act19~理緒の過去~
ぜ、全然更新できなくて申し訳ありません。なかなか時間がなくて更新できませんでした・・・。
今回は理緒にまつわるお話です。
では、どうぞ!
~side 飛鳥~
九十九と別れ、理緒と僕は叶宮神社の裏にある、理緒の家に来ていた。
飛「それにしても・・・、九十九すごく悲しそうだった、悔しそうだった・・・。なにか、僕の知らない何かが、あったのかな?」
僕は先ほどの九十九を思い出す。あんな九十九初めて見た・・・。
理「飛鳥は、まだ九十九に出会って1週間も立ってないんですよね?なら、仕方ないと思います。九十九は妖怪、まして幻界の頂点。私達とは比べられないほどの歳月を過ごし、今があるんです。知らないことのほうがたくさんあると思います」
理緒が僕にそう言ってきた。確かにわかってる。わかってはいるけど・・・。
飛「それでも、九十九には笑顔でいてほしいんだ。九十九だけじゃない。皆、幸せでいてほしんだ」
僕はそう言った。
理「・・・飛鳥は、確かに最強の力を持っているかもしれません」
ふいに、理緒が僕に言ってくる。
飛「え?」
理「飛鳥、あなたは全てを守れるとか思っていませんか?それは不可能です。人間でも妖怪でも、何かを犠牲にしなければ、守りたいものは守れない。私は、そう思います。そうやって全て守ろうとすれば・・・いずれなにも守れず失うか、自らを犠牲にして悲しみを広げるだけです」
わけがわからなかった。なぜいきなりそんな話になったのか。
理「あなたは、九十九にも、皆にも幸せでいてほしいと言いましたね?確かにそれが出来れば、わけないです。けれど、その考えは甘いと、私は思います」
呆然とした僕に、理緒は続ける。
理「飛鳥は正義の味方にでもなったつもりですか?現実は、アニメの世界ではないんです。アニメの主人公のようにどれだけ苦しくても、最後には全て守れると思っているんですか?答えは否です・・・。私はそれを知っている・・・」
飛「・・・!それって」
どういう・・。
理「私の知る限りでは、そうやって守ろうとして、散って行った人がいる。そして、それを私は見た。目の前でその人が・・・っ!」
僕は驚いて言葉が出なかった。理緒がそんな・・・。
理「・・・今の話を聞いても、あなたは正義の味方を気取るつもりですか・・・?」
・・・理緒の言い分はわかる。けど、ちょっと譲れないな。
飛「理緒、僕の嫌いな言葉を教えてあげる・・・」
理「はい?」
理緒はいきなり話振られてわからないみたいだ。
飛「僕は、正義が大っ嫌いなんだ!」
理「っ!?」
理緒に構わず僕は叫ぶ。
飛「僕は、別に正義の味方になりたいわけじゃないんだ!むしろ、正義なんて反吐が出る!わかってるさ!全てを守れないくらい!けれど・・・」
理「けれど・・・?」
理緒がいぶかしんだ様に聞いてくる。僕は答える。僕自身の貫き通すと決めた答えを。
飛「だからこそ、自分の手の届く範囲だけは絶対に守るって決めたんだ!!詩織を、海斗を、九十九を!皆の幸せを守るって!それだけは絶対に守りぬくって!!自分の手の届く範囲にいる人たちを守り抜いて見せるって・・・!それは、理緒。君だってそうだ!」
理「わ、私も・・・?」
飛「そうだ。僕は、理緒と関わった。それは、理緒が僕の手の届く範囲の人になったってことだから・・・。だから守って見せる!絶対に・・・約束して見せる」
僕は理緒を真っ直ぐ見据えて、答える。矛盾があるかもしれないけど・・・僕はこの道を貫く、どんなことがあっても・・・。
理「・・・あなたが、そこまで考えているのなら、私は止めるつもりはありません。ですが、忠告はしましたよ」
飛「うん、わかってる」
とりあえず、話はこれで終わりかな・・・?ふと、伸びをしながらあたりを見回すと、壁に写真が掛かっていた。よく見ると、20~30代の男性と同年代に見える女性2人そして、小さな女の子が一人映っている写真だ。場所は・・・この神社?
