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第37話(後編) シェルージェ memory ③ ~ 盗賊のヨークさん、海賊のゼベルクさん ~(後編)

(※第37話の後半部分です)

ヨークガルフとシェルージェはある美術品や骨董品を扱う店に入った。

客のいない店内。店の主人がヨークガルフに話しかけ、

主人(老人)「コブラの彫刻とやらは見つかったのか?」

ヨークガルフ「ああ、あんたが言っていたガレスディンガーって奴の部屋で禍々しい魔力を放っていたよ」

主人(老人)「そのガレスディンガーはどうした?無事だったのか?」

ヨークガルフ「ミイラのように干からびて死んでたよ」

 「彫刻のどす黒い魔力に呑まれ、精気を失ったんだろうな」

主人(老人)「そうか…」

 「あいつがこの間の闇市で何かを手に入れたのは把握していたが、よりによってそんな危険な代物しろものだったとはな…」

ヨークガルフ「その悪しき彫刻も俺とモルバッサンで破壊したよ」

 「もう誰かが犠牲になることはねぇだろ」


続いて、

ヨークガルフ「それじゃあ礼ということで、早速下水の裏道を使わせてもらうぜ」

 「あばよ」

主人(老人)「ガレスディンガーとは何年か付き合いもあった…」

 「ありがとよ、あいつの仇を討ってくれて…」

ヨークガルフ「こっちこそ、仲間を匿ってくれて感謝してるよ」

主人にそう言ってヨークガルフは店の奥に入っていった。


シェルージェ「ヨークさん、待ってよぉ」

ヨークガルフが連れているシェルージェを見た主人は、

主人(心の中で)「(今のむすめ、どこかで見たことがあるような…)」


店の奥には先程別れたモルバッサンと三人の盗賊(男)たちがいた。

ビサローム(盗賊の一人)「待ってたぜ、かしら

 「早速出発しようじゃねぇか」

モルバッサン「頭、そのも一緒ってことは、野暮用は済んだんだろ?」

盗賊①「モルバッサンから聞いたぜ、まさかロリコンの趣味があったとはな…」

ヨークガルフ「勘違いするな。貴族の生活が嫌になったっていうから、連れてきただけだ」


モルバッサン「その、やはり貴族の子供だったのか」

 「馬に乗った公都の兵士たちを何人も見かけたが、そのを探していたんだろうな」

シェルージェ「そうなんだよぉ、兵士たちに見つかったらシェルージェちゃん、お家に帰されちゃうよぉ」

ヨークガルフ「全力で走って逃げて、そしてゴミ箱の中に隠れていたところで話しかけたってわけさ」

盗賊②「ゴミ箱の中?どうりで体がくせぇわけだ」

シェルージェ「もお!女の子にそんなこと言わないでよ!」


ヨークガルフ「シェルージェ、今一度聞くが、本当に俺たちについて行く気があるんだろうな?」

シェルージェ「当たり前だよぉ!マナーとか教養とか、口うるさい貴族の生活なんてもうたくさんだよぉ!」


ヨークガルフ「この店の奥には下水の裏道への入り口がある」

 「そこに入ったら簡単に後戻りできねぇぞ」

 「本当にいいんだな?」

シェルージェ「大丈夫だよ!シェルージェちゃん、貴族の子供じゃなくなっても絶対後悔なんてしないから!」

ヨークガルフ「分かった。そこまで言い切るんなら連れて行ってやる」

ビサローム「頭、そうと決まったらもう行こうぜ」

 「食いもんや飲み水も準備したことだしな」

ヨークガルフ「よし、裏道へ入るぞ」


ヨークガルフやシェルージェたちは、店の奥にある入り口に向かい、マンホールのような丸い蓋をどかし、梯子を降りた。

シェルージェ「何ここ!?公都にこんな場所があるなんて!?」

ヨークガルフ「下水道のすぐ横にある裏道だ」

 「水が流れる音も聞こえるだろ?」

シェルージェ「い、言われてみれば…」

ヨークガルフ「主に盗賊たちが使う裏道だ」

 「こういう場所を造っておかないと商売できない奴らも多いんだよ」

モルバッサン「仕事仲間である盗賊たちを匿ったり、店に品を届けたりするのに役立つしな」

シェルージェ「えっ?それどういう意味なの?」


ヨークガルフ「あの骨董品屋も表向きは真っ当な店を装っているが、実際は盗賊たちが盗んだ品々や科学大陸サンクレッセルからの漂流物を扱ったり、それらを闇市に流したりするような事をやってんだ」

