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吐き出したアルカリ性(とても苦い)

うげえ、と吐き出し一息吐いた屋根の上。しゃぼん、一つ二つ、浮かんで。

彼女は素晴らしい物でも見つけたかのように捕まえて捨てて、此方に向けて微笑む。

僕は彼女の元へ急ぐが、うげえうげえ、としゃぼんはポロポロぱちぱち。

残った一つの表面に映る虹になぞって僕ははねて。滑らせ屋根から落ちて、その羽根飾りだけをつかんで死んでいく

負けると分かっていて挑む闘いの美しさは。




もう駄目だ、これは。



知っている癖に、嘘ばかりで。救われないな、本当に。    

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