act9~実践訓練!飛鳥VS九十九~
今回は戦闘です。描写が出来ているか不安ですが・・・。
では、まいります。
~side 飛鳥~
場所は再び道場。中央で僕は九十九と向き合っている。
飛「ねぇ、本当にやるの・・・?」
一応、黎羅を具現化して、鞘を左手に持ちつつ右手で抜刀体制に入れるようにしているけど・・・。
飛「それに、木刀とかじゃなくて黎羅と覇剛で戦えって・・・。当たったら怪我じゃ済まないんじゃ・・・。術だって・・・」
九「それに関しては・・・ほれ」
九十九がお札を投げてきた。それを受け取る。すると、
ボワァン
飛「ほぇ?」
お札が光を放ちながら消えて、何か薄い光が僕を包み込んだ。
九「結界じゃ。ある程度攻撃を受けると壊れてしまう。それをお互いに張って先に壊れたほうが負け。と言うのでどうじゃ?」
成程、それなら安心かもしれない。
九「それに、実戦経験のないお主相手に術を使ったりしないさ。妾も近接戦のみで戦う」
飛「・・・それって、手加減ってこと?」
九「まぁ、そうなるのぉ」
ちょっと、それは・・・。
飛「いくらなんでも、僕を舐めてない・・・?」
九「実戦経験がないんじゃろ?丁度いいハンデじゃ」
・・・おっけ~、わかった。
飛「術を使えばよかったって後悔することになるよ?」
・・・黎羅を本格的に抜刀体制に構える。
九「・・・させてみることじゃな。」
九十九が不敵に笑う。その言葉が合図となった。
飛「いわれ!なく!ても!!」
ドォン!
僕はそう言って九十九に突っ込んだ。
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~side change 三人称~
飛鳥が九十九に突っ込みながら、黎羅を抜刀する。
飛「フッ!!」
ブゥン!!
勢いそのままに九十九に切り上げをくらわせようとする。
九「甘い!」
九十九はそれを冷静に後ろに下がることで回避した。
飛「それは!こっちのセリフ!」
飛鳥は九十九の行動を読んでいたかのように言い抜刀の勢いを利用して完全に振りぬき黎羅の切っ先を地面に磨らせる。そして、
飛「斬破(ざんぱ)!!」
ズァアア!
右からの切り上げで斬撃を飛ばす。
斬破・・・。柔連流の技の一つ。剣に闘気を纏わせその闘気を斬撃として、前方に飛ばす。
九「なぁ!?」
ピッ!
予想外の斬撃に、九十九は慌てて左に体を逸らす。しかし、完全によけきれずに、少し体を掠ってしまった。
九「くっ・・・!纏え妖気・・・獣爪(じゅうそう)!」
九十九を体制を立て直しながら叫ぶ。すると九十九の両手の爪が7cmほど伸びて薄い光を纏った」
獣爪・・・。両手の爪を妖力で伸ばし、さらに妖力でコーティングして強度を上げる。
九「シッ!」
ブォン!
体制を立て直した九十九が飛び上がり、飛鳥の斜め上から頭に向かって右手を振りおろす。
ガキン!
飛「クッ!って、うわ!?」
飛鳥は九十九の攻撃を黎羅で受け止める。しかしすぐに弾き飛ばされ後ろに体制を崩す。
黎”主!九十九殿の攻撃は私では抑えきれません!受けるならば、覇剛に切り替えるか、風断招で受け流すかです!!”
黎羅は飛鳥にそう言った。
飛「了解っと!」
九「もらった!」
ブゥン!
九十九は振りおろした勢いで空中で一回転しそのままかかと落としを飛鳥に放つ。
飛「チッ!ぉおりゃぁ!!」
ガッ!ブォン!
飛鳥は落ち着いて左手を地面について崩れた勢いを利用し後ろにバク転し、九十九のかかと落としをバク転の勢いで弾き返す。
九「む!今のを弾き返すか」
九十九は弾かれて後ろに飛ばされるもクルクルと回転して地面に着地した。飛鳥も同時に体制を立て直す。
飛「どぉ?少しはやるでしょ?」
九「そうじゃな。少し・・・いや、かなり見くびっていたようだ」
ちなみにここまでで戦闘が始まってから1分。互いに譲らぬぶつかり合いで、先ほど衝破を掠らせた飛鳥がわずかに優勢と見える。しかし、
九「じゃから・・・、ここからが本番じゃ」
九十九の顔から余裕の笑みが消えた。そして、
ヒュン!ドゴォ!