シェルージェ「げっ!華やかな公都にはそんなヤバい店もあんの!?」

 「貴族の国の首都なのに治安悪ちあんわるっ!」

ヨークガルフ「むしろ首都だからこそ治安がわりぃんだよ」

 「いろんな人間が集まる所だからこそ、闇市なんて商売もできるんだ」

シェルージェ「ひぇー」


盗賊①「かしら、もたもたしている余裕はねぇ、歩き始めるぞ」

ヨークガルフ「そうだな。シェルージェ、しっかりついてこいよ」

モルバッサン「俺がカンテラを持って先頭を歩く」

 「ここはほぼ一本道らしいが、はぐれるなよ、シェルージェ」

シェルージェ「分かったよぉ、ちゃんとついて行くよぉ」


下水道の裏道を何時間も歩き続けるヨークガルフやシェルージェたち。

歩いて行くと横に扉が見えた。

モルバッサン「あの扉、盗賊たちの休憩用に作った部屋の入口だな」

ヨークガルフ「慎重に開けろ、中に先客がいたら殺し合いになる」

ビサローム「シェルージェ、お前は体大丈夫か?」

シェルージェ「これくらい平気だよぉ!シェルージェちゃん、体力には自信あるもん!」

盗賊②「そうか。だが休めるときは素直に休んだほうがいいぞ」


モルバッサンは針金のような細い金属で鍵のかかった扉を開け、部屋の様子を見た。

部屋には誰もいなかったため、シェルージェたちも中に入り、

シェルージェ「わあ、結構広いじゃん!」

モルバッサン「テーブルに椅子もあるな」

ビサローム「分厚い魔獣の皮が何枚もある。布団代わりにしろってことか」

盗賊①「こっちの部屋は便所だ。汚物を流すための水路もあるぞ」

盗賊②「下水道のすぐそばだから、汚くても水が使えるってわけか」


シェルージェ「ねえ、今日はここでお休みしようよぉ」

ヨークガルフ「安心しろ。俺たちもそれが目的でこの部屋に入ったんだ」

モルバッサン「明日は丸一日裏道を歩くことになるだろう」

 「シェルージェも今日はもう休め」

シェルージェ「それなら、お休みなさーい」


部屋に着いてから、すぐに寝たシェルージェだが、ヨークガルフたちはその隙に、

変装しているシェルージェ(寝ている)「むにゃ…むにゃーん」

ヨークガルフ(小声)「(よく見れば、緑の髪の下に黄色い髪が見える)」

 「(どうやらかつらを被っていたようだ)」

モルバッサン(小声)「(メガネも全く度が入ってない)」

 「(これは伊達メガネだぞ)」

盗賊①(小声)「(薄々感じていたが、このむすめ、変装していたわけか)」

盗賊②(小声)「(まあ貴族のガキが勝手に家を出るんなら、周りを欺くために変装くらいするかもな)」

ヨークガルフ(小声)「(シェルージェには悪いが、今のうちに荷物も調べさせてもらうか)」

モルバッサン(小声)「(そこに何か身分を証明するものが入っているかもしれないしな)」

ビサローム(小声)「(一体どこの貴族の子なんだ?)」


ヨークガルフたちはシェルージェのリュックの中を確認し、紋章を見つけた。

盗賊①(小声)「(結構でかいな、大人の手と同じくらいだ)」

盗賊②(小声)「(眩い金や宝石…随分と豪華絢爛な品だな、おい)」

モルバッサン(小声)「(伯爵家や男爵家の紋章とは思えない)」

 「(まさかこの公爵家こうしゃくけ侯爵家そうろうこうしゃくけの人間なのか…)」

ヨークガルフ(小声)「(その紋章、どこか動かせるところはないか?)」

モルバッサン(小声)「(今確かめる。ちょっと待って)」


紋章が開き、その中には「シェルージェ・クランペリノ」の名前と、シェルージェの肖像画、簡単な家系図などが書かれていた。

ビサローム(小声)「(ク、クランペリノ家の一員だって!?)」

盗賊①(小声)「(学のない俺でも分かるぞ…クランペリノ家といえば、サフクランドス家やバルデンベイル家と並ぶ、サフクラントの三大名門公爵家じゃないか…)」

盗賊②(小声)「(しかもクランペリノ家の当主は今この国で大公をしているんだろ…)」

 「(そうなると、俺たちは今この国の姫君を誘拐していることになるのか…)」

モルバッサン(小声)「(どうするんだ、かしら?)」

 「(俺たちは今この国全てを敵に回しているようなもんだぞ)」

ヨークガルフ(小声)「(何人もの兵士たちが探していたから、貴族の中でも高貴だと思っていたが、まさかここまでだったとはな…)」


次の日になり、シェルージェは目を覚ました。

起きたばかりのシェルージェはある事に気づき、

シェルージェ「あれ?二人しかいないじゃん」

 「ビサロームさんとか、あとの盗賊さんたちはどうしたの?」

