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僕は大切なもの全てを・・・守る!  作者: クロスライト
ファーストシナリオ:第3章
24/34

act22~狂気の暴走!!VSメリル~

~side 三人称~


「!?」


「こ、これは・・・」


”なんて、すさまじい力・・・!!”


”危険・・・!!”


メリルの放つ暗い力に飛鳥達はのまれそうになる。


「うふふフふ。ねぇ?どぉしタノ?はヤク遊びマショう?」


メリルは自分から発せられる暗い力を集めて大鎌の形に変化させた。


「サァ、いくヨォオオオオオオオオオオオオオオオ!!」


そして飛鳥に突撃してきた。


「っ!!うぐぅううううううううううううううう!!?」


飛鳥は覇剛で受け止めるが、暗い力から溢れてくるナニカにのまれかける。


「下がるんじゃ!!」《礫の逆雨!!》


九十九がいつの間にか詠唱を終えて飛鳥に指示を出す。


「ぐぐぐぐぐ・・・でりゃぁあああああああああああああ!!」


飛鳥は何とか攻撃を受け流し横に回避してから後ろに下がる。


メリルのほうは崩れた体制を何とか整えているが、そこに九十九の術である礫の逆雨が発動し、メリルを無数の礫が貫いた。


「やったか・・・!」


「はぁ、はぁ、あんな小さい体のどこに力があるんだ・・・」


メリルが倒れる。終わりかと思われたその時。


「っ!!?あぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


”主!?どうしたんですか!!しっかりしてください!!”


飛鳥が胸を押さえたかと思うと突然苦しみだした。


「ど、どうし・・・きゃぁあああああああああああああああああああああああああああああ!?」


苦しんでいる飛鳥に近づいた九十九だが、その途端に強力な風圧を喰らい飛鳥とともに吹き飛ばされてしまった。


「がはぁっ!!」


吹き飛ばされた九十九はそのまま木に叩きつけられ吐血した。飛鳥のほうは先ほどの様に胸を押さえて苦しんでいる。


「突然・・・何なんじゃ・・・」


九十九が飛鳥を見てそう言う。


「教えてあげる♪ソレはネぇ。私の持つショうきノチカら♪さっき、ヒメきしさんは、瘴気デできた鎌をウケトメてじかに瘴気にあてらレタノ♪」


「瘴気・・・じゃと!?ありえん。瘴気を発するなど・・・!!」


”主が・・・このままじゃ主が!!”


九十九が呆然と呟くと黎羅がいつもの冷静さを無くしたように言う。


「く・・・治癒の力はあるにはあるが・・・あくまで、あれは瀕死の状態の者にしか効果のない術・・・前に飛鳥を助けた時は瀕死じゃったからどうにかなっていたが。今回は逆に飛鳥の苦しみを増幅させかねん・・・手詰まりか・・・!!」


九十九はメリルを警戒しつつ、飛鳥を見る。


「うあぁあああ!」


飛鳥は限界まで目を開き涙をこぼしながらもがき苦しんでいる。


「ツマンナイ・・・」


「なに・・・?」


ふとメリルがぼそっと呟く。


「ツマンナイ。モウオワリニシヨウ」


メリルは再び瘴気を集めて形を作る。今度は鞭になった。


「アナタヲコワシテ、ヒメキシヲツレテク」


メリルが瘴気でできた鞭を振る。後ろに飛鳥がいる九十九は避けることもできずにただ喰らい続ける。


「うぅ!!ぐぁ!!」


次第に九十九にも瘴気の影響が出始める。


「あぁあああああああああ!?がぁ!!」


九十九の体には無数の傷が出来、さらに瘴気による影響で飛鳥より危険な状況に陥ってきた。


(た、たおれるわけには・・・いかぬ・・・)


しかし九十九は耐える。


(倒れたら。飛鳥が・・・それだけは。させぬ!!)


倒れれば飛鳥が連れて行かれるとわかっているから。だから。


「ぐぅ!!妾は、たおれはせぬ!!」


九十九は痛みと苦しみの中叫ぶ。自分を勇気づけるように。


「フゥン・・・。ジャアモットペースヲアゲテアゲル♪」


メリルはそう言うと鞭を振るペースを上げた。


「ぐあぁああああああああああああああああああああああああ!!」


”九十九殿!!無理です!!これ以上やったら、あなたが死んでしまいます!!”


”くっ・・・私たちに体があれば!!”


九十九が苦しみ、黎羅が叫び、覇剛が悔しさをにじませる。


「アハハハハハハハハ!!ア~ハッハッハッハッハッハッハ!!」


メリルは歪んだ笑みを浮かべる。


(ま・・・だ、たお・・・れはせ・・・・ぬ。今度・・・こそ・・・まも・・・・る・・・と・・・)


虚ろな意識の中九十九は耐える。飛鳥を守るために。





















九十九が耐え続けたその時、


「空より地上を照らす暖かなる太陽!!今、その力我に預けあがなす者を撃て!!」


奇跡が起きた。


「私の友達から・・・離れろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」《フレアフォール!!》


「エ・・・っ!?きゃぁああああああああああああああああああああああ!!?」


「お、お主は・・・理緒・・・?」


「助けに、来ましたよ!」


作業服を着た少女、叶宮理緒がそこにいた。





ク「次回、いよいよ第3章決着編!」


ク「・・・まぁ、今回は皆忙しいから俺一人だよ・・・」


ク「ここらへんで最後に出た術の紹介をしよう」


フレアフォール・・・日属性の霊術。小さな太陽の様な球体を対象に向かって。落とす。


ク「日属性と火属性の違いについては第3章バトルパート終了後の話で出てきますので、そこで」


ク「畑山香樹様いつも感想ありがとうございます!!それでは失礼いたします!!」

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