act28~新たな訪れ~
3章終わったので番外書こうと思ったのですが、ネタが思ったより少なく、書くのが厳しいので4章を先にすることにしました。と言うわけで、いざ。まいります。
今回の章でさらにキャラが増えるよ!やったね!!
ちなみに、今回は導入編と言うわけで、短いです。
~side ???~
「ここを抜けて・・・っと」
私は部下に逃げられないように、と押し付けられた仕事を全力でこなし、部下が入り込んでこない隙に秘密の通路を通り屋敷の外に出た。
「はぁ~。全くしつこすぎるんですよ~あの子たちは。早く人間界に向かわなきゃいけないって言うのに・・・」
ここ3年の間に起きた人間界の異変・・・。
人間の持つ霊力が魔族の持つ魔力となり、人間にあるべき霊術が魔族にあるべき魔術になると言う、この次元の理を乱す有ってはならない異変。
異変が起きたことにはすぐ気が付いていた。そして、この異変は人間界だけでは済まない。いずれこの次元の中に存在する全ての世界を巻き込んでいく。と言うことも、長く生きて多くのことを経験していた私は気が付いていた。しかし・・・。
---何を言っておられるのですか。我々の世界は他の3つの世界よりも高位に立つのですよ?下賤な連中が小競り合いをしているだけです。あなたの様な偉大な方が気にかける必要もありません---
---どうせ、魔界の連中が暇つぶしに企んだくだらないことでしょう。それよりも、こちらとこちらの案件にサインをください。いいかげん我々はどの世界よりも高位な存在であると本格的に知らしめる必要が・・・---
私たちの世界に住む者達は、人間に信仰されたり、崇められたりしたと言う者が何人か存在する。それは、私たちの種族が人間に比べれば、術を慣れ親しんで使いこなしているから。人間は力に気がついてはいない人が多い。故に術を使う私たちを人間は崇めた。それを見てきた私たちの世界の住人は、いつしか人間を見下し、魔族も、妖怪すらも、見下し始めた・・・。
違うんです。人間も、魔族も、妖怪も、無論私たちも、本来は同等の存在なんです。誰が上だと、下だと、そんなものはないんです!!
けど、それを理解しているのは、悔しいですが、私を含む私たちの世界のトップ5人のみ・・・。私は彼らに託されました。
---やれやれ、最近の若い連中は頭が固いうえに、過去の対等の心を忘れておる。嘆かわしいのぉ・・・。今回の異変、おそらく幻界の長殿は動き始めておるはずじゃ。しかし、幻界の長殿だけでは厳しいやもしれん。儂らの中で一番力を持つのはお主じゃ。お主はこの世界の代表として、この異変解決に向かってくれ。仕事?なに、どうせ最近回ってくるのは若い連中の下らん妄想の実現だなんだって案件に許可をなんてもんぐらいじゃろ?ほっとけほっとけ!!・・・うぉっほん!とにかく!お主の脱出の手はずは整えるから、準備しとけ!---
「フフっ・・・」
今、彼・・・ゼウスが言っていた事を思い出して、頑張らなければと言う思いが笑いとなって出てくる。そうやって笑っていると、
「仕事の追加をもってきまし・・・なっ!?いない!!大変だ!!皆に知らせなければ・・・!!」
「っ!まずいですね。早くここを離れて、人間界へ・・・!!」
私は、今一度装備を確認し、空を仰ぐ、そして前を見据え駆け出す。すでに戦いに身を投じているであろう友を思い浮かべながら・・・。
「待っていてください・・・九十九!!」
ク「今回は時間がなくてここまでとなってしまいました。申し訳ありません」
理「しかし、誰かが来る・・・と言うことはわかっていただけたと思います」
九「まぁ、どう言ったポジションか、と言うのはもうわかっているだろう」
飛「続きはまた明日!楽しみにしててくださいね!!」
ク「では、畑山香樹さま、蛍夜さま、感想ありがとうございました!」
理「畑山香樹さまに至っては、この小説と香樹さまの書いているオリジナル小説『四人の魔法使い』でコラボをしてくださいました!よろしければ『四人の魔法使い』の本編と共に、ぜひ一度お読みください!!」
全「では、さようなら!!」




