act7~明日に備えて~
あとがきのほうでお知らせがあります。よければ見てください
それではファーストシナリオ第一章ラスト。まいります
再び場所は家に戻る
~said 飛鳥~
とりあえず、覇剛と黎羅を手に入れて僕たちは家に戻ってきた。
ぐぅ~。
飛「あ・・・///」
そういえば、携帯取りに行った帰りにコンビニでご飯買うつもりだったのを忘れてた。
九「飛鳥も腹が減ったのか。まぁ戦いもあったし、仕方がないがのぉ」
飛「もう9時になっちゃうし・・・コンビニ行ってもあんまりいいものはなさそうだなぁ。仕方ない、家にあるもので何とかするか。九十九も食べていくでしょ?」
僕は九十九に問いかけた。
九「それはありがたいが・・・聞いた感じじゃと食材があまりないのじゃろう?妾まで食べてしまってよいのか?」
飛「問題ないよ。多分軽いものなら2人前くらい作れるし」
とりあえず、僕はキッチンに向かい冷蔵庫の中身を確認する。入っているのはこんな感じのものだった。
・うどん
・油揚げ4枚
・わかめ
・ネギ
・冷凍の唐揚げ
・調味料やダシなど
こんなもんだ。これで作れるのは・・・。
飛「きつねうどんと、唐揚げでいいか。というよりそれ以外作れない・・・」
まぁそんな感じで調理開始。
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できた。早速お盆に2人前のきつねうどんと唐揚げを乗っけて持っていく。
飛「九十九~、できたよ~」
ソファーに座ってテレビを見ている九十九にそういってテーブルの上にうどんと唐揚げを置く。
九「おぉ、すまんなぁ。それで献立はなんじゃ?」
九十九が聞いてきた。
飛「きつねうどんと唐揚げだよ。唐揚げは冷凍の物だけど・・・」
僕が説明する。するといつの前にか目の前に九十九が・・・。っていつの間に!?
九「きつねうどんじゃと!?どこじゃ!どこにある!」
九十九がすごい勢いで聞いてきた。
飛「わぁー!落ち着いて落ち着いて!!テーブルの上にあるから!!」
そういえば九十九は狐だった。狐がきつねうどんを好きって・・・なんかなぁ。
九「おぉ!!このつゆがしっかりしみ込んだつやつやの油揚げ・・・。くぅ~!最高じゃのぉ!!」
九十九はそんな僕の考えなどいざ知らず、きらきらした目で油揚げを見ていた。
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2人「ごちそうさまでした!」
とりあえず食べ終わって食器を片付ける。片付けおわってリビングに戻ってくると九十九がソファーに座って待っていた。
飛「そういえば、九十九はこの後どうするの?家に帰るの?」
僕はとりあえず、ずっと気になっていた事を聞く。
九「いや、人間界に家は持っておらん」
それってつまり、幻界に帰るってことかな?
飛「それじゃぁ幻界にもどr「幻界に戻るつもりもないぞ」・・・え?じゃあどうするのさ」
九「飛鳥、お主の家に妾を置いてくれぬか」
九十九がこちらを見ながらそう聞いてきた。
飛「え!?僕の家に!?」
九「うむ、これからのことを考えるとその方がいいのだ」
これからのことって・・・つまり、
飛「人間界に来る、モンスター対策ってこと?」
九「そういうことじゃな。いちいち幻界に帰っていてはこちらでの戦いに対応しずらい。そうなると飛鳥一人でモンスターと戦わねばなるまい。最悪、魔界の上層部の連中と飛鳥一人で事を構えることにもなる。そう考えると妾は常に飛鳥と行動をともにできる方がいいのだ」
成程一理ある。けれど・・・、
飛「僕は学校あるけど、九十九はどうするのさ。」
九十九は学校に通っていない。そうなると常に行動を共にするのは無理だと思うけど・・・。
九「ふふん、安心せい。妾もあの学び舎に通うにきまっておろうが」
飛「えぇ!でも手続きとかはどうするの?」
転入するには手続きが必要なはずだ。
九「もう終っておる。もともとこのあたりに目星をつけておったからどの道、飛鳥の通う学び舎には通っておったよ。ただ寮から通うか、ここから通うかの違いじゃ」
そうなのか、それなら安心だ。
飛「ならいいけど・・・」
九「決まりじゃな!それより、今後について話したいことがあるのじゃが・・・」
今後のことって・・・。
飛「僕たちで、魔界から来るモンスター倒していくんじゃないの?」
九十九にそう聞いた。すると九十九は、
九「うむ、それはその通りじゃ。妾が言っているのは、仲間集め。戦力強化のことじゃ」
戦力強化って・・・まさか、
飛「他の人を巻き込むの!?そんなの・・・」
関係ない人を巻き込むなんてそんなことできないよ!
九「できればのことじゃ。それに魔界に向かうときは最低でも後2人は強力な力をもつ者がいなければちと厳しい」
飛「それは、そうかもしれないけど・・・」
九「まぁ、一人は目星がついておるからいいとして・・・、問題はあ奴を誘う際に大規模な騒ぎにするわけにはいかないことじゃな」
飛「それって、どういう・・・?」
九「つまり2つの世界が関わるほど大きな戦いにするわけにはいかないということじゃ。今回の騒動はあくまで少数精鋭で解決せねばならん」
飛「それって、その人が相当高い地位にいるってことじゃ・・・」
九「大正解。奴は天界を統べる大天使。つまり会うだけでも一苦労と言うわけじゃ。妾は仲が良かったからもしかしたら会えるかも知れんが」
飛「僕が本当に必要なのか分からなくなってきたよ・・・」
正直九十九の人脈だけで何とかなるんじゃない?