ヨークガルフ「お前よりも早起きして出てったよ」

モルバッサン「残念だがあいつらはもう俺たちの一味じゃないんだ」

シェルージェ「なに?急にどうしたの?」


ヨークガルフ「お前、シェルージェ・クランペリノっていう公爵家の人間なんだろ?しかも現大公の孫娘なんだろ?」

シェルージェ「な、なんでそれを知ったのよ!」

 「シェルージェ、まだ自分のことを詳しくお話ししていないのに!」


ヨークガルフ「お前が寝た後、荷物を確かめさせてもらった」

 「何か身分を証明するものがないかどうかな」

シェルージェ「ひどい!女の子の荷物を勝手にいじくる男なんて最低だよ!」

ヨークガルフ「堅気相手ならそうも言えるが、俺たちは盗賊だぜ」

 「相手がお姫様だろうと荷物を漁ったことに罪悪感なんてねぇよ」

シェルージェ「うっ…」


ヨークガルフ「一味を抜けた三人も「現大公の孫娘の誘拐なんて荷が重すぎる」とか言って今朝飛び出して行ったよ」

モルバッサン「だがシェルージェが気にする必要はねぇ、人の入れ替えが激しいのも盗賊団ってもんだからな」

シェルージェ「う、うーん…」


ヨークガルフ「さて、お前の素性が分かった以上、改めて聞かせてもらう」

 「本当に俺たちについて行くんだな?それでいいんだな?」

モルバッサン「引き返すんなら今だぜ」

シェルージェ「何言ってんのよ!ゴミ箱の中や下水の入り口でも言った通りついて行くに決まってんじゃん!」

 「身分がバレちゃったけど、シェルージェちゃんには関係ないよ!そんな事で自分の意志は変わらないもん!」

ヨークガルフ「そうか。それならもうこれ以上は聞かねぇよ」

モルバッサン「ハッハッハッ!これで俺たち二人は今から現大公の孫娘を誘拐した大悪党ってことか!」

シェルージェ「大丈夫、心配しないで!」

 「二人が誘拐の罪で処刑されそうになったら、シェルージェちゃんが絶対守ってあげるから」

ヨークガルフ「頼もしいんだか、そうでないんだか、いまいちピンとこねぇな…」


休憩用の部屋を出た三人は引き続き裏道を進んで行った。

モルバッサン「また休憩室らしき扉があるぜ」

シェルージェ「じゃあそこで一休みしようよ」

ヨークガルフ「それもそうだな。三人いなくなったことで持ってく荷物も増えて重いしな」

モルバッサン「いいじゃねぇか、あの三人が飲み食いするはずだった水や食いもんを俺たちで消費できるんだし」

裏道を進んで二日目の夜も部屋に泊まることができた。


裏道を進んで三日目の昼。

道中梯子を見かけたので、三人は梯子を登り、どこかの商人の店にたどり着いた。

盗賊たちとも繋がっていて闇市にも顔が利くその商人は、

商人「象牙の商売はたまらないねぇ。魔獣の牙なんかよりもずっと高く売れる」

 「密猟者や盗賊たちには本当に助けられているよ」

ルシア(変装しているシェルージェ)「ひどい!象さんたちの命を奪って、お金儲けするなんて!」

ヨークガルフ「口を慎め、ルシア」

 「食糧や飲み水も分けてくれるし、今日は泊めてもくれるんだからよぉ」


モルバッサン(心の中で)「(現大公の孫娘である以上、シェルージェの名を知っている奴はこの国に結構いるはずだ)」

 「(ルシアっていう偽名を名乗らせて正解だな…)」


裏道を進んで五日目の夜。

シェルージェたち三人はようやく出口にたどり着いた。

出口を抜けた先には、木々や草むらの景色が広がっていた。

シェルージェ「やっと外に出られたよ!」

モルバッサン「そうだな、外の空気が美味いよ」

ヨークガルフ「この辺りは自然そのものだな。夜になって辺りが暗いとはいえ家一つ見当たらない」

モルバッサン「遠くに街明かりも見えねぇ、今日は確実に野宿だな」


少し歩いたところで、

ヨークガルフ「シェルージェ、俺たちの寝袋を貸してやる」

 「悪いが、今日はここで寝てくれ」

シェルージェ「シェルージェ、野外で寝るなんて初めてだよぉ」

モルバッサン「俺と頭は交替で見張りをする」

 「お前は安心して寝てていいぞ」

シェルージェ「それじゃあ、お言葉に甘えてお休みしちゃうね」

ヨークガルフ(頭)とモルバッサンに守られながら、シェルージェは眠りについた。


次の日、三人は牛や猪などの壁画が描かれた洞窟のあるアルダミーラの村(※3)に来ていた。

三人は村の中で兵士たちとすれ違ったが、特に声はかけられなかった。

モルバッサン(小声)「(この辺りではまだシェルージェのことが伝わってなさそうだな…)」

