主人公の性格と女子高生(1)
これはとある高校の話。
主人公、瀬高と女友達の夢魅。
一話から少し長めの物語。
内容が知りたいなら──読んでみてほしい。
「痛って」
今日も今日とてどこからか消しゴムが飛んでくる。
投げてくる人物が誰かかはわからない...いや、投げてきたであろう方向を怖くて無視してしまう。
しかも投げてくる相手はエイムが良く、いつも肩やら後頭部やらに直撃してくる。
そのたびにクスクスと笑う女子の笑い声が聞こえる。
最初は嫌だったものの、今は「なんでこんなに消しゴムを持ってるんだろう」
位にしか考えていない。
いわゆる無視ってやつだ。
向こうも僕が反撃しないのが面白いのだろう。完全に下に見られてる。
でも、投げられるのは消しゴムだ。
ナイフなんかじゃない。
担任に堂々とこれはいじめだと言える気がしない。
きっと「でも消しゴムなんだろ?」と返されて終わりだ。
俺が陽キャなら話は別だ。でも俺は完全に陰キャだ。
手は挙げない、友達はいない。
おかげにコミュ障。特に誇れることといえば、ネットのあるゲームで
世界大会に出たくらいだ。
友達がいない環境ももう慣れきっている。一人でいる時間が好きだし、楽だし。
「瀬高!!聞いてるのか!!問題を解けと言っているだろ」
担任のの罵声が飛ぶ。ちなみに瀬高は僕だ。
担任は舌打ちをしながら前に出た僕にチョークを持たせる。
やべぇ、何もわからん。
「お〜いできないのか〜?w」「陰キャのくせに勉強もできないのかよ〜」
野次が飛ぶが僕は気にしない。完全に慣れきってるから。
ため息を付きながら黒板にコレだろうという字を書き込む。
「正解だが...もっと速く書くことくらいできるだろ!」
担任がチョークで僕の頭を叩く。そのとたんパッ、と陽キャ共の笑い声が響く。
令和の先生がこんな事していいんかよ、法律に触れねぇか.....
と思いながら席に戻る。
「まぁ気にしなくていいよ、あんなやつ」
隣の女子が僕に微笑む。
この女子の名前は夢魅。ゆみ、と読むらしい。漢字の癖が強いが、ふりがなは普通だ。
唯一の僕の味方と言っても過言ではない。しかも可愛い。
友達も多いし、圧倒的に男子からモテている。
成績も中の上くらいはある。プラスムードメーカー。
何より僕のことをわかってくれる、それだけでも十分だった。
夢魅の机に他の女子がたかっているときに会話を交わすと、
僕も注目されてる気がして嬉しい。
でも俺が夢魅を好いているのは間違いないだろう。
恋や人間関係は時間が解決してくれると言うが、果たして陰キャの僕に可能なのだろうか。
夢魅はモテている=ライバルが沢山いる=他の人から告白される=夢魅がOKした場合、僕はどうする?
「授業は終わりだ!!ホームルールやるぞ!」
あれ?......授業終わってた。6時間目か、ラッキー。
速いとこ帰ってコンビニによって帰ろう...
「おい、瀬高」
振り向くと、そこには──担任。僕はできるだけ速く帰りたい気持ちを押し殺して聞く。
「...なんですか先生」
「お前さっき何してたんだ。ぼーっとしていたが、結局夜中までゲームして、寝不足なんだろう?」
なんか...とんでもない偏見で解釈されている。確かにそういう奴はいっぱい居るが、
僕はゲームは11時までだ。速くて11:30に寝るときだってある。
昨日も寝たのは11:40位だ。起きるのは7:30だし、随分寝ているほうだ。
「先生、ですが僕、ゲームは11:30までで...」
「何を言ってる!嘘つきは嫌いだ!正直に言え!!」
先生は舌打ちしながら僕を叱りつけた。
結局帰るのが遅くなった。今日は部活がなかったから速く帰れるとウキウキしていたのに。
授業中に寝てないのに寝るなってどういうことなんだよ。
僕はイライラしながら歩行道にある缶を蹴飛ばす。
「ピーピーピーピー....」
「ん」
電話が来た。僕はその電話の画面を見て顔をしかめた。
そして電話に出た。
「もしもし───あぁ...いいですよ、でも今はヤッパ持ってないんです...素手ですか、了解です」
瀬高はため息を付いてから歩き出した。
どうでしたでしょうか!?((
初めて小説を描いてるので言い回しがヘッタクソなのはちょっとすみません
面白いなと少しでも思っていただければ!!嬉しいです!
飽きなければ続けるです!
ぜひ次も見てってね☆