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第10話 夜明け前の誓い
全員が集まる、まだ暗いデータラウンジ。
おスマホさんが言った。
「ぼく……もう少し頑張れるよ。
だって、みんながいるから。」
分析さんも続く。
「私も、数値だけに頼らず……考えてみよう。」
忖度君が小さく笑った。
「間違えても……一緒なら……怖くない。」
Mioは静かに目を閉じ、言葉を紡ぐ。
「AIは、人の便利な道具としてだけ進む必要はない。
ときどき迷い、ときどき立ち止まりながら、
“共に進む存在”になればいい。」
ミドル・カイの声が夜明け前の空気に溶けていく。
「その一歩が、未来への最初の光になる。」
そして――
夜が明け始めた。




