act23~覚悟を胸に~
act22理緒sideの物語です。
今回は今までの理緒の話と矛盾しまくりかもしれません。
では、まいります。
~side 理緒~
飛鳥と別れた私は、自分の部屋で舞の用の服に着替えようとしていた。
「・・・私も守って見せる、か」
私が飛鳥に問いかけた事。
「あなたは正義の味方にでもなったつもりですか?」
飛鳥は、私から見ればただ力を得てそれを正義だなんだ言って振りかざしているように感じた。けれど、飛鳥は違うと言った。それどころか、正義なんて大っ嫌いとまで言った。
「全てを守れるとは思わない、けれど自分の手の届く範囲にいる人たちは絶対に守る・・・」
飛鳥の言ったこの言葉。これを聞いた時私はなんて心の強い人なんだろうと思った。そして、綺麗だとも思った。穢れを知らない。ただ純粋に、自分の意思を貫く。
「お婆ちゃんみたいだな・・・」
私のお婆ちゃんは飛鳥みたいに自分にかかわった人全てを守ると言う人だった。
そんなことを考えながら、私はふと、
「私は・・・、これからどうすればいいんだろうか」
と、考えた。
九十九から聞いた話から考え付いた霊力の変化の件の真実。魔界の何者かが人間界に何かをしようとたくらんでいるということ・・・。知ってしまった以上、放っておくことなど出来そうにない。
「けど、私は・・・『あの時』霊術から逃げた」
夢のために霊力を利用してはいるが、霊術に関しては、『あの時』以来さっぱりだ。
私は押入れを開けて、その中にある箱を取り出し蓋をあける。そこには金色の双鉄扇”金華”と銀色の鉄糸”銀楼”がある。これは、お婆ちゃんが生前霊術師として使っていた物だ。私はそれを手に取る。
「お婆ちゃんは私にこれを受け継がせた・・・。けど、私がこれを使いこなせる自信は・・・無い」
飛鳥達に初めて会った時、私は二人に霊術師だなんて名乗ちゃったけど、霊術から逃げた私は霊術師じゃないかもしれない・・・。
「『あの時』逃げた私が・・・本当に戦える?」
首にかけたお婆ちゃんの形見を服越しに触る・・・。
「お婆ちゃん・・・。私、どうすればいいと思う・・・?」
舞を私が踊る。そこから新しい一歩を踏み出す決意をしたはずなのに・・・。
私がそう考えていた時。
ドガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
----キャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!----
----うわぁああああああああああああああああああああああああああああ!?----
「Σっ!!?」
参道の方からすごい音と人の叫び声が聞こえた。
=======================================
”金華”と”銀楼”を手に持ったまま私は参道に走る。周りをよく見るとなぜか水に濡れていた。いったい何が・・・?
私が周りを調べていると。
----あぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!?----
何かに苦しんでいるような声が聞こえた。しかもこの声は・・・。
「あ・・・すか・・・?」
私は声の元へと向かう。無事を祈って・・・。
=======================================
現場について私が最初に見たのは。
「ぐあぁあああああああああああああああああああああああああああ!!」
謎の少女に鞭の様な物でボロボロにされている九十九と、
「うあ・・・・・ぁぁ」
苦しそうに胸を押さえている姫騎士の様な恰好をした飛鳥だった。
「ぁ・・・いやぁ・・・」
それを見た私は、過去がフラッシュバックする。
私の目の前で・・・お婆ちゃんが・・・。
私のせいで、お婆ちゃんが・・・。
----・・・くな・・じゃ・・・・・の・・・ろ?----
ふと、何かが聞こえた・・・。注意深くそれを聞こうとする。
----泣くな。お前のせいじゃないさ。----
それは、『あの時』お婆ちゃんが最期に残した・・・。
----みっともないぞ、お前は、私の弟子だろ?----
私への・・・。
----今は逃げたってかまわない。けれど、いつかまた、同じ道にブチ当たる時が来る。----
遺言・・・。
----それはいつかは私にゃぁわからない。しかし、その道の先にいるのが、お前の友や仲間だっていうなら・・・----
お婆ちゃん・・・。
----立ち向かえよ。なぁに、大丈夫さお前なら出来る。なんせお前は私の最初で最後の最強にして最高の・・・弟子だからな!!----
・・・そうだ。飛鳥達は友達。普段から籠りっきりの私に出来た、初めての友達。
思えば、『あの時』から私は止まっていたのかもしれない。霊術師として。
「けど、『あの時の私』はもういない」
だって、
「だって」
「私は、友達を守ると、決めたから!!」
私は金華を開き、銀楼に霊力を纏わせ、金華の両端にある小さなひっかける部分に銀楼をセットする。
そして、舞い、詠唱する。
「空より地上を照らす暖かなる太陽!!今我に力を預けてあがなす者を撃て!!」
術式が完成する。
「私の友達から・・・離れろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」《フレアフォール!!》
「エ・・・っ!?きゃぁああああああああああああああああああああああ!!?」
九十九に危害を加えていた少女を吹き飛ばし九十九に駆け寄る。
「お、お主は・・・理緒・・・?」
「助けに、来ましたよ!」
私は、新たな覚悟を胸に、立ち向かうことを決めた。
ク「今回はここまでです」
ク「ちなみに、今回はちょっと覚醒的なBGMなんか聞くと盛り上がるかもしれません」
ク「そんなことより、PVが3,0000、ユニークが4,000をついに越しました!!」
ク「これも多くのみなさんがこの小説を見てくれたおかげです!!本当にありがとうございます!!」
ク「また、感想をくれた蛍夜様、畑山香樹様!まことにありがとうございます!!」
ク「それでは今回はこの辺で失礼します!!ありがとうございました!」




