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僕は大切なもの全てを・・・守る!  作者: クロスライト
ファーストシナリオ:第一章
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act4~次元と世界と術と・・・~

今回は説明回です。ちゃんと説明できてるか不安ですが・・・。

それではどうぞ。

~side 飛鳥~


あの後、いつまでも学校にいるわけにもいかず、とりあえず九十九さんに家に来てもらった。そんなわけで今リビングにいます。


九「・・・」


九十九さんは家に来るまで一言も話さずに、ずっと僕のことを見ている。


飛「あ・・・あの~何か言いたいことがあるのでしょうか?」


僕はとりあえず視線に耐えかねて九十九さんに聞いた。


九「・・・聞きたいことは山ほどある。じゃがその前に娘っ子の名前を教えてくれんかのぉ?」


あ、そういえば名乗ってなかった。





ん?





今九十九さん”娘っ子”っていった?





”娘っ子”





つまり僕は女にみられた・・・と。



飛「その前に!一つ勘違いしてます!僕は!男です!お!と!こ!」


僕は身を乗り出して九十九さんにそういう。すると九十九さんはあわてて。


九「うぉ!?だぁわかったわかった!わかったから顔を近づける出ない!!///」


言われて気がついた。今僕は九十九さんに鼻息がかかるくらいの所まで近づいていた。


飛「あ・・・ご、ごめんなさい!!///」


慌てて元に戻る。あぅ~顔真っ赤だよぉ。それに、九十九さん綺麗な顔だなぁ・・・ハッ!僕はなに考えてるんだ!


九「ふぅ・・・改めてお主の名を教えてもらいたいのじゃが?///」


九十九さんが顔を赤くしてそう言ってくる。


飛「あ!はい。僕の名前は羽山飛鳥。飛鳥って呼んでください九十九さん」


とりあえず落ち着いて自己紹介をする。


九「九十九で構わんよ。さん付けはなれん。後、敬語もいらん」


飛「あ、はいそれじゃあ九十九って呼ばせてもらうね。あ、後なんで九十九は狐耳と9本の尻尾があるの・・・?」


九「それは、妾が九尾の妖狐つまりは妖怪だからじゃ。耳と尻尾に関しては隠せるがな」


飛「え・・・妖怪!?」


九十九は妖怪なの!?


九「だからと言って主を食べるわけではないから安心せい。それより・・・こっちも質問に答えてもらうがよいかのぉ?」


本題はここからなのだろう。九十九は真剣な眼差しをこちらに向けて聞いてきた。


飛「あ、うん。」


九「では、まず飛鳥、お主に聞きたいことがある。なぜお主は属性術を使える?」


属性術・・・?九十九が言ったことがよくわからない。だってあれは魔術じゃないの?呼び名が違うのかな?


飛「あの・・・魔術じゃないの?」


僕は素直にこう聞いた。すると九十九は慌てるように言った。


九「魔術じゃと・・・!?なぜお主ら人間が魔界の術を知っておる!?」


飛「え・・・だって九十九だって魔術を使っていたよね?」


確か九十九も炎の術を使っていたような・・・。


九「あれは妖術じゃ。妾の場合このようなあらかじめ術式を組み込んだ物に妖力を流し込み術式を発動する。魔術と妖術の違いは何より考え方の違いと特性じゃな妖術は五行からなる火・水・木・金・土からなる術でなおかつ相手の筋力を低下したり、被毒させたりといった相手を不利にさせたりすることに特化した物じゃ。」


九十九は懐から札を出してそう説明した。確かに魔術とは違う。魔術は確か魔力と四大元素からなる力でなにより相手に毒を浴びせたりとか筋力を低下させたりなんてできなかったはず。


九「というより、魔術は人間では使えぬはずじゃぞ?人間は魔力を持てないからな」


飛「でも、3年前に発見されてから素質がある人には使えるよ?魔術」


そう、3年前魔術が見つかってからその力は世界に広がったのだから。


九「・・・3年前?成程そういうことか。今回の件ちぃと一筋縄ではいかんかもしれんのぉ」


九十九は突然顎に手を当ててそう呟いた


飛「えっと~、話が見えないんだけど」


九「おぉ、すまん。とりあえず今回の件お主も無関係ではなさそうだしのぉ。なんせ”ハジマリ”以降初の属性術使いじゃからな」


また属性術って単語が出た。いったい何なんだろうその属性術って。


飛「あのさ、さっきから属性術って言ってるけどいったいなんなのそれ?」


九「では、まずこの次元の話をするかのぉ」


九十九はそういうと話をしだした。




====================


~side change 三人称~


九十九が話し出した。この次元の成り立ちを。


九「まず、この世界は”人間界”と呼ばれている。そして、そのほかにこの次元には”幻界””魔界””天界”そして”ハジマリの祭壇”と呼ばれている世界がある。次元にはそれぞれ容量があってこの次元には5つの世界が共存しているのだ。」


飛「容量・・・?」


飛鳥が九十九に聞く。


九「いいところに目を付けるではないか。そう容量じゃ。この次元は5つの世界が共存できる程度の容量がある。例えると器の中に入る水じゃな。器を次元、100mlの水を1つの世界と考えると、この器(次元)は500ml(5つ分の容量)しか入らないので500ml(5つの世界)が限界というわけじゃ。それ以上入ると水を入れる器ならあふれるだけじゃが、次元で考えると容量を超えると破裂する。まぁつまり次元は蓋のついた器といったところか。」