九「まぁ、あ奴も異変には勘づいているはずじゃ。そのうちあっちから接触があるだろう」
どうやら九十九の言う大天使の人もいずれこちらに来るとのことらしい。
飛「にしても後2人って一人は解決したっぽいけど・・・あと一人は?」
こちらが疑問だ。
九「できるなら人間・・・、霊術の使える者がよいじゃろう」
飛「けど、このあたりの人たちは霊力が魔力に変ってるんでしょう?それに、関係ない人を巻き込むのは・・・」
九「残念じゃが、そちらもおそらくそういった人間がおれば間違いなくそ奴は魔界の連中に狙われる。先ほど申したが、奴らは邪魔になる可能性がある存在を許さないだろう。つまりいずれにせよ、そういった存在は巻き込まれる」
飛「そんな・・・」
九「・・・割り切ってくれとは言わん。むしろそういった考えはいいものじゃ」
・・・九十九が慰めてくれる。悲しいけど受け入れるしかないのかなぁ。ならせめて・・・。
飛「わかった、納得はできないけど理解したよ。この先巻き込まれる人が出てきたら協力してもらうでいい。その代わり僕が守って見せる!この戦いに巻き込まれるっていうならその人だって・・・僕の日常の一部になるんだもん!」
そう、その人がどんな人かは分からない。巻き込まないですむかも知れない。でも、もし巻き込まれてしまったら、その時は・・・守る。絶対に。
九「そうか・・・。うむ、よいではないか。妾も、もとよりそのつもりじゃったし、この先巻き込まれたものたちは妾も責任もって守る」
黎”あの・・・、主。話がわからないのですが”
覇”同じく・・・。おいてけぼりは嫌”
ずっと黙っていた2人が聞いてくる。そういえば2人には説明してなかった。
説明中・・・。
黎”成程、魔界の・・・”
覇”把握”
2人に説明し終わった。とりあえずわかってくれたみたい。
九「にしても、飛鳥。覇剛と黎羅はどうやって持って行くのだ?おそらく肌身離さず持たないと、いざというとき武器がないなんてことになると思うが・・・。人間界では武器の所持はご法度なんじゃろう?」
あ・・・。
九「・・・忘れておったな?」
飛「・・・はぃ」
どうしようか。
黎”それならばご安心を。主、左手を出してください”
飛「え・・・っと。こう?」
僕は左手を出した。すると、黎羅が光ったかと思うと。青い光の塊になって左手に吸い込まれた。
飛「え、えぇ!?」
僕は驚いて左手を見る。手の甲になにか青い陣が刻まれていた。
覇”私も・・・、右手を出して・・・”
飛「は、はい!」
さっきと同じように右手を出す。すると今度は覇剛が赤い光の塊になって右手に吸い込まれた。今度は赤い陣が刻まれた。
飛「え・・・っと、これでどうすれば?」
黎”その陣にマナを送り込みながら私が左手にあるイメージをしてください。”
言われてみた通りにする。えっとたしか・・・
飛「こうかな・・・?」
すると左手から光が漏れて左手の陣から黎羅が出てきた。
覇”こっちも・・・同じ感じ、そうすれば、出てこれる”
とりあえず2振りとも持ち歩けるようだ。よかった
九「とりあえず、解決か」
飛「うん・・・。はぁ、もう疲れたから寝るね。風呂は明日入ろう」
九「妾はどこで寝ればいい?」
あ、そういえば。
飛「僕の部屋の隣が空いてるからそこでいいかな?布団出してくる」
九「あぁ、よいよいそれぐらい妾がやる」
飛「そう?なら布団の場所だけでも教えておくね」
とりあえずそんな感じでようやく長い夜が終わりを迎えた・・・。明日から大変だろうけど、そんなことは言ってられない。皆を、日常を守るためにも・・・頑張らないとね。
ク「今回は少し大変でした!クロスライトです」
黎”あとがきでは初めまして黎羅と申します”
覇”同じく・・・覇剛”
ク「これからあとがきでは、主要キャラの内ランダムに2人のキャラを出していこうと思います」
黎”それより作者お知らせがあるのでは?”
ク「そうだ!え~実はこの物語。早くも続編作ることにしました」
覇”始めたばかりなのに・・・?”
黎”そういえばファーストシナリオの後に第一章とつきましたね”
ク「まぁそんなわけだ。今回の魔界関連がファーストシナリオ。本来ならそこで話し終わらせるつもりだったけど・・・。友達に小説書いてるのばれてね。そいつにはこの小説のプロットの話何度もしてたから、そのあとの話もやれ!と言われまして」
黎”なるほど、納得しました”
ク「さて!とりあえず明日も朝からバイトで更新できないかもしれません。ですがなるべく更新できるように頑張ります」
覇”この小説は・・・誤字脱字、意見感想を募集中。なにかあったら・・・感想まで・・・”
黎”それでは失礼いたします”




