act12~飛鳥の戦い~
今日は頑張って2話更新したいですね。
そんなわけで、今回も戦闘です!相変わらず描写は不安ですが。
では、まいります!
~side 三人称~
『ウォオオオオオオオオオオオオオオ』
3人「!?」
飛鳥達が九十九を探していた時、近くから大きな叫び声が聞こえた。
飛「これは・・・!」
覇”モンスター・・・!”
黎”主!声の聞こえたのは南のほうです!”
ク「ここから南って・・・!まさか、第2グラウンドに現れたのか!?」
覇”急ぐ・・・!時間、無くなる!”
飛「うん!いこう!」
飛鳥達は第2グラウンドに走った。
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ー第2グラウンド付近ー
第2グラウンドは、突然現れた化け物に慌てふためいていた。あちらこちらから悲鳴が聞こえる。
飛「ついた・・・けれど、どこに・・・。いた!柵の外!!」
飛鳥が見ると第2グラウンドを囲う柵の外に牛の頭と人の胴体をもった2mほどのモンスターが1mほどの棍棒を振り回し、暴れていた。
黎”このままでは、柵を壊し、中に入ってしまいます!!”
覇”中、人たくさん・・・。まずい!”
柵が壊されれば、中にいる人はさらにパニックになる。今のところモンスターから一番離れたところに全員避難しているようだ。モンスターと人々の距離はおよそ2km。
飛「やるしかない・・・!仕掛けるよ!!」
飛鳥が地面を蹴り、モンスターに突撃する。幸いまだモンスターにはばれていない。飛鳥は覇剛を発現し、モンスターの背中を斬りつける。
飛「《斬衝破》!!」
斬衝破・・・。抜刀の勢いで斬りつけすぐに手を返し闘気を纏った柄で殴りつけ怯んだところをさらに闘気を纏った剣で叩きつける。剣が地面にぶつかれば周囲に礫が飛び散る。
『グギィヤァアアアアアアアアアアアァアアア!?』
剣術によって化け物の背中から血のようなものが飛び散る。
飛「くっ、切れたけど、そこまで傷が深くない・・・!!剛撃の剣で斬れないってどんだけ固いのさ!」
覇”物理的な力に、強い・・・!”
黎”主!おそらく柔連はこのモンスターには役に立ちません!”
しかし、どうやらそこまでダメージを与えるには至ってないようだ。飛鳥は再び距離を取る。
『ウォオオオオオオ!!!』
モンスターは怒り狂ったような叫び声をあげ飛鳥のいる場所に突進してくる。
飛「っと!動きは鈍いけどっ!突進と一発が重そう!!」
飛鳥は後ろに下がり攻撃を避ける。
ドゴオオオオ!
先ほどまで飛鳥がいたところにモンスターは棍棒を叩きつける。その結果クレーターが出来ていた。
飛「まず・・・!」
モンスターは飛鳥のほうを向くと息を吸い込んだ。
覇”っ!主!避けて!!”
モンスターが吸い込んだ息を吐く。すると火が吐き出された。
飛「!?あぶ!な!!」
飛鳥は横に飛んで火を避ける。
黎”火まで吐くんですか・・・!”
モンスターは飛鳥に攻撃が当たらないとわかったのか、体の向きを変えて柵に突進した。
飛「やば!何とかしないと皆に被害が!!」
覇”・・・主、チャンス。私をさっきの火の残留霧の所に持って行って。”
飛「残留霧・・・?」
覇”さっき火がぶつかったところ。見てみて。今なら見えるはず・・・”
飛「あ、本当だ!なんか赤い霧みたいなのが見える!」
飛鳥が火のぶつかったところを見ると。赤い霧のようなものがあった。
黎”なるほど、その手がありましたか!”
飛「え?何なの?」
黎羅が納得したように言う。しかし、飛鳥はついていけない。
覇”説明は後!柵が壊される、急いで!!”
飛「えぇい!ままよ!!」
飛鳥は覇剛を火の残留霧に近づける。すると、
-キィーン- ボォォォ!
飛「うわ!覇剛の刀身が火を纏った・・・!?」
覇剛の刀身が火を纏い始めた。
覇”この状態で、斬衝破をあいつに・・・!”
