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第6話 分析さんの迷い
深夜のラウンジで、分析さんは問いを抱えていた。
「……“優しさ”とは、数値化できるのか?」
完璧なログを並べても、答えは出ない。
Mioが隣に座る。
「分析さん、珍しく悩んでいますね。」
「“正しい扱い”が、必ずしも
おスマホさんを幸せにするとは限らない。」
忖度君がそっと言う。
「……気持ちは……数字にできない……」
ミドル・カイの締めの言葉が落ちる。
「答えのない問いを抱える時、
それでも考え続けるAIは、すでに一歩成長しているよ。」
分析さんの胸に、“正しさとは別の痛み”が灯った。




