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僕は大切なもの全てを・・・守る!  作者: クロスライト
ファーストシナリオ:第4章
33/34

act30~再会~

一か月ぶりの更新です。けど短い…。


では、まいりましょう。


~side 飛鳥~


現在。僕たちは市街地を進んで、反応のあった場所を目指していた。状況としては九十九が20メートル位先行している。


「九十九、先行しすぎです!!なんでそんなに急いでいるのか知りませんけど、落ち着いてください!!」


「………」


「え、ちょ、無視ですか!?」


理緒が前を走る九十九に声をかける。しかし、九十九は返事をせずただ反応のある場所に向かって進んでいた。


「…道なりに進んでいてはらちが開かん。ならば!」


九十九はそう言うと、地面を蹴って家の屋根を伝って移動し出した。


「忍びかなんかですかあんた!?」


理緒がそれにツッコミを入れる。


”理緒殿、ツッコミ入れてる場合じゃないです!距離が広がってますよ!”


「そうでした、何とかしないと…」


黎羅が理緒をなだめ、理緒は冷静になったようだ。


「何とかも何も、跳ぶしかないで…っしょ!!」


僕は理緒にそう返すと、九十九を追って跳んだ。


「えぇ、飛鳥までぇ!?…あぁもう!!」


理緒はそう言うと、金華と銀楼を取り出し、屋根に銀楼を引っ掛け、跳んだ。


「全く、九十九も飛鳥も、少しアグレッシブすぎやしませんか?」


「気のせいじゃないかな?」


「…本気で言ってますか?」


「うん」


「……知らぬは本人ばかりなりですか?」


理緒がなんかぶつぶつ言いだした。なんなんだろ?


”理緒殿、心中お察しします”


”どんまい”


黎羅と覇剛が理緒を慰め出した。だから何なの?そっちに注意が言っていたせいか、


「うわっ!?」


足が滑った。


””主!?””


黎羅と覇剛が叫ぶ。


「飛鳥!?くっ、間に合え!!」


理緒がすぐに反応し、武器を構える。


「叶宮扇術、守護の式、二---」《蜘蛛の螺旋っ!》


蜘蛛の螺旋…。叶宮の扇術に伝わる防御系の術の一つ。蜘蛛の巣のように展開された銀楼で攻撃を防ぐ。防御以外にも様々な使い方が出来る。


理緒が放った銀楼が僕の後ろで蜘蛛の巣のように展開し、僕は受け止められる。


「わっ…」


「無茶するからそうなるんですよ!」


理緒が下りてきて僕にそう言う。


「あはは、ごめん」


僕は理緒に苦笑いで謝った。


「っ!まぁ、大丈夫ですけど…///(笑顔は反則ですよ…)」


理緒は顔をそらしてそう言う。少し顔が赤いような…?


「あぁ!?そう言えば九十九っ!見失っちゃった!!」


「…あぁ!!?」


僕が思い出したように言うと、顔が赤かった理緒も瞬時に顔を真っ青にして言う。


「目的地は一緒とは言え、未知の存在相手に先行させるのはまずいのに!!」


「早く追いかけよう!!」


「はい!」


僕と理緒は慌てて九十九の後を追うのだった。






=============






~side change 九十九~


「地図の反応によると…あのビルの屋上か」


市街地を突き進んでいたら、いつの間にか街の中央にある都市部に来ていた。


「現在未知なる力となると、神力のみ…。あいつがようやく動いたと言うことか?」


だとすればありがたいことじゃ。あ奴はかなり強い。戦闘経験も豊富で、何より戦闘タイプは万能型。どんな状況にも対応できる。そうすれば戦術の幅も広がる。


「ま、あ奴ならばと言う話じゃがな」


あ奴以外じゃったら…、悪いが門前払いじゃ。


そこまで考えると、目標のビルの手前のビルまで来た。妾は風遁を構えると足に風を集め、圧縮する。そして、ビルに足がついたところで圧縮した風を暴発させ、一気に跳ぶ。


「うむ、完璧じゃな」


うまく着地し、後ろを見る。


今跳ぶのに使ったビルは高さ七階位じゃな。んで、このビルは…二十階位か?結構跳んだのぉ。


「なぁ、今のは完璧だとは思わなかったか?…『アリア』」


妾は後ろを見ながらそう言う。


「…ふふっ、相変わらずの様ですね。九十九」


帰ってきた返事を聞いて、妾は笑みを浮かべる。


「お主こそ、変わっていないじゃろう?」


前を見ながらそう言う。


そこには、見た目は十五位の、穏やかな笑みを浮かべた金髪で蒼い目の少女がいた。





ク「お久しぶりです!」


九「遅い!何してた!」


ク「別の小説書いてました」


九「殺!」


ク「ぎゃー!?」


飛「南無三」


ク「勝手に殺すな!」


九「何のもういっちょ!」


ク「ゲハァ!?」


飛「それではこれにて失礼します」



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