう、聴くな
皮膚を切る程に鋭くはない。
しかし、外に出たくなくなる効力は有していたし、まあ、外に出ればそのぐらいかもしれない。
ある種の愚鈍が僕の頭に陣取ってから、何年経つだろうか。とか、言い初めて何年経つだろうか。
兎にも角にも、考えた時点で終わっていくのだから、考えるより先に書かなければならない。
読む側にも同じ物を要求する。君、考えて読んでるだろ。それじゃ、駄目だよ。
当然、追いつかれたらお仕舞いなのだから、時間を引き延ばさなくてはならない。
数秒を引き延ばし続ければ、アキレスは亀に追い付けない。
感謝は、している。
なんせ、こんなつまらない話、拝聴いただいて、いるのです。