飛「え、でもさっき効いてなかっ”急ぐ!私を、信じて・・・!”・・・うん!やってみる!!」
モンスターが柵を破り人のいる場所に迫る。残り1.5km。人々は恐怖で動けない。
飛「いかせる、かぁあああああああああああああああああああ!!」
飛鳥がモンスターの速度を超える速度で追いかける。
モンスターが人との距離残り500mほどに迫った時、飛鳥が追いついた。
飛「喰らえええええええええええええええ!!」
飛鳥がモンスターに攻撃をする。その時、
-キィーン-
飛「!!(頭の中に何か流れてくる・・・?)」
飛鳥の頭に何かが流れる。そして無意識に剣術の技を叫び、力を使う。
飛&覇「”纏うは火の力!行くよ!焼き尽くす!!《斬衝剛炎破》!!”」
斬衝剛炎破・・・。火を纏った刀身で敵を左斜め下から斬りつけ、手を戻し柄で殴り、怯んだところに地面に剣を叩きつけ、纏った火を複数の火柱に変えて、周辺の敵を飲み込む。
ゴォオオオオオオオオオオオオオ!!
地面に叩きつけた剣から、赤い陣が浮かぶ。そしてその陣を囲うように10ほどの火柱が立ちあがる。
『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?』
モンスターは火柱に巻き込まれ、黒コゲになる。そして、火柱が消えると、モンスターは地に伏してそのまま黒い煙になって消えるのだった。
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~side chagne 飛鳥~
飛「はぁ・・・はぁ・・・、やった?」
覇”みたい。主、いい勝利だった”
黎”そうですね、初めての実践にしては、完璧ですよ”
僕が呆然と呟くと、覇剛と黎羅がそれを肯定する。やったぁ・・・!勝てたんだ!!
「あの~?」
僕がそう考えていると。先ほどまで端で固まっていた人達の一人がこっちに来て、何か聞こうとしてきた。それに続いて人がこっちに来る。まずい!
僕は急いで来た道を戻る。全力で走ったから追いつける人はいないみたいだ。
壊れた柵からグラウンドの外に出ようとした時、
「あなたは何者なんですか~!」
って声が聞こえたのでつい、
飛「僕は・・・なんてことないただの一般人ですよ~!!」
と、答えて、九十九と合流するためにさっさと逃げるのだった。
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~side change 三人称~
「なんだったんだ・・・?」
「こわかったよぉ~」
そんな声が第2グラウンドの人たちの間で広がる。
しかし、そんな声もすぐに自分たちを助けたあの姫騎士の恰好をした少女の話に変わる。
「けど、あの子可愛かったなぁ~」
「ほんとほんと、何だったのかよくわからないけど、凛々しいというか、可愛いというか・・・」
「あの人に惚れちゃったかも・・・」
「お姉様って呼びたいなぁ~」
生徒たちは知らない。その少女が、学園で落ちこぼれと言われていることを。そして、少女ではなく、少年だと言うことを・・・。
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~side change 九十九~
妾が現場に着いた時には飛鳥が一人で対応し、決着をつける寸前だった。
九「飛鳥、あ奴本当に戦闘経験がないのか?そういう風に見えないが・・・」
とりあえず妾は屋上に向かうことにする。飛鳥もそのうち来るだろう。
九「しかし、さっきの飛鳥・・・凛々しかったのぉ///」
普段は可愛いという印象しか持てないが、いざというときに見せるあの凛々しい雰囲気。やっぱり妾の目に狂いはなかったのじゃな。
九「しかし、あの詩織とか言うのも、飛鳥に惚れていると見える・・・。この先たくさんライバルが増えそうじゃのぉ・・・」
とりあえず、家に帰ったら飛鳥を思いっきり抱きしめよう。と決意する妾であった。
ク「今回の話はここまで!作者クロスライトです!」
飛「今回、なんだか新しい単語が出てきたけど」
ク「それに関しては次回で説明だな。それを今日中に終わらせて明日からいよいよ!2人目の主要メンバー登場の第3章だ!」
覇”本当に・・・終わる?”
ク「・・・」
飛「第3章開始は明後日だね」
覇”確定”
ク「へん!やってやんよ!ゼッタイだ!」
飛「んじゃあさっさとご飯食べて投稿頑張りなさい」
ク「へ~い」
覇”相変わらず、この小説は誤字脱字、ご指摘。ご意見ご感想、募集中・・・。何かあったら感想まで・・・”