ヨークガルフ(小声)「(だが油断はできねぇ、誰がどこで反応するか分からねぇからな)」

モルバッサン(小声)「(シェルージェ、もう一度言うが、町や村の中、人前ではルシアって名乗るんだぞ)」

変装したシェルージェ(小声)「(大丈夫だよぉ、シェ…ルシアちゃんも気をつけるから)」


その日の夜、三人は村の宿に泊まった。

ふかふかのベッドの上でシェルージェは一足先にお休みし、

シェルージェ(寝ている)「うーん…」

モルバッサン「やれやれ、40のおっさん二人と年頃の娘が同じ部屋で寝るとはな…」

 「普通なら大問題だぞ」

ヨークガルフ「素性を隠す以上、極力一人にはさせたくないからな」

 「正直、一人で女湯に行かせたときも他の客にバレるんじゃないかってヒヤヒヤしてたよ…」

モルバッサン「年頃の娘だ。さすがに風呂に入らせないわけにはいかないだろ」


続いて、

モルバッサン「しかしこの村まで来れば、明日の夜には岩絵海岸に着けるな」

ヨークガルフ「時間的にもちょうどいい。明日にはゼベルクたちと合流できるだろう」

モルバッサン「あの裏道を使えたおかげで帰りは早かったな」

ヨークガルフ「そうだな。行きは五人で野宿を繰り返し、公都まで行くのに十日以上かかったからな」


次の日の夜、三人は岩絵海岸とも呼ばれるイベリアンド海岸(※4)に来ていた。

モルバッサン「この辺りの海岸には大昔の人間が描いた岩絵がたくさん残っているんだ」

 「岩絵には狩猟をする古代人や動物の絵とかが描かれていて、赤・黒・白の三色くらいで上手く表現しているんだぜ」

シェルージェ「へぇ、このサフクラントにはそんな大昔のやつも残ってるんだ」

 「シェルージェ、初めて知ったよぉ」

ヨークガルフ「おいおい姫様、自分の国のことだぜ。少しは名所くらい覚えろよ」

モルバッサン「まあ俺たちは岩絵を見るためにここに来たわけじゃないがな」

ヨークガルフ「その通りだ。火を起こして狼煙を上げねぇとな」


モルバッサン「シェルージェ、近くに乾いた流木や海藻、木の枝とかがあったら、持ってきてくれ。火を起こしてぇんだ」

シェルージェ「はーい!」

ヨークガルフ「暗いから足元には気をつけろよ」

ひと気のない海岸でシェルージェたちは乾いた流木や海藻などを集め、それらを積み上げた。


ヨークガルフは村で買ったマッチ(※5)に火をつけた。

乾いた流木や海藻などの束に同じく村で買った油を注ぎ、そこに火のついたマッチを投げ点火させた。

すると火は燃え広がり、狼煙が上がった。


シェルージェ「ねぇ、本当にこんなので仲間の海賊さんたちがやって来るのぉ?」

ヨークガルフ「もう少し待っててくれ、ゼベルクは必ず来るはずだ」


そして待っていると一隻の船がこちらに近づいてきた。

その船は海賊船、名は「ブラック・クロコダイル号」。

船には大きなワニの船首像が取り付けられている。


甲板にいた船長が威勢のいい声を上げ、

船長のキャプテン・ゼベルク「狼煙が上がったから来てやったぜ!ヨークガルフ!」


キャプテン・ゼベルク「無事で何よりだな!おい!」

ヨークガルフ「そっちも相変わらずだな、ゼベルク」


シェルージェ「えっ!?あの白髪のお爺さんが海賊の船長なの!?」

海賊の船長、キャプテン・ゼベルクと合流したヨークガルフ(ロイズデン)やシェルージェたち。

どうやら船に乗ることになるのだが…

次回へ続く。


※1…王国の名前の由来は、「ナイル川」と、古代エジプトの王朝「プトレマイオス朝」より

☆※2…大聖堂の名前の由来は、スペインの世界遺産「ブルゴス大聖堂」(文化遺産 1984年登録)より

☆※3…村の名前の由来は、スペインの世界遺産「アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器洞窟美術」(文化遺産 1985年登録 2008年拡張)より

☆※4…海岸の名前の由来は、スペインの世界遺産「イベリア半島の地中海沿岸の岩絵」(文化遺産 1998年登録)より

※5…異文明国家サンクレッセル連邦国から、魔法大陸ムーンリアスに「マッチ」が漂流してきた。マッチを見たムーンリアスの人たちは自分たちで新たなマッチを開発し、量産化にも成功した。手軽に火をつけられるマッチの開発により、ムーンリアスの人々の生活水準は大きく向上した。

(☆:物語初登場の世界遺産)

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