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第59話(前編) 藍色とラピスラズリの戦士、ネイビー(前編)

59話目です。

ここで新しい登場人物たちを紹介いたします。


<主な登場人物の紹介 追加分>


時鋼ときはがねの魔獣団メタルクロノス>

☆○ロジウムの半魚人

・メタルクロノスの幹部「刻徒」を生み出す魔法実験の中で生まれた改造魔獣。

金属製の鱗で覆われた半魚人のような姿をしている。

「スペアタイプ」と称される刻徒の予備軍で、このロジウムの半魚人の他にもスペアタイプは数体いる。

正式な刻徒である第24刻徒ルビジウムの魚と共に、ベレスピアーヌ共和国の首都セイヌ・パリス市(※1)にまでやって来た。

(☆:新キャラ)


<名前のみの登場>

△コオタ・カシェン・ジョバンニ・アニレ・フィリア・スレイド・エレン・セイゴ・ガウス・シャセナ・ペルピーヌ・ライロ

・メタルクロノスの首領ゼロクロス大帝こと、バーテッツが口にする12人の男女。

具体的な人物像やバーテッツとの関係等も一切不明だが、バーテッツはコオタたちに対し、自分を「13人目」として自称している。

バーテッツは色鉛筆を使ってコオタたち12人の絵を描いており、バーテッツはそれらの絵を大切に保管している。まるで宝物のように。

なおコオタたち12人の存在は、バーテッツの側近である、シャリアンル、キャプテン・キャンサー、レジーヌ、アーバニオたちも知らない。


(※ロジウムの半魚人やコオタたち以外の人物については「○第54-62話の主な登場人物の紹介」の回をご参照ください。また今回の話は前編と後編に分かれています)