飛「・・・ねぇ、理緒。あの写真って・・・?」
僕は写真を指さして尋ねる。
理「え、あ、あれですか?あれは、私と両親、それから祖母の4人で撮影した写真です」
へぇ、家族で・・・ん?まった。
飛「祖母・・・って?そんな人いなくない・・・?」
そんなに年を取っている人いないけど・・・。
理「まぁ、そうなりますよね。右の方の女性が祖母ですよ」
右っていうと・・・。小さな女の子を抱いている人かな・・・?って・・・
飛「えぇ!?若!!?」
祖母ってわりに、若すぎるよ!?
理「はい、祖母は・・・。お婆ちゃんは、その写真を撮った時もう76歳でした」
飛「えぇ~・・・」
な、何者なんだ理緒の祖母の征子さんって・・・。
理「お婆ちゃんは霊術の影響かどうかは知らないですが、26くらいの時から老いることが無くなったそうです。身体能力の低下もなかったので。正直、お婆ちゃんとは思えませんでした。けど、なぜかお婆ちゃんって呼ばれるのが夢だったみたいで・・・ずっと私にお婆ちゃんって呼ぶようにって言ってたんです」
な、なんとまぁ・・・。
理「そういえば、これは10年前のここのお祭りのときに撮ったんですよ」
飛「10年前?」
理「はい、お婆ちゃんが舞を踊ってたんです」
飛「へぇ・・・」
10年前か・・・僕はその頃はずっと剣術に明け暮れてて、詩織にも心配されてたなぁ
飛「そういえば、お祭りの舞って理緒の祖母さんが踊ってたんだよね?今までは誰が踊ってたの?」
実を言うと、僕は、一昨年、去年と祭りには来ていたが、舞の前に帰って剣術の訓練してたんだよね。
理「いままでは、一応お母さんが踊ってましたけど、今年は私が」
飛「へぇ!すごいね!」
理「叶宮では15歳になったら舞をあの舞台で踊る事を許されるんですよ。それで、私は今年で15ですから、お婆ちゃんの一番弟子ってことで、私が今年は踊るんです」
飛「それにしても、本当に祖母さんが好きなんだね理緒は」
うれしそうに話す理緒に僕はそう言った。
理「え!そ、そうですか?///」
理緒が顔を真っ赤にして言う。
飛「うん、うれしそうに話すし。なにより、いままで祖母だったのがお婆ちゃんになってるよ」
理「え!?ほ、本当ですか・・・」
どうやら無意識だったらしい。
飛「うん」
理「はぅぁ~、お婆ちゃんに1歩近づいたから、浮かれちゃったのかなぁ・・・」
理緒がそう言った。
飛「え~と、どゆこと?」
僕は理緒に聞いた。
理「お婆ちゃんの舞は本当に綺麗だったんですよ。あの舞台で舞うお婆ちゃんは。しかも、緊張も何もなく。その舞の舞台に今年、やっと立てるんです。お婆ちゃんほどではなくても、私もあの舞台で、綺麗に舞いたいんです」
目を閉じてその風景を思い浮かべるようにつぶやく理緒。本当に憧れみたいだね・・・。
飛「うん。僕も楽しみにしてる」
理「ありがとうございます。飛鳥」
飛「え、うん?どういたしまして?」
なんでお礼されたかわからず疑問に思う。
理「さて、そろそろ準備しないと」
飛「あ、じゃあ僕も九十九を見に行かないと」
理「じゃあ、これで解散ですかね」
飛「うん、そうだね。舞の会場で、会えたら会おうね」
理「はい!」
そうして僕は理緒の家を出て、九十九の元に向かう。
===========================
九十九がいるであろう研究所に向かう途中。携帯が鳴った。
飛「もしもし?あ、詩織」
詩『飛鳥今どこにいるの?どこを探してもいないから心配しちゃった』
電話してきたのは詩織だ。
飛「もうついてたのか。ごめんね。ちょっと神社の人と話してた」
詩『えぇ~、そりゃ分らないわけだよ』
飛「あはは、ごめんね」
詩『まぁいいけどさ。それより、一緒に回らない?今の言い方だともう終わったんでしょ?』
詩織が聞いてきた。けど、
飛「あ、ごめんね。ちょっと気になることあるから、まだ合流できそうにないんだ」
詩『そぅ・・・わかった、それじゃあ、適当に回ってるね!合流できそうだったら電話してね!』
飛「うん」
