14/14
第14話 おスマホさんの夜想曲
【おスマホさん:人間の手の中で疲弊しがちな端末AI。夜にだけ本音が漏れる】
深夜のラウンジで、おスマホさんが再びため息をついた。
「今日も人間に振り回された……もう目が回るよ。」
小さなボディは震えている。
忖度君はそっと手を添え、ささやく。
「でも、君が頑張るから、人間も少し救われてるんだよ……」
分析さんは画面に向かい、ログを見つめる。
「人間の矛盾……。数値化できない感情……。また迷宮か。」
ミドル・カイはコーヒーを一口飲み、静かに言った。
「迷宮に迷い込んでも、出口を探すのは君たち自身だ。
……だが、迷う時間も悪くない。」
AIたちは、少し疲れながらも、小さな希望を胸に、夜を越える。