飛「うぁあ!?」
九十九が消えたかと思うと飛鳥は突然吹き飛ばされた。先ほどまで飛鳥がいた場所には九十九がいる。
ズザザザザザ・・・
飛「くぅぅ!」
吹き飛ばされた飛鳥は何とか空中で体制を立て直し地面を擦りつつ吹き飛ばしの威力を殺す。
九「ふむ、今ので決まったと思ったが・・・。まだ壊れぬか。少し加減しすぎたかのぉ?」
九十九は感心したように言った。
飛(今のは・・・テレポートじゃなさそうだ。もしかして、縮地ってやつ?)
飛鳥は焦らずに九十九の移動を分析する。
九「じゃが・・・これで終わりじゃ!!」
ヒュン!
再び九十九が消える。飛鳥は目を閉じて集中する。
飛(感じるんだ・・・。九十九の気配を・・・)
飛鳥はカッ!っと目を開く。そして速攻で黎羅を鞘に戻し黎羅と覇剛を高速で切り替える。そして、
ガキィン!!
九「Σな!?」
九十九の攻撃を覇剛で受け止めた。そして、そこから飛鳥の反撃が始まる。
飛「悪いけど・・・。これで決める!不動(ふどう)!!」
不動・・・。鍔迫り合い、または敵の攻撃を受け止めているときに空いている手に闘気を纏い、その手で剣の峰を押す。その衝撃によって敵を怯ませる技。
ドン!
九「うっ・・・!?」
九十九が怯む。瞬時に飛鳥は覇剛を黎羅に切り替える。
飛「続き!柄突連牙!切り替え!剛破撃滅!」
ゴッ!斬!斬! 斬!斬!!
九「うぁあ!?」
柄突連牙の連撃で九十九を追い込み、再び覇剛に切り替え、剛破撃滅で打ち倒す。
飛「これで!とどm”主!来る!!”え・・・!?」
飛鳥が九十九にとどめをしかけようとした時。覇剛が叫ぶ。そして、
ゴォオオオオオオオオオ!!
飛「うわぁあああああああああああああ!?」
パリン!
飛鳥が風によって吹き飛ばされた。同時に結界が壊れる。
九「ははは、使ってしまったのぉ・・・」
九十九は反射的に風の術、疾風を使っていた。その証拠に右手に風の制御符である風遁を持っていた。
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飛「あぅ、負けたぁあ」
飛鳥は座り込んで落ち込んでいる。
九「いや、今回は妾の負けじゃ。使わないと宣言していたのに術を使ってしまったからのぉ」
ハハハ!と笑いながら九十九が言う。
飛「むぅ、なんか納得いかない」
飛鳥はむくれてそう言った。
九「ならば、引き分けじゃな。それならば納得いくか?」
九十九は言い聞かせるようにそう言った。
飛「・・・まぁ、それなら」
飛鳥も渋々納得する。
九「さて、もう6時になるのぉ。風呂でも入って汗を流すか」
飛「あ、そうだ僕も入らないと!」
九十九がお風呂の話を出すと飛鳥も思い出したように言った。すると九十九はニヤッと笑って、
九「なんじゃ?妾と一緒にはいりたいのかぇ?妾はよいぞ。背中を流してやろう♪」
そう飛鳥に言った。
飛「ふぇええええええええ!?そ、そんな!僕はそんなつもりじゃ・・・///」
飛鳥は顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。心なしか頭から煙が出ているような気が・・・。
九「ふふふ♪冗談じゃよ。先に入ってくるからのぉ~」
九十九は飛鳥の反応を楽しんだ後に先に家に戻って行った。
飛「つ、九十九の奴~僕をからかったな!!///」
飛鳥はそう言いながら九十九の後を追う。飛鳥は知らない。九十九が飛鳥に聞こえないくらいの声で、
九「まぁ、妾はお主と一緒に入ってもよいがのぉ」
と言っていたことを・・・。
ク「はぃ!今回はこの辺で終了です!」
黎”それにしても描写へたくそですね”
ク「うるちゃい!わかってるよそんなこと!!」
飛「開き直っちゃった・・・」
ク「さて今回、戦闘で臨場感出すために、擬音語使ったけど・・・どうでしたか?」
飛「不評ならばやめます」
黎”そう言えば、キャラ設定に私と覇剛が追加されました。よろしければ目を通していただくとありがたいです”
ク「それじゃあ今回はこの辺で!引き続きこの小説では誤字脱字やご指摘、ご意見ご感想を募集しています。何かありましたら感想の方までよろしくお願いします!」
3人「それではさようならー!」




