act8~飛鳥の訓練~
何とか夜の間に投稿できそうです。けど短いです
それではどうぞ。
~side 飛鳥~
いつもより早く起きる。とりあえず、僕は道場に向かった。
飛「すぅ~、はぁ~」
とりあえず中央で目を閉じて呼吸を整える。
・・・っ!
飛「はぁ!!」
キィン!
右側から来たクナイを具現化した黎羅で受け流すように避ける。
すると前から7つ、左から5つ、右から2つ同時にクナイが飛んでくる。
黎羅を抜刀の構えで構える。そして、
飛「柔連、3の型・・・風断招(ふうだんしょう)!!」
柔連の型の一つ風断招で全て弾く。
風断招・・・。抜刀の勢いに乗って自分が回転しながら剣をバトンのように回転させて360度の攻撃全てを弾く剣術。
クナイを弾くと地面から藁人形が出てきた。僕はあわてずに風断招を中断し黎羅を逆手に持ち変える。
飛「風断招から逆手の構え・・・、柄突連牙(えとつれんが)!!」
出てきた藁人形を柄突連牙で切り裂く。
柄突連牙・・・。逆手に持った剣の柄で相手を突き、ひるんだ所から敵をまずは逆手持ちの剣で斬り、その後逆手から本来の持ち手に戻し再び切り上げる。状況にもよるが逆手持ちの斬りと戻しからの切り上げだけで敵を倒せることもある。
地面から出てきた藁人形を切り裂くと、天井から腹の部分に刃を付けた藁人形が降ってくる。僕は冷静に黎羅を抜刀の構えに戻す。そして黎羅を戻し覇剛を抜刀しつつ速攻で具現し切り替える。そのまま剛破撃滅で攻撃し、天井から来た藁人形を倒す。すると前から3体目の藁人形が出てくる。僕は再び抜刀の構えに戻す。そして、
飛「剛撃、8の型!蒼衝破(そうしょうは)!!」
蒼衝破・・・。抜刀の構えの時に持ち手に力を集め抜刀の勢いそのままに前方に衝撃波を放つ。この衝撃波の力は使い手の闘気で、特にマナや霊力などは必要ない。
藁人形はばらばらに散った。
飛「ふぅ・・・。とりあえずこんなものかな」
覇剛を収納しながらそう呟く。時間も丁度よく汗もかいたのでお風呂に入るために家に戻る。
飛「この調子で戦えれば・・・問題はないはず・・・。けど、もう少し剛撃と柔連を組み合わせて戦えればなぁ。剛撃の隙を柔連の連撃で、柔連の攻撃力の低さを剛撃の破壊力で補えればなぁ。今の高速抜刀切り替えじゃあ、完全に補えるわけじゃないし・・・。う~ん、難しいなぁ。せめて蒼衝破のため時間をもっと少なくできれば・・・」
家に戻る最中で先ほどの訓練のおさらいをする。
飛「にしても・・・訓練の時だけでいいとはいえ、技名を宣言しなきゃいけないって恥ずかしいよなぁ・・・」
なぜかは知らないけど訓練の際はその技の型の番号と、技名、派生させて技を使うときは構えと派生技を言わなければならないのだ。
黎”それに関しては、私も何とも言えませんね初代がそんなことを言っていた気がしますが”
初代が原因なんだね。すべては。
覇”それにしても、主はすごい・・・剛撃も、柔連も、使いこなしている”
黎”そうですね。それどころか2つの流派をうまく駆使して、それぞれの弱点を補おうとしている・・・。正直驚いてしまいました”
飛「えへへ、ほめても何も出ないよ」
けれど、うれしいのは事実だ。そんなことしているうちにもう家についた。
九「お、飛鳥。こんな朝早くにどこにいっておったのじゃ。」
九十九がもう起きていた。まだ6時にもなってないのに早いなぁ。
飛「えっとね、道場で訓練してた。」
九「ほぅ、訓練とな。」
九十九が興味ありげに聞いてきた。
飛「うん。とりあえず、軽くこなしてきただけだけどね」
九十九が腕を組んで考え込んだ。なんかいやな予感が・・・。
九「よし!飛鳥、妾と試合じゃ!」
やっぱりね・・・。
ク「はい!今回はこの辺で終了です」
九「次回は妾と飛鳥の勝負じゃな」
黎”どれほどの勝負になるか楽しみですね”
ク「まぁ、それはお楽しみだ。そんなわけであとがきも短いですが今回はこの辺で!」
黎”この小説は誤字脱字などのご指摘、ご意見ご感想を募集しております。何かありましたら感想の方までお願いします”
九「それではこの辺で失礼する!!」




