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追伸、ただし未来的

拝啓。この手紙を読んでいる貴方は今何処で何をしていますか。 私の希望としては、さっさと野垂れ死んで、この手紙を読む事がなければ、と思っています。どうですか私。死んでますか。返事が無い事を切に願います。

今、私がやっている行為は、死体に過剰な化粧を施し飾り立てるようなそれと同じ性質を持ち合わせています。

何故ならば、過去とは現在の死体であり、記憶とは死んだ現在の亡霊であるからです。

だから、非常に冒涜的で、私は非道いことを、ああ、人間として道を踏み外した、しているという自覚があります。

しかし、過去とは既に死に絶えて存在しない物であるとするなら、当然冒涜的であるというのは何物に対して冒涜的であるか、というような問題が在り、それは勿論遺族に対するそれであるが、この場合の遺族とは、私の記憶であるのだから私が該当する、私は私を冒涜しているのではないだろうか、ああなんだ問題無いではないか。

オイ、私。

私は私を冒涜しているぞ。どうだねこれは。

そこの私が何処で何をしていようが、してまいが、私は冒涜してやろう。感謝しろ。なんたって、最も愛した人間に罵倒してもらえるなんて、ナルシストでドMな私には最高の幸せだろうが。


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