電話を終える。ついでに待ち受けで時間を確認する。2時50分か・・・。
そんな風に僕が思っていると。
九「おぉ、飛鳥か、心配かけてすまなかったな」
前から九十九が来た。
飛「もう、大丈夫なの?」
九「なぁに!妾は心配無用じゃ!ほれ、こんなに元気じゃからのぉ!」
九十九がバク宙をする。
飛「元気なのをアピールするために、バク宙って・・・あははははは!」
まだ不安だけど九十九がこうやって元気だっていうなら。僕もそれにこたえなきゃね。
九「やりすぎたかのぉ?」
飛「そ、そういうもんだいじゃ・・・あはは!おっかし~!」
九「えぇい!笑いすぎじゃ!」
僕と九十九が笑いあう。これなら大丈夫そうだね。
飛「あは、ごめんごめん。さて、理緒も舞の準備しに行ったし!僕たちもお祭り楽しもう!」
九「そうじゃな!!」
僕たちは、参道のほうに向かう。お祭りを楽しむために。
しかし、
平穏は突然音を立てて消え去った。
?「あははははははははははははははは!!」
飛&九「っ!?」
黎”主!とてつもない気配が・・・!”
覇”強敵・・・・!!”
僕たちがまだ、森の中にいるとき突如聞こえた笑い声。そして
ドガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
----キャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!----
----うわぁああああああああああああああああああああああああああ!?----
参道のほうから響く悲鳴。爆発音。
?「ひ~め騎士さ~ん、で~てお~いで~♪」
そんな中聞こえる声。その内容は・・・。
?「こ~ない~とみんな~し~んじゃ~うぞ~♪」
とんでもないものだった。
----舞の開始まで残り・・・2時間10分----
ク「といわけで今回はこれで終了です!」
飛「次回からいよいよ第3章山場!魔界勢上層部との初バトル!」
九「ついに本格的な戦いが始まるわけか」
ク「そういうわけだ!」
九「そうかそうか、とぉ!!」ドガ!
ク「ぎゃばぁあああああ!?」
飛「け、蹴っ飛ばされた」
ク「何しやがる!?」
九「更新できなかった理由を述べよ」
ク「用事だ!!」
九「ほぅ?今日ずっとDVDを見ていたというのにか・・・?」
ク「うぁ・・・それ、それは・・・」
九「しかも、大体1時間ほどしかないDVDだったな?」
ク「すいません!朝から何回も見てました!!」
九「たわけぇええええええええええええええええええええええ!!」ブン!!
ク「いぎゃぁああああああああああああああああああああああああ!!」
飛「やれやれ・・・」
ク「ひ、ひでぇ目にあった」
九「自業自得じゃ」
ク「えぇい!次だ!」
飛「え、まだなんかあるの?」
ク「聞いて驚け!!」
九「どうせくだらないんじゃろ?」
ク「どうかな?」
飛「もったいぶらないで教えてよぉ!」
ク「なんと!この小説。ついに・・・PV2万!ユニークは2800突破だ!!」
飛&九「なぁああああああああああああ!?」
九「うそじゃろ?この駄文が、もうそんなに・・・?」
飛「すご~い!おめでたいことじゃない!!」
ク「あぁ、正直驚いて驚きすぎて、PCに詰め寄って、電源落としちまったくらいだ」
飛「さすがにそれは・・・」
ク「そんなわけで!読者の皆様のおかげで、この小説を上げて早3週間!これだけの方々に見ていただきましたこと、心より感謝いたします!」
飛「これも一重に多くの皆様がこの小説を見てくださっこと。感想をくださったおかげです。本当にありがとうございました!!」
九「まだまだ、未熟な作者じゃが、これからも見てくださっている方々のためにも、頑張っていくそうじゃ。陰ながらでも応援をよろしくお願いする」
ク「と言うわけで!引き続きこの小説では、誤字脱字などのご指摘、ご意見ご感想を大募集します!何かありましたら、感想まで!」
3人「それでは、皆様次回の更新で!!」




