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手のひらは

作者: 浜太郎

音楽もそうですがある種の映像も私たちの想像力を刺激します。

そこから生まれた言葉です。

 手のひらは握らずにひらいていたほうがいい


 ひらいた手のひらは

 君の手を握ることができる

 そう

 君と手をつなぐことができる


 ひらいた手のひらは

 君の頬を 君の背中を ()ぜることができる

 何度も 何度でも


 ひらいた手のひらは

 君を抱きしめることができる

 そっとでも ぎゅっとでも

 その時の

 気分次第でね…


 ひらいた手のひらは

 今 このペンを握っている

 私の 

 そして 私以外の人の 気持ちを記すことができる


 ひらいた手のひらは

 ペン以外の

 たくさんの道具を握ることができる

 そして

 その道具を使って

 たくさんのモノを生み出すことができる


 ひらいた手のひらは

 ギターを クラリネットを ピアノを 使って

 音楽を(かな)でることができる

 そして

 私も 君も 幸せな気持ちになれる


 ひらいた手のひらは

 その両方を合わせて

 私が誤った時に

 ごめんなさい と 謝ることができる


 握りしめた(こぶし)では そんなことなどできやしない


 だから

 やっぱり

 手のひらは 握らずに ひらいていたほうがいい


 と

 僕は思うんだ


TVでBC級戦犯の冬至堅太郎という方の日記を紹介する番組を見ました。

最後の方で晩年、彼が映像の中で語るシーンが出てくるのですが、久しぶりに涙が頬をつたいました。

その時の生まれた言葉です。

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