セイヌ川(※1)の中州、シャンデンヌ島(※1)での戦い。

ホワイトたちの活躍により、メタルクロノスの幹部、第24刻徒ルビジウムの魚は消滅したが、セイヌ川の川底では…


謎の怪物改め、ロジウムの半魚人「魔力ガ消エタ、ルビジウムの魚ノ奴、倒レタカ…」

 「ナラバ次ハ、俺ガ相手ヲシテヤルゼ」

 「魚トノ戦イデ弱ッタ奴ラナド、俺ノ敵デハナイ…」


ロジウムの半魚人「コノトキヲ待ッテイタ!行クゾ、オ前タチ!」

 「ギョッ!ギョッ!」

怪魚型の魔獣たち「ギビビッ!」


一方シャンデンヌ島の川沿いでは…


イエロー「やったー!2と4の怪魚をやっつけたぞぉ!」

 「イエローちゃんたちの大勝利だぁ!」

ホワイト「あの怪魚、メタルクロノスの改造魔獣だったのかしら?」

 「戦いの最中さいちゅう、聞いてみるべきだったかも…」

イエロー「ホワイト、そんな余裕はなかったと思うよ」

 「あいつの炎、バリアの中にいても熱かったもん。炎を食らったらイエローたちもダメージ受けてたよぉ」

ホワイト「そうね、それにあの怪魚が人間の言葉を喋れたかどうかも分からなかったしね…」


ピンク「メタルクロノス…もしかして宿で話していた魔法武装組織のこと?戦争を企んでるっていう」

ホワイト「そうよ、ピンク。あの時はメタルクロノスのことを詳しく話さなかったけど…」

イエロー「ホワイト、このままピンクにいろいろ話しちゃおうよ」

 「イエローたちと行動するとなると、旅に出てもらうんだからさあ」

ピンク「旅かあ…」

 「私には分かるわ…あなたたちがこの世界で何をしようとしているのか…」


その時、川の中から魔獣たちが飛び出し、

怪魚型魔獣たち「ギビーッ!ギビッグ!」


ホワイト「小さい怪魚型!?」

 「まだ残っていたのね!」

イエロー「ホワイト!もうイエローたちの体力もちょっとだよぉ!」

ホワイト「そうよね…24の怪魚との戦いでほとんどパワーを使っちゃったのよね…」


怪魚型魔獣たち「ギジジ!」

ホワイトたちに迫る怪魚たち。


ピンク「二人とも!今、回復魔法を…」

ホワイトとイエローに回復魔法をかけようとするピンクであるが…


ピンク「うっ…わ、私もパワーが…」

イエロー「そんなあ!じゃあイエローたちの負けぇ!?」

ホワイト「でもまだ変身も解けていないし、気を失ったわけでも…」


怪魚たちだけでなく、川の中からロジウムの半魚人まで現れた。

ロジウムの半魚人「ギヒヒヒ!」


イエロー「怪魚型とは違う変な奴まで出てきたよぉ!」

ピンク「半魚人型!?あれも魔獣なの!?」

ホワイト「あの半魚人、強いかもしれないわよ…」

 「24の怪魚のように硬そうな皮膚をしているし…」

ピンク「そ、そうね、まるで金属の鱗で体を覆っているみたいだわ…」

イエロー「それじゃあ、あの2と4の怪魚と何か関係あるのかなあ?」

ホワイト「その可能性は高そうね、怪魚の後に現れたんだし…」


ロジウムの半魚人(心の中で)「(妙ナ恰好ヲシタ戦士タチメ。マトメテクタバルガイイ!)」


ロジウムの半魚人は銀色の鱗を体からミサイルのように飛ばし、ホワイトたちを攻撃した。

ホワイト「きゃあっ!」

イエロー「うわああっ!」

ホワイトとイエローはダメージを受けた。


ピンク「ホワイト!?イエロー!?」


ロジウムの半魚人はピンクにも鱗を飛ばし攻撃した。

ピンクは持っている盾「ローズトルマリンの盾」で攻撃を防ぐが、

ピンク「ダ、ダメ…盾を構えているだけで精一杯…」


怪魚型魔獣たち「ギババッ!」

魔獣たちは倒れたホワイトとイエローを噛んだ。

ホワイト「あっあー!ぐっぐ…」

イエロー「い、いだっ!」


体力と魔力、パワーがほとんど残っておらず、半魚人や怪魚型魔獣の攻撃に押される三人だが、その時、

ミレイヤ「回復の中魔法エムキューレ・マルチプル」

三人は回復魔法の光に包まれ、体力や魔力を取り戻した。


ピンク「ミ、ミレイヤ様!?」

ホワイト「来てくださったのですね!そして私たちに回復魔法を!」

イエロー「た、助かったよぉ!」


怪魚型魔獣たち「ギペエー!?」

回復魔法により体力が戻ったことで、ホワイトとイエローは魔獣たちを押し退けた。


ミレイヤ「ノートルディア大聖堂(※1)の前に現れた魔獣たちは、わたくしたちラープ帝国とベレスピアーヌの騎士団により排除いたしました」

ピンク「市民の方々を守っていただいたのですね!」

 「本当にありがとうございます!」

ミレイヤ「神を崇拝する場所など壊れても気になりませんが、そこに女性や子供たちが避難しているのなら話は別です」

 「世の女性や子供たちを守るためなら、どれだけ手が汚れても戦い続けますよ」


イエロー「とにかくありがとね、ミレイヤさん!」

 「魔法のおかけでイエローもバッチリ戦えるよ!」


怪魚型魔獣たち「ギギーッ!」

ホワイト「回復魔法をかけてくれたミレイヤ様のためにも負けられないわ!」

イエロー「残り物の怪魚や半魚人なんて叩き潰しちゃんだから!」


ロジウムの半魚人(心の中で)「(回復シヤガッタナ、ダガ俺ノ敵デハナイ!)」


ロジウムの半魚人「ゲゲ!ババ!」

怪魚型魔獣たち「ギババ!」


ピンク「魔獣たちが一斉に攻めてきたわ!」

イエロー(シェルージェ)「このぉ!やっつけてやるんだからあ!」


ミレイヤ「シェルージェさんたちはあの硬そうな半魚人型の相手をお願いします」

 「周りの怪魚たちはわたくしとラープ帝国騎士団がお相手いたしますので」

ラープ帝国兵①(魔法剣士)「ミレイヤ様と共に我らも戦います!」

ラープ帝国兵②(銃士)「怪魚などに負ける我ら騎士団ではございません!」

イエロー「頼もしいじゃん!期待しちゃうよ!」


ホワイトたち三人、ミレイヤたちラープ帝国騎士団は戦いを始めた。


一方で、

ラープ帝国親衛隊①「ブロイス様はお下がりください!」

 「魔獣どもは我々で食い止めます!」

ブロイス「た、頼むぞ…」

 「わ、私はミレイヤの戦いを見守らねばならぬのだからな…」


弱腰なブロイスを見て、ホワイトは、

ホワイト(心の中で)「(いくら皇子様とはいえ、あのお兄さんは何もしないわけ?)」

 「(皇女にもかかわらず、妹さんは前線に出ているっていうのに…)」


怪魚型魔獣たち「ギギン!」

ラープ帝国兵①(魔法剣士)「貴様らなど、火炎の剣で焼き尽くしてくれる!」

ラープ帝国兵②(銃士)「マスケット銃の威力を見よ!」

ラープ帝国兵③(槍兵)「シェルージェ様はクランペリノ家のお方!貴様らなどに近づかせん!」

ラープ帝国兵たちは怪魚型たちと戦い、その足止めをした。


手下の怪魚型たちの足を止められたが、ロジウムの半魚人は、

ロジウムの半魚人「ゲゲーン!」

半魚人はホワイトたちに向かって銀色の溶解液を吐き出した。

しかし…


ピンク「バリア小魔法!シャインプリズムドーム!」

バリア魔法で溶解液を防いだ。


ピンク「今よ、イエロー!」

イエロー「サンフラワーブーメラン!ストレート投げぇ!」


ロジウムの半魚人「ウギッ!?」

半魚人はブーメランを食らった。


ロジウムの半魚人と戦うナンバーズの3人、一方皇女ミレイヤは…


ミレイヤ「炎の中魔法エムドブレイムス!」

怪魚型魔獣たち(断末魔)「ギビャー!」

炎魔法により、魔獣たちは倒れた。


ミレイヤ「幼い子供たちや若い女性に恐怖を与える魔獣の存在は決して許しはしません」

 「たとえ皇女という立場であってもわたくしは一人の戦士として戦い抜くつもりです」


(場面はホワイトたちの戦いに戻り)


ロジウムの半魚人「ギャッ!ギャアーオ!」

ホワイト「私に向かってくるのね!」

 「なら真珠貝の鞭で!」

半魚人を鞭で攻撃しようとするホワイト。


しかしその時、腰に付けている袋から強い光が、

ホワイト「グラン・ジェムストーンが強く光っている!?」

 「石に選ばれた人がこの戦場にいるってこと!?」

イエロー「ホ、ホワイト!?」


光り輝くグラン・ジェムストーン。石が導く波動の先にいたのは、ラープ帝国第3皇女のミレイヤであった。

(※後編へ続く)

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