飛「この世界のすぐ近くに見えない世界があるっていうのはわかったけど・・・。それが術とどう関係あるの?」


飛鳥は疑問に思ったことを素直に聞いた。


九「まぁまぁ、焦るでない。さて、それでそれぞれの世界についてじゃが、まず、共通して全世界に存在するものがある。それが”マナ”と言う物で術を使うために必要なものじゃ。そしてそれぞれの世界に棲む者達はそれぞれマナを体内に知らないうちに吸収している。そして吸収したマナはそれぞれの世界の住人によって変換され別の力に変わる。人間界に棲む人間ならば霊力。幻界に棲む妖怪ならば妖力。魔界に棲む魔族なら魔力。天界に棲む天使なら神力。といった具合にの。そしてその変換された力によって使用できる術が変わる。人間は霊術。妖怪は妖術。魔族は魔術。天使は天術じゃな。」


飛「え・・・?魔力は、魔術は魔界の住人の力なの?」


飛鳥は説明の中の一つの内容にひかれた。ならばなぜ人間である僕たちは、魔力を使える?と・・・。


九「そう、本来なら魔力と魔術は人間は絶対に使えん。じゃが妾たちがモンスターと戦った場所・・・あそこはやたら残留魔力があった。それにここに来るまでにみた人間達からも少なからず魔力を感じた・・・。本来ならば絶対にあり得ないことじゃ。これが意味することはつまり、魔界から何かしらこの人間界に干渉があったということじゃな。」


飛「魔界からの干渉かぁ・・・。ところで、属性術って結局何なの?説明にはなかったけど・・・。」


九「先ほど、マナは吸収され世界の住人によって変換され別の力に変わるといったな?それぞれの術は術式を使わなければ術が発動しない。まぁつまり妾の例だと術式に妖力を流し込み。それによって外に出た妖力が周りのマナを強引にマナから妖力に変換するのじゃ。そして変換した妖力を詠唱とイメージによって使いたい術に形どりようやく発動というわけじゃ。じゃが属性術は違う。まず属性術を使えるモノ(・・)はマナを吸収しても変換されることがない。つまりマナをマナのまま取り込むことができるのだ。つまり詠唱とイメージだけで術が使える。余計な力を使う必要がないのじゃ。」


飛「それが・・・僕の力?」


飛鳥は唖然としている。


九「そうじゃ。しかし、属性術は欠点が一つある。ある道具がなければ本来の力を発揮できないのじゃ。むしろ、あの時お主が使った光の術はなぜ使えたのかわからぬくらい強力じゃったぞ?」


飛「そうなんだ~。ところである道具って?」


飛鳥は九十九に聞いた。すると九十九は再び懐から黄緑色に光る小石ほどの宝石を取り出した。


九「それがこのクリスタルじゃ。これは欠片ではあるが風の力を持っている。先ほど妖術は五行からなると説明したな?妾は主を助けた際に風の力を使った。本来なら使うことはできぬがこれのおかげで本来使用できないはずの属性も使えるのだ。」


九十九はクリスタルの欠片を見せながら説明した。


飛「じゃあ、僕もそれがあれば属性術を使いこなせるの?」


飛鳥は眼を輝かせながら聞いた。


九「う・・・残念だが、欠片ではだめだハジマリの祭壇にある本来のクリスタルでなければな」


飛「でも、それもクリスタルの欠片なんでしょ?」


九「クリスタルとは名ばかりじゃよ。そもそもクリスタルはハジマリの祭壇でのみ見られる物で、マナが結晶化するほど集まったものなのじゃよ。しかし、飛鳥に必要なのはそういったクリスタルではなく。”クリスタル・コア”と呼ばれるこれよりも大きな結晶じゃ。」


飛「それじゃあ、僕は属性術を使えないの?」


飛鳥がしゅんっと落ち込んでしまう。九十九が慌てて説明した。


九「だぁ!落ち込むでない!!別に本来の力が発揮できんだけで身体強化や初歩的な術ならば使えるから安心せい!」


九十九が慰める。飛鳥は涙をためてうるうるした眼で九十九を上目使いで見て、


飛「本当に・・・?」


といった。






プツン



あ、なんか切れた。


九「うはぁあー!もう辛抱たまらん!抱いてよいか、抱きしめてよいか!?」


ギュ!

言ったそばから九十九は飛鳥を抱きしめた。飛鳥は九十九の胸に顔を埋められている。


飛「ムギュ!?もがもが・・・」


飛鳥は手足をじたばたさせている。けれど九十九は気がつかない。


九「こういうのを人間は萌えというのだよな!よし!飛鳥、主は妾の嫁じゃ!こういうとき人間はそういうのだよな!!」


飛|(あ・・・駄目だ、意識が・・・)


こうして飛鳥は気絶するのであった・・・。なんともしまらない2人だった。

ク「はぁい!ども!あとがき始まるよ!!」


飛「いろいろツッコミどころがありそうだけどまぁいいや」


九「いや~飛鳥可愛いのぉつい抱きしめてしまったではないか」


飛「あれは・・・、死ぬかと思った」


ク「九十九の胸はでかいからねぇ。気持ちよかったんじゃないの?飛鳥」


飛「ふにゃ!?そ、そんなわけ・・・(ボン!)ふにゅぅぅぅぅぅ/////」バタリ


ク「あ、気絶した」


九「かぁいいのぉ!飛鳥!もう一回抱きしめてよいか!?」


ク「後ろが混沌とかしてきたので締めますね。」


ク「誤字脱字などのご指摘、ご意見ご感想を募集しています!何かありましたら感想フォームまでお願いします!それでは!!」

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